ほい。前回に引き続き、日本人研究のお話です。
青年海外協力隊の派遣前訓練でやっている「日本人研究」というもので、「和のこころ」と「茶道」について、考えているのでそれを言葉にしてみています。今回は、茶道について編。私も仕事をはじめてから、2年くらい茶道を習っていて、大好きになりました。私なりのまとめで、変なこと書いてそうでちょっと怖いですが、書いていきます。
茶道ってそもそも何なんだろう??
まずは辞書的な定義から。
tea ceremony 「さどう」茶の湯ともいう。中国伝来の喫茶の風習が日本独自の発展をとげたもの。亭主・客の交歓の作法や茶道具、庭園や建築、絵画、書、さらに精神的訓練までをも含めた総合的な文化。 (ブリタニカより)
茶道とは、「亭主」と呼ばれるホスト役の人が、「客」を招いて、お茶を決められた手順に沿って入れて(点てて)もてなす儀式。
ただ決められたように綺麗に点てればいいというのではなく、亭主は、お客にお茶を飲む一瞬を最大限に楽しんでもらうために、お茶・道具・お花・建物・庭・お菓子なども季節や時間に合わせて工夫して、客はその心配りを感じとりながらお茶をいただく、そんな瞬間を目指すのが茶道。The Japanese way of おもてなし。
亭主は、「相手を思いやること」「相手に喜んでもらえるように行動すること」、客は「相手の思いやりを察すること」「感謝すること」。そんなことをお茶を通して、学んだり、感じたりしているような気がします。
ちなみに中国や韓国などのアジアの国々や、アフリカでのコーヒーセレモニー、イギリスのアフタヌーンティーなど、世界には、飲み物とそれを入れる過程を通して、お客さんをもてなす文化をもつ国が他にもあるそう。だけど、茶道のように1つの国の伝統的な文化としてここまで変化しながらも、確立されてきて、大事にされてきたものって他にないんじゃないかな。この辺は、もうちょっとちゃんと調べてみたい。
茶道の超ざっくり歴史
”茶道”の始まりって一体いつなんでしょう??日本人っていつからお茶を飲み始めたんだろう?茶道の歴史って、一生懸命読もうと思っても中々頭に入ってこないんですよね。。。ざっくり、まとめます。
- (平安時代)遣唐使の時代、中国からはじめてお茶とその飲み方が伝わる。最初は薬として使われていた
- (鎌倉時代)禅の影響を受けて、お茶を飲むという行為が精神的修養としても捉えられるようになる
- (室町時代)利き茶のようにお茶名を当てる賭事(闘茶)が流行る。プラス大名たちの間では、ゴージャスなお茶会が開かれる。
- (安土桃山時代くらい)かの有名な千利休らへんの時代に、「わび茶」という「人をもてなすこと」に主眼をおいた今私たちが茶道と聞いてイメージするような茶道の形が出来上がった。今の作法は、この時代に作られたものが多い。江戸中期〜、庶民の間にも広まる
- (明治時代〜)女性の教養としての茶道が広まる。
こんな感じで、昔からお茶というものは、日本人によって飲まれていたけれども、時代によってその役割や捉え方は随分と変化してきたんです。でもいつの時代も、お茶はただの飲みもととしてだけではなく、それを通した何らかのコミュニケーションのツールであったり、日本人としての礼儀や美徳などを学ぶためのものとして続いてきたように思います。