2月のみかづき。

青年海外協力隊として、途上国ではたらくことのメリット。

サバイディー(こんにちは)!

先週は寒波の影響で、普段は一年中暑いラオスも、まさかの寒さでした。。。やはりラオスには、青い空が似合います。

https://www.instagram.com/p/_MQatiNHUf/

さて、今日は、ちょっと青年海外協力隊について書こうと思います。

今更ながら、私は今「青年海外協力隊」という制度を使って、ラオスに来て英語を教えています。もしかしたら、「JICAボランティア」と聞いた方が、ぴんと来る人もいるかもしれません。

 詳しい活動の紹介はこちら

 先日、ラオスのJICA事務所の職員さんが、任期を終えられて帰国されるのに合わせて、送迎会が行われました。

 普段、飲み会や、大人数の集まりは苦手なので、あまり参加しないのですが、今回は最後の機会ということで参加させてもらいました。

 そこで、久しぶりに会えた人とゆっくり話をしていて、「あ、私、協力隊なんだ」と、思いまして。(苦)いつも授業の忙しさにかまかけて、「協力隊」として来ていることが抜けがちなのですが、改めて、青年海外協力隊として、ラオスや、途上国で働くことってなんなんだろう、どんなメリットがあるんだろう、と思ったので、まとめてみます。

 

安心感。

 まずは、これだと思います。やはり安全面で守られてるなぁ、と思う。体感治安のとてもいいラオスでもそうだけれど、例えばアフリカや南米の国だったら、JICAとしてじゃなくて、1個人やプライベートな団体だったら、現地(途上国)で2年住んで働くのってちょっと怖いかも、躊躇してしまうかも。

  そう思うと、JICAという公的な組織の制度の元でここにいること。制約だったり、決まり事はあるけれど、安全面で、ここまでしっかり保障してくれる所って、中々ないと思います。

 そして金銭面でも、「お給料」という形での報酬はないけれど、現地での生活費と、日本の口座にも毎月一定の金額(帰国後支援などのための費用)が支給されるので、こちらでの生活、2年後に日本に帰国した時のこと、心配しなくていいのは有難い。

(もし金銭面での待遇について知りたかったら、ここのサイトで詳しく説明されています。

青年海外協力隊の給料を完全公開、さぁ協力隊に行こう!| 地球と人生を楽しくするメディア | Sketch Life (スケッチライフ)

 

フラットな立場で、現地の人と関われる。

 協力隊としてそれぞれの国に来る前に、約2ヶ月(1日5時間)+来てから約1ヶ月、現地で使われる言語の訓練がありました。私の場合は、ラオス語。全く文字も読めない所からのスタートで、まだまだだけれども、読み書きとコミュニケーション出来るまでになりました。

ちなみにラオス語は、こんな感じ。最初は読める気がしなかった!

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 こっちに来てから、「ラオス語を勉強させてもらえて、本当よかったなぁ」としみじみ思っています。

 ラオスには、色々な国からボランティアの人が来ているけれど、協力隊ほど手厚く語学研修を受けてきた所はないです。こっちに来てから、1週間〜2週間くらい学校で勉強して、あとは自分たちで勉強している人がほとんど。

 ラオス語でコミュニケーションを取っているのを見て、とてもうらやましがられます。そしてやはり、こちらの言葉で喋ると、現地の人にすごく喜ばれるし、皆一気に優しくなります。笑 やっぱり語学は大事。

 そしてボランティアという曖昧な立場。場所によっては、「ボランティア、なにそれ?」って、よく分からない状態で協力隊を受け入れている所もあります。(ちなみにラオス語だと、"アーサーサマック"といって、「見習い」という意味も含まれています。余計混乱。)

 そして、ボランティアだけど、「私たちよりも毎月お金もらってるじゃん。」って言われるのも、よくある話。実際、自分でも「ボランティアってなんだろう」っていまだに思うもん。

 そんな不思議な立場で、ぽっと現場に1人で投げ込まれるので(笑)現地の人たちと、とにかくまずは同じ場所で、一緒に時間を過ごしてコミュニケーションをとっていくしかない。今回の集まりで、このボランティアという曖昧な立場だからこそ、変にかまえられず、一番現場に近いところで声が聞ける立場でもある、と励ましてもらいました。

 

”なんでもできる”。

 協力隊は、よくも悪くも、”自由”であると思います。「要請」という元々相手国からお願いされていた内容をすることももちろんあるし、実際に行ったら全然「要請」とは違うことをするケースもある。「要請」になくても、自分で動けるなら、やってもいいし、そしてJICAを通して、支援の働きかけも出来る。

 色々な活動をしている他の協力隊の人に話を聞くと、要請以外でも自分で出来ることや、「これが必要だ」と現地で感じたことを、色々な方法で形にしようとしている人がたくさんいます。「仕事」ではなく、協力隊として活動する上で、失敗しても誰にも文句は言われない。自分で動き出す必要はあるけれども、色んなことに挑戦できる環境にある。

 私は、自分の授業でいっぱいになってしまっているのが現状。やることがあるのは、とても有難いけれども、もうちょっと、ここも活かしたい。

  

青年海外協力隊として、途上国ではたらくということ。 

 ”途上国で働きたい!”と、思ったときに、協力隊だけではなく、NGOや他のボランティア団体など、色々な選択肢があると思います。

 私は、”途上国で働きたい!”というよりは、自分の要請内容をたまたま知って、「これなら何か出来そう。おもしろそう」と思って応募したので、あまり違う働き方とは比べなかったのだけれど。

 そして、「支援」「ボランティア」という形で、協力隊が本当にその国で役に立っているかどうか、というのは、ちょっと「?」というか自分自身、自信がない所も正直あります。 

 というのも、協力隊は、「その国のため」だけではなく、「日本の若者人材の育成」という点にかなり重点が置かれている制度だから。

 「がんばりすぎないで、がんばってきてね」と送り出してもらったのが、すごく印象的だった。行く前から、「がんばりすぎないでね」と。

 もしかしたら、がっつり「支援」をしている団体等から見たら、「甘い」のかもしれない。私自身も制度に甘えてるところもあると思う。でも「支援」だけじゃないところで、何か出来ることはあるんだと思う。 

 こちらに来る前の語学学習から、滞在中の情報発信、帰国後の体験談やつなげていく役割、全部をひっくるめてが活動でもある、はず。

  制約や自分の専門性の低さ(人によると思うけど)で、「協力隊として、出来ないこと」もきっとあるし、「協力隊だからこそ、出来ること」もある、と凹みそうになった時は自分に言い聞かせています。よい部分を、恵まれてる部分を、上手に活かしながら活動が出来ればいいな。 

 そして、もーう少し、ちゃんと協力隊の集まりにも参加しようとも思いました。(苦)

メコン川の夕日。何回見てもいい。

https://www.instagram.com/p/BAogdWPtHdA/