2月のみかづき。

2月のみかづき。

"Light the Life"  青年海外協力隊として、ラオスで英語の先生になる!編

【TED 教育】リタ・ピアソン:すべての子どもに強い味方を

バイディー!ラオスから、こんにちは。

さぁ教育のスピーチを引き続きみていきましょう。

今日のスピーチは、リタ・ピアソンの「すべての子どもに強い味方を」です。いやーーーーかっちょいいスピーチです!

(原題:Rita Pierson "Every child needs a champion")   

 

1.どんなスピーチ?

スピーカーの Rita Piersonは、祖父母・両親みんなが教師という、教師一家に生まれました。そして自身も、40年以上に渡り教師として働き続けて、常に学校や教育のことを考えて続けてきました。

たくさんのことを見聞きし経験してきた彼女が伝えたいのは、タイトルにもある"Every child needs a champion "(すべての子どもは味方を必要としている)ということ。 

私もこのスピーチで知ったのですが、champion というのは、「1番」という意味だけではなく、”An ardent defender or supporter of a cause or another person"(だれかの熱心な擁護者・支援者)という意味もあるのですね。

彼女自身の経験もまじえながら、笑いもたっぷりなこのスピーチ。とても candid (素直・正直)で、powerful。

今まで見た TEDスピーチの中で、1番観客が笑ったり拍手している気がします!そんな見ている人の心をわしづかみにするスピーチです。

 

2.スピーチの抜粋

 長年教師をしてきたスピーカーは、「子どもが学ばない」のにはたくさん理由があるといいます。その中でも見落とされてきたのが、教室における「人間関係の大切さ」だといいます。

We know why kids don't learn. It's either poverty, low attendance,negative peer influences... We know why. But one of the things that we never discuss or we rarely discuss is the value and importance of human connection. Relationships.

 (私たちはなぜ子どもが学ばないのかを知っています。それは貧困であったり、低い出席率だったり、ネガティブな影響だったりします。なぜかは分かっているのです。ただ1つだけ、今まで議論されてこなかったことがあります。人と人とのつながりの価値や重要さについて、ほとんど議論されてこなかったのです。そう、人と人との関係についてです。)

 

James Comer says that no significant learning can occur without a significant relationship. George Washington Carver says all learning is understanding relationships. Everyone in this room has been affected by a teacher or an adult. 

 (ジェイムス・コマーはこのように言っています。「意義のある学びは、意義のある関係をなくしてはありえない。」と。ジョージ・ワシントン・カーバーは、「すべての学びは、関係性を理解することだ」と言っています。この部屋にいる全ての人が、大人や先生に影響を受けてたのです。)

 

学びをの前提として、positive relationship (前向きな関係性)があるべきだ、とスピーカーは語ります。

しかし同じ教師でも、スピーカーとは違う意見を持っている人はいます。

 

A colleague said to me one time, "They don't pay me to like the kids. They pay me to teach a lesson. The kids should learn it. I should teach it, they should learn it, Case closed. 

(ある時、1人の同僚が私に言いました。「子どもを好きになることに対して給料をもらってないわけじゃない。授業をすることに対してお金をもらっているの。子どもたちは学ばなきゃいけないの。私は教える、子どもは学ぶ。それだけでしょう。」と。)

Well, I said to her, "You know, kids don't learn from people they don't like."

 (私は彼女にこう返しました。「子どもたちは、彼らが嫌いな人からは学ばないのよ。」とね。)

 

子どもたちと、positive relationship を持つために、スピーカーは子どもたちの味方であり続けようとします。

「おちこぼれ」のクラスを担当することになったとき、彼女は子どもたちに自身を肯定する言葉を何度も何度も伝えます。

 

And I gave them a saying to say: "I am somebody. I was somebody when I came. I'll be a better somebody when I leave. I am powerful, and I am strong. I deserve the education that I get here. I have things to do, people to impress, and places to go."

(私は子どもたちに、「私は、重要な人なんだ。ここに来たときもそうだったけど、学校を卒業するときには、もっと重要な人になっている。私には力がある。私は強い。私はここで教育を受けるに値するんだ。私にはやることがあって、感銘を与える人がいて、行く場所があるんだ。」と言わせるようにしました。

You say it long enough, it starts to be a part of you.

(何度も繰り返しているうちに、言葉はあなたの一部となっていくのです。)

 そして出来なかったところではなく、出来たところへと目を向けて、子どもたちの可能性を摘み取るのではなく広げようとします。

 

Teaching and learning should bring joy. How powerful would our world be if we had kids who were not afraid to take risks, who were not afraid to think, and who had a champion? Every child deserves a champion, an adult who will never give up on them,who understands the power of connection, and insists that they become the best that they can possibly be.

(教えること、学ぶことは、喜びをもたらすものであるはずです。もし子供たちがリスクを冒すことを恐れず、考えることを恐れず、そして心強い味方が彼らのそばにいたら、この世界はどれだけパワフルなものになるでしょう。すべての子供に、味方がいるべきなのです。つながりの力を理解し、子供たちの最大限の成長を後押しする味方が、です。)

 

全ての子どもを好きはなれないし、やりにくい子どもたちもいる(やっぱりそうか!)時には全く間違ったことを教えてそれを謝ったりしながら(笑)それでも、教師として子どもの味方でいつづける。

 

Is this job tough? You betcha. Oh God, you betcha. But it is not impossible. We can do this. We're educators. We're born to make a difference.

 (大変な仕事だと思いますか?もちろん、とても大変ですよ!でも、不可能ではないのです。私たちならやれるのです。私たちは教育者です。私たちは、変化を起こすために生まれてきたのですから。)

  

3.あたらしい言葉

  • bunch of honey
  • arduous: 努力を要する、骨の折れる

 

4.感想

短いけれども、ずっと残るスピーチです。正直すぎる話しぶりに、観客と一緒にたくさん笑いながら、「先生」ってやっぱりすごい、と思わされます。

クラスの中に、positive relations がなければ、生徒は学ばない。うむ。

そして最初から最後の去り際までかっこいいよ、Ritaさん。うわーもっとスピーチ聞きたい!と思ったら、なんとこのスピーチの数ヶ月に亡くなられたと・・・。ええええ。そんな、急に。びっくり・・・。

スピーチの中で、同じく教師だった母親が亡くなったことに触れて、"She left a legency of relationships that could never disapper."と言っていましたが、彼女もたくさんの relationships を生み出したんだろうなぁ。

 

5.スピーチについて

Rita Pierson: Every kid needs a champion | TED Talk | TED.com

Event: TED Talks Education

Date: May 2013

Length: 7:48

 

Huffington postに、リタ・ピアソンが寄稿した記事です。

"Of course, we can do just about anything online, including teaching and learning. But I guess I am just old school. I want to look into your eyes when the answer finally dawns on you. I want to hear that inflection in your voice when you are angry with me. I want to see the smile on your face when you forgive me. I want to share in the joy when we both realize that we make a good team." 

 

【TED インド教育】シュクラ・ボース:1度に1人の子供を教えること

バイディー!ラオスからこんにちは。

今週は「教育」をテーマにした TEDスピーチを見ています。今日のスピーチは、シュクラ・ボースの「1度に1人の子供を教えること」です。

(原題:Shuka Bose: Teaching one child at a time.) 

1. スピーチの抜粋

スピーカーの Shukla は、26年間企業に勤めたあと、今から6年前に自宅のキッチンテーブルで企画を考え、ごく少数の友達と「パラグラマ慈善財団」を始めたといいます。 

どんなことをするかは具体的には決めず、とにかくまずバンガロール近辺のスラム街に入り、そこに住む子供たちや大人たちと同じ時を過ごし、彼らの困難や輝く笑顔に出会います。そんな彼らのために、出来ることをしようと、仲間とともに使命に燃えていたのです。

しかしここは人口大国、インド。課題を示す数字も、挫けたくなるような桁の大きさです。

We were all excited to start, but the numbers hit us then: 200 million children between four to 14 that should be going to school, but do not; 100 million children who go to school but cannot read;125 million who cannot do basic maths. We also heard that 250 billion Indian rupees was dedicated for government schooling. Ninety percent of it was spent on teachers' salary and administrators' salary. And yet, India has nearly the highest teacher absenteeism in the world, with one out of four teachers not going to school at all the entire academic year.

(プロジェクトをはじめるにあたって、私たちは皆、やる気に満ちあふれていました。しかし、数字が目の前に立ちはだかりました。2億人もの、4歳から14歳という学校に通っているべき年齢の子供たちが、学校に通えていません。1億人の子供たちは、学校に行っているけれども、読むことが出来ません。1億2500万人の子供たちは、基本的な計算ができません。2500億ルピーが、政府による教育に対して割り当てられていると聞きました。その内9割が、教師の給料や管理者に対して使われています。それにも関わらず、教師の欠勤率は世界でも1番と言っていいほど高く、教師の4人に1人はアカデミックイヤー中1度も学校へ行きません。)

 

2億人って、日本の人口より多い・・・。そして教師、そんなに学校へ行かないものなのか!こんな大きい数字を見たら、効率よく、出来るだけ多くの子供たちへ支援できることに躍起になってしまいそうです。

しかし、スピーカーたちはそこで1度立ち止まります。

But we dug our heels and said, "We're not in the number game. We want to take one child at a time and take the child right through school, sent to college, and get them prepared for better living, a high value job."

(しかし私たちは、自分たちで決めたことを貫き、「私たちにとって数字が大事なのではありません。1度に1人の子供と向き合い、その1人1人が学校を無事卒業し、大学へと進めるように、そしてよりよい生活や価値のある仕事へ繋がるようにしたい」と言ったのです。)

数にとらわれずに、「1人1人の子供を、包括的にサポートしていく」と決意して支援をはじめていきます。 

主にスラム街の子供たちが学校へ通えるように動いていきます。

国際語である英語を重視したり、最新のカリキュラムを取り入れた授業をつくっていきます。今まで勉強なんてしていなかった子供たちも、「スラムの子供は○○なんて出来ない」というような「迷信」を覆すうな成長を見せます。

そして、子供たちへの支援と同時に、家族への支援の輪も広がっていきます。子供が学ぶ姿をみて、「読み書きを習いたい」という母親を対象とした放課後学校を開催したり。アルコール依存症であった父親のリハビリ、調理師になるための職業訓練をしたり。また学校の職員の90%は、そのコミュニティに住む家族のメンバーから成っています。

Then came the second school,the third school, the fourth school and a junior college. In six years now, we have four schools, one junior college, 1,100 children coming from 28 slums and four orphanages. (Applause)

(そして2つ目、3つ目、4つ目の学校、短期大学の設立へとつながっていきました。この6年間で、4つの学校と1つの短期大学がはじまり、28のスラム街と4つの孤児院から、1,100人の子供たちがこれらの学校に通い始めました。【拍手】)

 

6年間で、手探りにはじめたことが、大きな実りを結んでいます。

 

We also believe that it's the content that is more important. It is not the infrastructure, not the toilets, not the libraries, but it is what actually happens in this school that is more important. Creating an environment of learning, of inquiry, of exploration is what is true education.

(「子供たちに何を教えるか」が大事だとも信じています。トイレや図書館などの設備ではなく、学校で実際に何が起こっているのかこそが重要なのです。学び、探求し、冒険できる環境をつくることが、真の教育なのです。) 

When we started Parikrma we had no idea which direction we were taking. We didn't hire McKinsey to do a business plan. But we know for sure that what we want to do today is take one child at a time, not get bogged with numbers, and actually see the child complete the circle of life, and unleash his total potential. We do not believe in scale because we believe in quality, and scale and numbers will automatically happen.

(パリクラマ慈善財団をはじめたときは、どこへ向かっているのか分かりませんでした。コンサルトを雇って、事業計画を建てることもしませんでした。しかしなにを大事にしたいのかは、はっきりしていました。数に気を取られてしまうのではなく、子供1人1人と向き合うことを大事にしたいのです。そして、子供たちが人生をまっとうし、可能性を最大限に活かしてもらいたいのです。私たちは規模や量よりも、質を重視しています。数字はあとからついてくるものですから。)

 

2. あたらしい言葉

  • mind-bogging: 度肝を抜かれる、信じられないような
  • bogged (down) in/with: 〜で動けなくなる、泥沼にはまる
  • dig one's heels: 自分の主張を貫く
  • hogwash: くだらないもの、でたらめ(豚の餌!)

 

3. 感想

なにもない所からはじまった、このプロジェクト。コミュニティに入って、人々と関係を築いて、そのコミュニティで本当に必要とされていることを、1人1人に向き合ってやっていく。活動の広報を通して、必要な資金を得て、きちんと成果を出している。こういうのが本当の支援なんだろうなぁ。

物乞いだった子が、希望に溢れた夢を語るようになる。すごい変化。

スピーチの途中で出てくる、この学校に通っている子供たちのビデオがあるのですが、本当にいきいきしています(特に最後の女の子!)

そして、スピーカー自身もすごくいきいきしている。堂々としたスピーチっていうより、等身大の言葉で、自身の大事な物語を語るような口調で話す姿に、引き込まれました。 

 

4. スピーチ情報

Shukla Bose: Teaching one child at a time | TED Talk | TED.com

Event: TED India 2009

Date: Nov 2009

Length: 16:23

 

団体ホームページ

parikrmafoundation.org

 

 

【ほぼ1日1TED:教育】ビル・ゲイツ:教師へのフィードバックがもたらせる変化

バイディー!ラオスからこんにちは。

すこーしずつ習慣になってきた、ほぼ1日1TED。今週から2週間のテーマは、「教育」!

今月中旬に協力隊の総会があり、そこで教育の分科会に参加させてもらうので、教育ってなんじゃらほい、と考える機会にしたいなと。

「よりよい学ぶ環境をつくるにはどうしたらいいんだろう?」という疑問を持ちながら見ていこうと思います。

1日目の今日は、ビル・ゲイツの「教師へのフィードバックがもたらせる変化」を紹介していきます。

(原題: Bill Gates "Teachers need real feedback") 

 

1. どんなスピーチ?

 スピーカーは皆さんご存知、ビル・ゲイツ!説明は不要ですな・・・マイクロソフトを引退したあとは、奥さんのミリンダと一緒に「ゲイツ財団」を立ち上げて、幅広い分野で慈善活動を行っています。TEDでも、7回スピーチをしている常連(?)さん。

ゲイツ財団の活動の1つに、Measures of Effective Teaching (MET:効果的な教育のための指標)という、教師へのよりよいフィードバックをするための仕組みを作るプロジェクトがあります 。

このスピーチでは、METについて、そして教師へのフィードバックがいかに国全体の繁栄につながるかについて語っています。

 

2. スピーチの抜粋

We all need people who will give us feedback. That's how we improve. Unfortunately, there's one group of people who get almost no systematic feedback to help them do their jobs better, and these people have one of the most important jobs in the world. I'm talking about teachers. When Melinda and I learned how little useful feedback most teachers get, we were blown away. Until recently, over 98 percent of teachers just got one word of feedback: Satisfactory.

(私たちは皆、フィードバックをくれる人を必要としています。フィードバックによって、私たちは改善できるのです。残念ながら、あるグループの人々は、よりよく仕事を行うためのフィードバックを、ほとんど受けていないのです。そして彼らの仕事は、世界の中で最も大事な仕事の1つです。その人々とは、教師たちです。教師たちが得られる有益なフィードバックが、いかに少ないかを知ったとき、私とミリンダは本当に驚きました。つい最近まで、98%以上の教師が得られるフィードバックは、「申し分ない」のただ一言だけでした。)

 

What would that system look like? Well, to find out, our foundation has been working with 3,000 teachers in districts across the country on a project called Measures of Effective Teaching. We had observers watch videos of teachers in the classroom and rate how they did on a range of practices.

(このシスステムは、どのようなものでしょうか?私たちの財団は、アメリカ中の各地域で働く3000人の教師と 「効果的な教育のための指標」というプロジェクトで協力してきました。私たちは、教師が授業を行っているビデオをみて、色々な側面から彼らの教授法を評価したのです。)

 

For example, did they ask their students challenging questions? Did they find multiple ways to explain an idea? We also had students fill out surveys with questions like, "Does your teacher know when the class understands a lesson?" "Do you learn to correct your mistakes?"

(例えば、「教師は生徒たちに考えさせる質問をしていたか?」「ある考えを、多数の方法で説明していたか?」などの項目を評価をします。そして生徒たちにも、アンケートに答えてもらいます。「教師は、生徒が理解したことを把握していましたか?」「自分の間違いを正すことを学びましたか?」といった質問をしました。)

 

But this system would have an even more important benefit for our country. It would put us on a path to making sure all our students get a great education, find a career that's fulfilling and rewarding, and have a chance to live out their dreams. This wouldn't just make us a more successful country. It would also make us a more fair and just one, too.

(このシステムは、さらに大事な恩栄をこの国にもたらしました。それは、全ての生徒がすばらしい教育を受けられ、やりがいのある仕事をみつけ、夢に向かって生きていくための道を開いたことです。この国をさらなる成功に導くだけでなく、もっと平等で公正な国へとすることに繋がるのです。)

  

3. あたらしい言葉

  • revamp: 改良する
  • perch: (v) ...の上に止まる、腰かける
  • take a peek: のぞき見する

 

4. 感想

意外だったのは、スピーチへのコメント欄に否定的なコメントが多くされていたこと。 例えば、「先生の質が悪いんじゃなくて、システムそのものが悪い」とか「教育分野での経験がないゲイツが何をいうてるんだ」とか。

”People who have no practical experience as educators try to tell teachers how to do their job."

"I think there is a very detrimental practice that is very prevalent and is exhibited by Bill Gates, here. Why is it that people outside the field of education make these comparisons to other countries and then, ignore the practices that those countries employ to achieve the success."

 

うーん、確かにスピーチ自体はそんなに compelling なものじゃなかったし、ビデオの中の先生もまっとうすぎる事しか言ってなくて、あんまり響かなかったけど。(そして 冒頭の98%も generalize しすぎ?)

教育分野の中で生まれた既存のフィードバック以外のやり方が入ってくるのも、ありなんじゃないでしょうか。もちろん、子どもや第一線の人の声に耳を傾けながらだけれど。あとは、何が「効率的な教育」なのかっていうのも考えなきゃいけないのか。

このスピーチは3年前のもの。今はどんな形で work してるのか、HPみてみよう。

 

ちなみに私がいるビエンチャンでは、個人で学校をやっている人など、非正規の先生がとても多いです。多少なりとも教授法の訓練を受けた、正規の先生でも、フィードバックが足りてないのに。非正規の先生たちは、自己流で教える中で、フィードバックもほとんどもらえない環境にあります。

という私自身もほとんどフィードバックがない状態で教えていて、不安になることが多々あります・・・そういう先生同士で何か協力できないかなぁ。そして自分の授業のビデオも1度撮ってみようっと。 

 

5. スピーチについて

Bill Gates: Teachers need real feedback | TED Talk | TED.com

Event: TED Talk Education

Date: May 2013

Length: 10:24

 

MET プロジェクト 


 

【ほぼ1日1TED】ヴェルナ・マイヤーズ:人種の偏見を乗り越えるに、勇気をもって歩み寄っていくこと。

バイディー!ラオスから、こんにちは。

今週紹介しているプレイリストのラスト。

ヴェルナ・マイヤーズの「人種の偏見を乗り越えるためには?勇気をもって歩み寄ること」を紹介していきます。

(原題: Verna Myers "How to overcome our biasis? Walk boldly toward them")

 

1. どんなスピーチ?

 

 

2. スピーチの抜粋

スピーカーの Verna は約100年前にアメリカで起きたの黒人についてのドキュメンタリーを見ていました。そのひどさに辛くなってラジオをつけた際に流れてきたのは、丸腰の黒人の少年が警官に打たれた、というニュースでした。

This violence, this brutality, is really something that's part of our national psyche. It's part of our collective history. What are we going to do about it? You know that part of us that still crosses the street, locks the doors, clutches the purses, when we see young black men? That part.

(この暴力性、残虐性は、私たちの国の精神の一部なのです。私たちが積み重ねて来た歴史なのです。私たちはこれからどうすべきなのでしょうか?若い黒人男性が歩いているのを見かけると、ドアの鍵をしめる人、財布を握りしめる人が、私たちの中にいるのです。こういうことです。)

 

差別から生まれる悲しい事件は、過去ではなく、いまでも起き続けているのです。

 

So I have a call to action for you. There are three things that I want to offer us today to think about as ways to stop Ferguson from happening again; three things that I think will help us reform our images of young black men; three things that I'm hoping will not only protect them but will open the world so that they can thrive. 

(今日は皆さんにしてもらいたい3つの行動をお話ししたいと思います。ファーガソンの悲劇を繰り返さないため、黒人青年へのイメージを一新するために出来ることです。これらの行動が、彼らを守るだけではなく、彼らが豊かに生きられるように世界を開くことにもなると願っています。)

 

これ以上悲しい事件が起こらないように、私たち1人1人にできることを3つ、このスピーチを通して、提案していきます。

 

まず1つめは、"We gotta get out of denial" (否認からの脱却)。私たちは、自分でも気付いていない所で、なにかしらの「偏見」をもっています。

多様性に関する仕事をしてきたスピーカーも、思わぬところで現れた、自分自身の中にある偏見についてエピソードを交えて話しています。

Who is your default? Who do you trust? Who are you afraid of? Who do you implicitly feel connected to? Who do you run away from?
(だれがあなたにとっての「標準」ですか?だれを信じて、だれを恐れていますか?だれと強くつながっていますか?だれから逃げていますか?)

So go looking for your bias. Please, please, just get out of denial and go looking for disconfirming data that will prove that in fact your old stereotypes are wrong.

(あなたの中にある偏見を探してみてください。お願いですから、自身の中にある偏見を否認しないで。そして、あなたの古い固定観念覆してくれるようなデータを見つけてください。) 

 

2つ目の行動は、"move toward young black men instead of away from them."(黒人男性から距離をとるのではなく、歩み寄る) こと。

Biases are the stories we make up about people before we know who they actually are.But how are we going to know who they are when we've been told to avoid and be afraid of them?So I'm going to tell you to walk toward your discomfort.

(偏見というのは、彼らが実際にどんな人なのかを知る前に、私たちが勝手に作り上げている物語なのです。でも、彼らを避けるように、恐れるように言われ続けていたら、どうやって彼らのことを知ることが出来るでしょうか。あなたの「不安」に向かって歩み寄ってもらいたいのです。)

 

最後の行動は、難しいかもしれないけれど、"When we see something, we have to have the courage to say something"(なにかを見たときに、声をあげる勇気をもつ)ことです。それが ”even to the people we love” (たとえ愛する人のこと)であっても。

And we wonder why these biases don't die, and move from generation to generation? Because we're not saying anything.

(なぜこのような偏見はなくならずに、世代を超えて継承されていってしまうのでしょう。それは、私たちが何も言わないからです。)

 

We still struggle, you have to tell them, with seeing both the color and the character of young black men,but that you, and you expect them, to be part of the forces of change in this society that will stand against injustice and is willing, above all other things, to make a society where young black men can be seen for all of who they are.

(私たちにとって、黒人青年の肌の色とその人となりを同時に見ることは、未だに難しいんだと、子供たちに伝えなければなりません。それでも子供たちが、非正義に立ち向かい、何より黒人青年が肌の色でなく、彼らが誰であるかで判断される社会になるよう、社会に良い変化を起こす力となると信じましょう。)

 

3. あたらしい言葉たち

  • respite: 一時中断、息抜き
  • odious: 憎たらしい、気に食わない
  • bigot: 頑固者、偏狭な人
  • doting: 溺愛者、ぼけた、老いぼれた

 

4. 感想

full of emotions. rythm anger laughpersonal episodes with honesty hope

 

5. スピーチについて

Vernā Myers: How to overcome our biases? Walk boldly toward them

Event: TED × Beacon Street 

Date: Nov 2014

Length: 17:49

【ラオス年越し】大晦日は、タートルアンで光に包まれて。

バイディー!ラオスからこんにちは。
今日は、大晦日をタートルアンで過ごしたときのことを、写真と一緒に振り返ってみます。
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「インターナショナルニューイヤー!」

ラオスのお正月は、仏暦にともない4月中旬に祝われるのですが、1月1日も、最近は「インターナショナルニューイヤー」ということでお祝いするようになっています。
ビエンチャン市内では、各種カウントダウンイベントが行われたり、それぞれの家でパーティーをしたり、祝日として定着しつつあります。
市内も、新年に合わせて(?)ライトアップ

https://www.instagram.com/p/BOtG9UdArvF/

今回は友達のお家でのパーティーに行くか、同僚の子とタートルアンで過ごすか当日の午後まで悩んだのですが、同僚の子ともっと仲良くなりたいし、去年もタートルアンが綺麗だったので、タートルアンにで過ごすことに!
 
18時すぎに待ち合わせして、同僚の子と友達と合流します。御座で場所取りをしてくれていました。もう既に人がいっぱい!心なしか若い人が多い。
髪を結わく、白いリボンがかわいい。
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この後はあんまり食べれないかも、ということで、すこし腹ごしらえ。
いつものクレープ屋さんで、今年最後のご飯。

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ろうそくや、供え物、白い服などを売るお店も出ています。

https://www.instagram.com/p/BOtHIxxgdfc/

 

白い服に着替えて、ろうそくを灯して、準備完了。皆セルフィー撮りまくり。

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説法は、19時半頃から始まりました。
手を合わせて、一緒に唱えたり、瞑想をしたり。説法の言葉は、学校で、習うとこもあれば習わないところもあるそう。
あとは、お寺に行くからなんとなく知っているけれど、覚えてはいないな〜と、一緒に行った子たち談。
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パーリー語の説法が書かれた冊子が配られるので、それを見ながら一緒になんとなく(すみません)読んだりしてみます。
パーリー語の読み方が、ラオス語で書いてあります。
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説法きれいだったなぁ。
パーリー語は日本語に音が似ている気がする。
 
20分くらい説法があって、そのあと20分ほど休憩。それを繰り返していきます。
配られた豆乳を飲みながら、おしゃべりしたり。おしりいたいので、ねころんで休憩したり。
お参り(?)セット。

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今年も、のほほんとお坊さんたちのMC。お坊さんが、サバイディーピーマイ(明けましておめでとう)って言っていいのかい!と笑いがおきる。
 
説法を聞きながら、花火の音が色んな方向から、ずっと聞こえてきます。お金持ちの家で、個人でぼんぼこ打ち上げているらしい。
 
今年は、途中から雨が降り出しました。(最近降ってなかったのに、この日に限って!)雨が降ったり止んだりする中、傘を順番にさし合いながら、つづいていきます。うとうとしているうちに、12時が近づいてくる。
 
新年を迎える瞬間は、新年を迎える説法を読みながら。12時になった瞬間には、声は出さないけれども、皆○で「カンカンカンカン」と一斉に音を立てて祝いました。
 
 
本来は朝まで続いて托鉢をして帰る予定だったですが、今回は雨がやまないので、1時ころに解散になりました。最後にお寺にお金を寄付。お寺の修復費用に使われるそう。
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そして木の根元に、水をかけて、帰ります。
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今年はなんだかあっという間だったなぁ。
はじめて雨の中で迎えた新年でした。「慈雨」。ろうそくの光に包まれて、のんびりと過ごしました。
 

後日談:意外な開催の理由とは?

こんな感じのタートルアンでの年越しだったのですが、後日このお寺での年越しについての記事を発見。

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読んでみると、
".... with the aim of reducing the number of people attending parties where large amounts of alcohol are consumed." ( これらの催しは、大量のアルコールが消費されるパーティーに参加する人を減らすことを目的として、行われている)と。
 
 
え?そうだったの?
 
 
知り合いのお坊さんに聞いてみると、「本当だよー」との答え。
普段から毎月ワンシン(満月)の日には、夜通しお寺で説法は行われているのですが、12月31日の大晦日にやるのは最近 (2013年) 始まって、首都のビエンチャン以外でも同じような催しを行うように呼びかけている所なんだとか。
 
特別な時じゃなくても、飲酒運転が当たり前に行われているラオスですが、特にこのカウントダウンの時期は、事故が多発しているよう。おととしの12月29日から1月2日の5日間で、全国で137件の事故があったそうです。
おととし1年の件数は、5,935件なので、うーん、そう考えると多い。
 
確かにラオスでの年越しは、パーティーくらいしか選択肢がないので、お寺で過ごせるようになったら、多くの人が参加するだろうなぁ。結果的に交通事故も減る。
意外な開催理由でしたが、グッドアイディアですね。
 
また来たいな。

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前回の年末年始。 


 

【ほぼ1日1TED】アンジュリア・ダス:あらゆる色の肌に宿る美しさ

バイディー!ラオスからこんにちは。

今週は、"How we can be better going foward in 2017" (よりよく2017年を過ごしていくために) というプレイリストからスピーチを紹介しています。

今日のスピーチは、アンジュリア・ダスの「あらゆる色の肌に宿る美しさ」です。タイトルの日本語訳もうつくしい!

(原題:Angellica Dass "The beauty of human skin in every color") 

 

1. どんなスピーチ?

あなたの肌の色は、「何色」ですか?

スピーカーは、ブラジル出身の写真家 Angellica Dass。彼女は、自身の経験や疑問から"humanae"というポートレイト プロジェクトをはじめます。

"document humanity's true colors" するために、13カ国の19の街で、3,000人以上の写真を撮りました。彼女の個人の物語からはじまったプロジェクトが、人々がもつユニークな肌の色を敬い、祝福する大きなプロジェクトとなっていきます。

 

2. スピーチの抜粋

まず自分の「カラフル」な家庭について、スピーカーが話します。

I was born in a family full of colors. My father is the son of a maid from whom he inherited an intense dark chocolate tone. He was adopted by those who I know as my grandparents. The matriarch, my grandma, has a porcelain skin and cotton-like hair. My grandpa was somewhere between a vanilla and strawberry yogurt tone, like my uncle and my cousin. My mother is a cinnamon-skin daughter of a native Brazilian, with a pinch of hazel and honey.

(私は、たくさんの色に溢れた家庭に生まれました。メイドだった祖母から、とても濃いチョコレート色の肌を引き継いだ父。父は養子になりました。母家長である祖母は、陶器のような肌と綿糸のような髪の持ち主でした。祖父の肌は、叔父やいとこと同じ、バニラと苺ヨーグルトの中間のような色。ブラジル出身の母は、少しのはしばみ色とはちみつ色が混じった、シナモン色の肌をしています。)

こんな風に肌の色を表現できるなんて!それにしても美味しそうだ・・・

そんなカラフルな環境に生まれた彼女にとっては、「肌の色がちがうこと」は当たり前のことで、特に気にしていなかったと。でも家の外に出てはじめて「肌の色がちがうこと」が、人が人をどのように見るのかに大きな影響を与えていることを知ります。

彼女がスピーチの中で述べている、肌の色にまつわるエピソードは、「いまだにそんなことを言われるの?!」とびっくりすることばかり。

スペイン人と結婚することにより、肌の色について、周囲から尋ねられることがますます増える中で、彼女はあるプロジェクトを思いつきます。

Since then, a new question started to chase me. What will be the color of your children? As you can understand, this is my last concern. But thinking about it, with my previous background, my story led me to make my personal exercise as a photographer. And that is how Humanae was born.

(結婚してから、「あなたたちの子供の肌の色はどうなるのかな?」という新しい質問につきまとわれるようになりました。皆さんお分かりのように、私にとってはどうでもよいことでした。

しかし自分の家族や経験と照らし合わせて、そのことについて考えるうちに、写真家としてある個人的なプロジェクトを思いついたのです。このようにして Humanae は生まれました。)

Humanae is a pursuit to highlight our true colors, rather than the untrue white, red, black or yellow associated with race. It's a kind of game to question our codes. It's a work in progress from a personal story to a global history.

(Humanae は、私たちの「本当の色」に注目するためにはじまったのです。白、赤、黒、黄色のように人種に結びついた、偽りの色ではない、本当の色です。これは私たちの中にある暗号を解き明かすゲームのようなものです。そしてこの一連の作品は、個人的な物語から世界の歴史へと進化しつつあります。)

I portray the subjects in a white background. Then I choose an 11-pixel square from the nose, paint the background, and look for the corresponding color in the industrial palette, Pantone.

(モデルを白い背景の前で撮影し、彼らの鼻から 11ピクセルの四方形を選び出し、その色で背景を後から塗ったのです。そして、その色に相当するパントーンにおける色を探したのです。)

世界中で、老若男女、色々な立場の人の写真を撮り、彼らの肌にそれぞれ色を与えていく内に、このプロジェクトはどんどんと多くの人を巻き込んでいきます。

SNSでの広がりから、美術館での展覧会や、公共の場への掲示へと繋がっていき、自分の「肌の色」について悩んでいる人たちの元へも届きました。

Those portraits make us rethink how we see each other. When modern science is questioning the race concept, what does it mean for us to be black, white, yellow, red? Is it the eye, the nose, the mouth, the hair? Or does it have to do with our origin, nationality or bank account?

(これらのポートレイトは、私たちがお互いをどのように見ているのか、改めて考えさせてくれます。近代の科学が、人種についてのコンセプトに対して疑問を投げかけている中で、黒人、白人、黄色人種、赤色人種であるということは、どういうことなのでしょう?目、鼻、口、髪のこと?それとも私たちの出身地、国籍、それとも銀行口座が関係しているのでしょうか?)

This personal exercise turned out to be a discovery. Suddenly I realized that Humanae was useful for many people. It represents a sort of mirror for those who cannot find themselves reflected in any label.

(この個人的なプロジェクトは、大きな発見になりました。Humanae は多くの人にとって有益であることに突如気がついたのです。これらのポートレイトは、自身にどのグループにも当てはめられない人々にとって、鏡のようになり得るのです。)

 

様々なバックグラウンドが混じり合う世界で、「黒人」「白人」「黄色人種」「赤色人種」なんて単純な色に分けるなんてナンセンス。私たちは、もっとずっとカラフルだ。

 

As a photographer, I realize that I can be a channel for others to communicate. As an individual, as Angélica, every time I take a picture, I feel that I am sitting in front of a therapist. All the frustration, fear and loneliness that I once felt ... becomes love.

(写真家として、私は他の人とのコミュニケーションの架け橋になれることを知りました。そして1人の Angelica という人間として、写真を撮る度に、セラピストの前に座っているような気持ちになるのです。今まで感じていた全ての葛藤や恐れ、そして孤独が、愛へと変わるのです。)

The last country -- the last country in the world who abolished slavery is the country where I was born, Brazil. We still have to work hard to abolish discrimination. That remains a common practice worldwide, and that will not disappear by itself.

奴隷制度が最後に廃止された国は、私の祖国ブラジルです。偏見をなくすためには、まだまだやらなければいけない事がたくさんあります。それは、他のどの国でも同じだと思います。そして偏見は努力なしに自然に消えるものではないのです。)

 

3. あたらしい言葉

  • matriarch: 母家長
  • Spaninard: スペイン人
  • pantone: パントーン。米国式のデザインの色彩材料システム。色材料をすべて番号・略号で体系化・統一化している

 

4. 感想

今日もたくさん引用してしまいました。(日に日に引用が増えていく・・・!)

普段そこまで、自分の肌の色って意識しなかったなぁ。

そういえば前に、色々なヌードカラーにあわせた下着 "Nude for All" が販売されたというニュースを見ました。これもきれいだよなぁ。

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(Naja | Premium Lingerie with a Social Impact. Do-Good Underwear. )

自分の肌の色ってもっと大事にしていいんだ。誇りにおもっていいんだ。ユニークなものなんだ。
「茶色」「黄色」っぽい日本人の肌・・・じゃなくて、誰ともちがう私だけの肌の色。(ラオスにきて、かなり日に焼けて変色しているけど!)

そんなことを思わせてくれるスピーチでした。

 

5. スピーチ情報

Angélica Dass: The beauty of human skin in every color | TED Talk | TED.com

Event: TED 2016

Date: Feb 2016

Length: 11:27

 

humanae プロジェクトのホームページ。


このスピーチがのったプレイリストはこちらっ。


今週のその他のスピーチたち。

 

 

【ほぼ1日1TED】アイザック・リッズキー:あなたはどんな「現実」を生み出していますか?

バイディー(こんにちは)

先日に引き続き、"How we can be better going foward in 2017" (よりよく2017年を過ごしていくために) というプレイリストからスピーチを紹介していきます。

今日は、とても courageousでlion-hearted なスピーチを。アイザック・リッズキーの「あなたはどんな現実を生み出しているのか?」です。

(原題:Issac Lidsky  "What reality are you creating for yourself?") 

1. どんなスピーチ?

スピーチの最初に、彼自身について5つのことが述べられます。その中の1つが嘘だといいます。さて、どれだと思いますか?

 

  1. 19歳の時に、数学で優等学位を取りながら、ハーバード大学を卒業した
  2. 現在フロリダ・オーランドで、建設会社を建設している
  3. シットコム(アメリカのホームドラマ)に出演していた
  4. 珍しい遺伝の病気で、視力を失った
  5. 2人の米最高裁判事の法務書記員として働いたことがある

 

答えは・・・全部本当!(ずこーーっ)それにしても、すごい経歴です。

そんな eclectic (多方面で活躍してきた) Issac Lidsky が、視力を失ったことで気付いた私たち自身が作り出している「現実」について、どうしたら "eyes wide open"な状態で生きていけるのか。 力強く聴衆に届けます。 

 

2. スピーチの抜粋

"Our lives are full of fish swimming backwards. We make assumptions and faulty leaps of logic. We harbor bias. We know that we are right, and they are wrong. We fear the worst. We strive for unattainable perfection. We tell ourselves what we can and cannot do. In our minds, fish swim by in reverse frantically wagging their heads and we don't even notice them."

 (私たちの生活は、「後ろ向きに泳いでいる魚」でいっぱいです。物事を音速して、倫理の飛躍をしたり、偏見を抱いたり。自分が正しく、彼らは違っていると思っていたり。最悪を恐れ、手に入らない完璧さを求めます。私たちは、自分に出来ること・出来ないことを自分自身に言い聞かせているのです。このように私たちの心には、一生懸命頭を動かして、反対方向に泳いでいる魚がいるのに、そのことにすら気付いていません。)

スピーカーも、この「心の中の魚たち」に気がついていなかったといいます。25歳のときに、完全に視力を 失うまでは。

だんだんと視力を失う過程を、こんな風に言葉にしています。

Then, from age 12 to 25, my retinas progressively deteriorated. My sight became an increasingly bizarre carnival funhouse hall of mirrors and illusions.

(12歳から25歳のときにかけて、網膜が急激に悪化しました。それにより、私の視界は突如、とても奇妙な、そう遊園地にある「鏡と幻想の屋敷」といったびっくりハウスのようになったのです。)

"The salesperson I was relieved to spot in a store was really a mannequin. Reaching down to wash my hands, I suddenly saw it was a urinal I was touching, not a sink, when my fingers felt its true shape. A friend described the photograph in my hand, and only then I could see the image depicted.”

(ようやくの思いでみつけた店員がマネキンであったり、手を洗おうと洗面器に向かっていたら、便器にだったことに触れて気がついたり。手の中にある写真を、友達に説明してもらうことではじめて「見る」ことが出来るのです。)

Objects appeared, morphed and disappeared in my reality. It was difficult and exhausting to see. I pieced together fragmented, transitory images, consciously analyzed the clues, searched for some logic in my crumbling kaleidoscope, until I saw nothing at all.

(私の「現実」の中で、物は現れ、形を変え、消えていきました。見ることは、難しくひどく疲れるものでした。断片的ではかないイメージをつなげ合わせ、ヒントを分析し、崩壊しつつある万華鏡の中で何かしらの倫理を見いだそうとしていました。視力を完全に失うまで、そんな状態が続いたのです。)

 

私たちの脳は、情報の30%を、視覚から得ています。一秒に、目は20億もの視覚情報を脳に送っているそうです。触覚から8%、聴覚からはたったの2〜3%の情報を得ていないことからも、どれだけ私たちが目からの情報に頼って、「現実」を認識しているかが分かります。

視力を失うことで、今まで見えていた「現実」がどんどんと変化していく。その経験から、彼は「現実」というのは、普遍的なものではないのだと気がつきます。

 

"I learned that what we see is not universal truth. It is not objective reality. What we see is a unique, personal, virtual reality that is masterfully constructed by our brain."

(そして、私たちが見ているものは、普遍的な真実でないことを学んだのです。それは客観的な現実ではなく、脳によって作られたユニークで個人的なバーチャルな現実を私たちは見ているのです。)

"To create the experience of sight, your brain references your conceptual understanding of the world, other knowledge, your memories, opinions, emotions, mental attention. All of these things and far more are linked in your brain to your sight. These linkages work both ways, and usually occur subconsciously. So for example, what you see impacts how you feel, and the way you feel can literally change what you see."

(なにかを見るとき、あなたの脳は、自身がどのように世界を見ているか、その他の知識、記憶や意見、感情や、何に注意を払っているかといったことを参照します。これらのこと全てが、あなたの脳の中、そしてあなたが見るものに繋がっているのです。またこの繋がりは両方向に渡っていて、多くの場合は、無意識的に起こっています。例えば、あなたが見るものは感情に影響を与えますし、あなたの感情は、あなたが見るものを実際に変えてしまうのです。)

 

So how do you live your life eyes wide open? It is a learned discipline. It can be taught. It can be practiced. I will summarize very briefly.

(ではどうしたら、しっかりと目を開いて「現実」と向き合っていけるよでしょうか?学んで身につけられることです。練習すればできるようになることです。ごく簡単に お伝えします。)

Hold yourself accountable for every moment, every thought, every detail. See beyond your fears.Recognize your assumptions. Harness your internal strength. Silence your internal critic. Correct your misconceptions about luck and about success. Accept your strengths and your weaknesses, and understand the difference. Open your hearts to your bountiful blessings.

(どの瞬間、どんな考え、どんなに細かいことにも、責任をもつことです。恐れを手放してみてください。自分が抱いている想定に気がついてください。内側に秘めた力をもっと活用してください。心の中の否定的な声を止めましょう。運や成功に関する間違った考えを変えましょう。自身の強さと弱さを受け入れて、違いを理解しましょう。そして、豊かな恵みに心を開いてください。)

Your fears, your critics, your heroes, your villains -- they are your excuses, rationalizations, shortcuts, justifications, your surrender. They are fictions you perceive as reality. Choose to see through them. Choose to let them go. You are the creator of your reality. 

(あなたの中にある恐れ、批判、ヒーロー、悪者・・・これらは皆あなたの言い訳、合理化、近道、正当化、降伏なのです。あなたが現実だと思い込んでいる、つくり物なのです。それをよく見つめて、手放すことを選びましょう。あなたは、自分の手で「現実」をつくっているのですから。)

 

3. あたらしい言葉

  • retina: 網膜
  • wag: しっぽを振る、ひょうきんもの(古)
  • magna cum laude: (ラテン)優等

 

4. 感想

短いスピーチなのですが、随分とたくさん引用してしまいました。 

「私たちは、私たち自身を通して世界を見ていること」なんとなく聞いたことがある考えだけれども、スピーカーの経験や経歴、美しい言葉や、まっすぐと堂々とした姿勢に打たれました。

自分でどんな「現実」を生み出していくのかを選ぶこと、その選択に責任を持つこと。

スピーチのあとの、”How is to be a blind CEO?"という質問への回答も、思わず拍手したくなっちゃう。ぜひ見てみてください。

 

5. スピーチについて

Isaac Lidsky: What reality are you creating for yourself? | TED Talk | TED.com

Event: TED Summit 

Date: Oct 2016

Length: 11:46

 

プレイリストはこちら。 


 

 

【ほぼ1日1TED】ジュリアン・トレジャー「聞き上手になる5つの方法」

バイディー(こんにちは)

今年もTED、みてきいて紹介していきます!

”ほぼ”1日1TEDということで、週5回を目安に更新する予定です。

2017年1週目は、"How we can be better going foward in 2017" (よりよく2017年を過ごしていくために) というプレイリストのスピーチをみていきまっす。


今日のスピーチは、ジュリアン・トレジャーの「聞き上手になる5つの方法」 です。

(原題: Julian Treasure "5 ways to listen better") 

1. どんなスピーチ?

スピーカーの Julian Treasureは、Sound Agency というビジネスや医療などのあらゆる分野で、「音をどのように活かす」かコンサルティングを行う会社の代表を務めています。"Sound is my passion."とスピーチでも自分で言っている、音のプロフェッショナル。TEDでも音に関するスピーチを、この他に4本行っています。

そんな彼が、「聞き上手」になるための5つの簡単なエクササイズを紹介しているのがこのスピーチ。もっとよく聞くために今日から出来ることを、具体的に教えてくれます。

 

2. スピーチの抜粋

まずは、スピーチの冒頭から。

We are losing our listening. We spend roughly 60 percent of our communication time listening, but we're not very good at it. We retain just 25 percent of what we hear.

(私たちの聴く力は衰えています。コミュニケーションの時間の約60%を私たちは聴くことに費やしています。なのに、聴くことが得意ではないのです。私たちは、聴いたことの25%しか覚えていないのです。)

 

たしかに感覚的には、話しているときよりも、聴いている時間の方が長い気がする。そして、なんとなく聴いてるときって、何言ってたかすーぐ忘れちゃう。

 

This is a serious problem that we're losing our listening. This is not trivial, because listening is our access to understanding. Conscious listening always creates understanding.

(聴く力を失いつつあることは、深刻な問題なのです。どうでもいいことじゃないのです。なぜなら、聴くということは、理解へと繋がっているからです。きちんと耳を傾けて聴くことは、理解を生み出すのです。)

 

ふむふむ。しっかりと聴こうとする気持ちが、理解への第一歩。でも「聴く」って意外と難しい。「じゃあ、どうしたらいいの?」ということで 5つのエクササイズが中盤で紹介されます。

 

  1.  Silence (沈黙)
    1つ目は沈黙。喧噪から離れ、なるべく静かなところで、3分過ごしてみること。シンプル。
  2. Mixer (ミキサー)
    次は、ミキサー。色々な音が混じっているときに、それぞれの音がどこから来ているのか、いくつの音からなっているのかに耳を澄ませてみること。賑やかな場所でも、自然の中でも出来る。 
  3. Savouring (味わうこと)
    乾燥機やコーヒーマシンなど、日常で聴いている「退屈な」音に注意を傾けて聴いてみること。楽しんでみること。
  4. Listening position (聴く立場)
    スピーカーが1番大事なエクササイズだと語っているのが、こちら。私たちは知らぬ間に色んなフィルターを通して色んな物事を聴いている。
    「もし自分が子供だったら?」「この人のことを好き/きらいだったら?」自分を違う立場に置いてみて、聴いてみること。
  5. RASA ( receive, accept, summarise, ask ) 
    彼の造語の RASA。サンスクリットで、「エッセンス」という意味があるそう。受け取って、認めて、まとめて、尋ねること。コミュニケーションのエッセンス。

Now sound is my passion, it's my life. I wrote a whole book about it. So I live to listen. That's too much to ask for most people. But I believe that every human being needs to listen consciously in order to live fully -- connected in space and in time to the physical world around us, connected in understanding to each other, not to mention spiritually connected, because every spiritual path I know of has listening and contemplation at its heart.

(音は、私のパッションであり、私の人生でもあります。まるまる1冊、音について書いたこともあります。私は聴くために生きている・・・ともいえます。みなさんに、私と同じような熱意をもってもらうことは難しいでしょう。でも全てに人にとって、人生をよく生きるためには、「注意を傾けて聴くこと」が不可欠なのです。 空間や時間野中で、私たちの周りの物理的な世界とつながるために、お互いに理解しあうために。そして、もちろん精神的なつながりを得るためにもです。全ての精神的な道は、聴くこと・瞑想なしにはあり得ないからです。)

 

3. あたらしい言葉たち

  • reverberation: 反響、こだま
  • sonority: 響き渡ること、音の聞こえ
  • cacophony:  耳障りな音、不協和音

 

4. 感想

「聞き上手」というと、人とのコミュニケーションに関する話かと思いました。実際はそれだけではなく、日常すべての音に通じていること。「人の話を聴く」ことについては、考えることがあったけれど、それ以外の音はたしかに意識して聴くことがなかったなぁ。

「聴く」ことを、子供に教えるべきだ、とも最後にいっていて、とても賛成!学校できちんと人の話や周りの音を聴くことを学んで身につけられたら、コミュニケーションも変わってくると思う。

スピーチの中でも音が使われていて、体感しながら「聴く」ということについて、思いを巡らす新しい経験です。スピーカーの音に対する熱意が伝わってきます。

英語もシンプルで聞きやすいですよ^^

 

 5. スピーチ情報

Julian Treasure: 5 ways to listen better | TED Talk | TED.com

Event: TED Glovbal 2011

Date: Jul 2011

Length: 7:50