2月のみかづき。

PSW(精神保健福祉士)の試験を受けてみて その1

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 もう一週間以上経ってしまいましたが、1月24日・25日に精神保健福祉士の試験を受験しました。

 私自身が受ける前に、もっと主観的な情報が欲しかったなぁと感じたのと、「精神保健福祉士の試験受けるんだ」と周りに言っても、福祉関係ではない人は「?????」となっていたので、受験前後について、また精神保健福祉士って何なのか、まとめておきたいと思います。

 

精神保健福祉士ってなに?

 さくっと日本精神保健福祉士協会から引用させてもらいます。

 

精神保健福祉士とは、1997年に誕生した精神保健福祉領域のソーシャルワーカーの国家資格です。

 精神保健福祉士は、精神科ソーシャルワーカー(PSW:Psychiatric Social Worker)という名称で1950年代より精神科医療機関を中心に医療チームの一員として導入された歴史のある専門職です。社会福祉学を学問的基盤として、精神障害者の抱える生活問題や社会問題の解決のための援助や、社会参加に向けての支援活動を通して、その人らしいライフスタイルの獲得を目標としています。

 

精神保健福祉士について

 ソーシャルワーカーの資格では、他に社会福祉士もありますが、社会福祉士は高齢者や児童、身体・知的・精神障害者などと働き掛ける対象の範囲が広い。PSWは、精神障害者の支援を専門に行うのですが、社会福祉士を取って、精神障害者の人に特化した支援をするため、+αでPSWを取る人も多いそう。そして、「名称独占」の資格なので、この資格を取っていなくても、「精神保健福祉士です」と名乗れないだけで、実質同じように仕事は出来ます。求人を見てみると、有資格者を募集してることも多いですが。

 PSWといっても、病院で働いている人、市役所などの行政で働く人、地域の支援施設で働く人、学校で働く人、司法関係で働く人などなど様々です。

 よく福祉関係の仕事をしています、というと「介護の仕事?大変だね~」と言われたりもしますが、介護ではなく、「相談」「日常生活の支援」が仕事です。うん、これだけ書くとなんじゃらほいって感じです。働く場所によって、やっていることも全然違うと思います。

 

試験を受けるまで

 

 私は、地域活動支援センターという、主に精神障害を持つ人が登録し、日中の居場所としてプログラムに参加したり、相談したり、他の利用者や地域の人と交流できる場所(また活動センターについては詳しく書きたい)で働いて、今年で3年目になります。

 今の職場が、社会人としては初めての職場で、入職前は福祉関係とは程遠いところにいたのですが、今の職場の求人を見て、なんとなくぐっときて応募して、今に至ります。

 そんなわけで福祉のふの字も知らなかったのですが、2年目から、ちゃんと勉強しなきゃなぁ、福祉って一体なんなんだ、と思い、日本福祉大学の通信学部に入学(アメリカ短大→3年次編入)して、割と順調に単位を取り、受験資格を得ました。 

[精神保健福祉士国家試験]資格取得ルート図:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

 

試験の内容

 試験は、マークシート式で、全部で163問。2日間に分けての試験です。

専門科目の、

精神疾患とその治療、② 精神保健の課題と支援、③ 精神保健福祉相談援助の基盤、 ④精神保健福祉の理論と相談援助の展開、⑤ 精神保健福祉に関する制度とサービス、⑥精神障害者の生活支援システムと

共通科目の、

①人体の構造と機能及び疾病、② 心理学理論と心理的支援、 ③社会理論と社会システム、④ 現代社会と福祉、⑤ 地域福祉の理論と方法、⑥ 福祉行財政と福祉計画、 ⑦社会保障、 ⑧障害者に対する支援と障害者自立支援制度、 ⑨低所得者に対する支援と生活保護制度、⑩ 保健医療サービス、 ⑪権利擁護と成年後見制度

 

の計17科目と、科目数が多い。範囲広い。「こんな時あなたなら、どうする?」的な事例問題も結構出ます。科目をまたいで同じ制度を扱っていたりと、内容がかぶっていたりもします。

 

 受験資格は得たものの、受験するかどうか、かなりぎりぎりまで、悩みました。悩んだというか、勉強する気にあまりなれなかった。

 試験というか、試験のために勉強するの嫌だ~つまらない~と駄々をこねたり、私何のために資格取るんだろう、とうじうじ思ったりで、一度は受けるのやめる!となりましたが、せっかく受ける環境が整っているんだから、と受験することを決めました。

 

 

その2へつづく