2月のみかづき。

スウェーデンに、いってきます。

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 前回の記事 (PSW(精神保健福祉士)の試験を受けてみて その1 - あした、なにして生きてく?)でも少し書きましたが、今、日本福祉大学の通信学部に在籍しています。

 福祉系大学の通信って、たくさんあるけれど、日福を選んでよかったと思うことの1つは、訓覇法子先生の授業を受けられること。

 先生の授業はものすごく面白い。ただ講義をするのではなく、学生に考えさせることを第一にしている。2日のスクーリングの中で、グループになり、「障害とはなにか」「何故自己決定が必要なのか」「自立とはなにか」「比較とはなにか」「障害者は就労するべきか」など、先生の問いについて話し合い、どんな話をしたのか、何が分からないのか発表して、先生から「なぜ?」とさらに質問されて、皆たじたじになりながら、(ご自身でも、「歩くプレッシャーと言われる」なんて言っていたけど。笑)なんでそう考えたのか、ちゃんと倫理的に考えることをサポートしてくれる。自分がいかにちゃんと考えていないかが分かって悔しいけれど、面白い。

 そんな訓覇先生のスクーリング授業を受けて、スウェーデンという国を実際に見てみたいと思ったたのと、もっ自分の頭で考える力をつけるためにも先生の授業を受けたいと思い、今回スウェーデン研修への参加を決めました。

 スクーリング科目「国際比較による障害者政策と自立支援」を受講して、スウェーデンは障害はは個人でなく環境/社会の責任であり、福祉サービスは誰でも必要なときに受けられる普遍的なものであるべきであるという考えを基に、試行錯誤しながら現在の福祉の制度が作られてきたことを学び、国の福祉というのは、それぞれの国がどのような価値観を持っているかを表しているのだと知りました。
 日本で暮らしていると、今の国の在り方や制度の在り方を当たり前のものとして捉えてしまいがちだけど、その背景には理由があり、他の国とは違う日本特有のものがあるはず。日本は一体どんな価値観を基に今の福祉の仕組みが作られてきたのか、スウェーデンを知り比較する事で、自分なりの考えを持てるようにしたい。
 
 今回、まだ日本の福祉のこともしっかりと理解しているか自信がなく、そんな中でこの研修に参加するべきなのかどうかとても迷ったが、来年から日本を離れることもあり、この機会を逃すと当分行けないと思ったので、えいっと決めました。
 
 明日から一週間の研修ですが、この週のほぼ日手帳の言葉が、なんか応援してくれてるみたいで嬉しい。
 
私は物事の理解は正しい「比較」から生まれると考えています。
比較によって初めて、それぞれの社会の
「特徴的なこと」や「普遍的なこと」が見えてくる。
「比較」でとらえることが自由に考えるためのヒントになる。
 
     —ジャレド・ダイアモンドさんが『クリアな視点』の中で 
 
 いつものように直前まで、ばたばたと準備をしていて、まだ実感が湧きませんが、すごくすごく楽しみ。新しい相棒のカメラ(LX100!)とも、初めての旅で楽しみ。
 
 帰ってきたら、またまとめられればと思っています。