2月のみかづき。

ジョン・マックフゥーター:新しい言語を学ぶべき4つの理由【1日1TED:語学】

バイディー(こんにちは)

1日1TEDは、1週間に5回更新することにしました。ほぼ1日1TED、週休2日制です。先週1週間は、「習慣」をテーマにしたスピーチを見てきました。
今週は「語学」「外国語」をテーマにしたスピーチを取り上げていきたいと思います。

1日目の今日はジョン・マックフゥーターの「新しい言語を学ぶべき4つの理由」です。

(原題:John McWhorter "4 reasons to learn a new language")

1.   どんなスピーチ?

言語学者 (linguist) であり、TIMEなどの著名な雑誌などで言語についてのコラムを書いている Jogn Macwhorterが今回のスピーカー。うん、独特な話し方。目が強い。

世界的にどんどん英語を勉強する人、英語を話す人が増えていて、それに加えて翻訳機の性能も年々上がっている。英語がどんどん「グローバル言語」になりつつある今、なぜ他の外国語をわざわざ学ぶのか?そんな問いに、4つの答えを与えてくれています。

 

2.  3つのお気に入り

 まずは冒頭部分。スピーチの主題です。

Why should we learn foreign languages -- other than if English happens to be foreign to one? Why bother to learn another one when it's getting to the point where almost everybody in the world will be able to communicate in one?

 (なぜ私たちは、外国語を学ぶべきなのでしょうか?もし英語があなたの外国語でなければ・・・ですが。なぜ1つの言語、つまり英語でコミニュケーションが可能になりつつあるのに、わざわざ別の言語を学ぶのでしょうか?) 

 

ちなみにたまに「話す言語によって、あなたの考え方が変える」 というような事もたまに言われていますが、スピーカーはそこは反対意見のよう。同じ言語を違っていても、全然共通点ない人たちもいるでしょって。うん、まぁそれはそうか・・・?

 

ここから本題。外国語を学ぶ理由の一番最初に、文化の中に溶け込む、本当に入り込むには、ある程度の語学の取得が不可欠だと語ります。

If it isn't going to change the way you think, what would the other reasons be? There are some. One of them is that if you want to imbibe a culture, if you want to drink it in, if you want to become part of it, then whether or not the language channels the culture -- and that seems doubtful -- if you want to imbibe the culture, you have to control to some degree the language that the culture happens to be conducted in. There's no other way.

(もし外国語を学ぶことが、あなたの考え方を変える訳でないならば、何か別の外国語を学ぶ理由があるのでしょうか? はい、いくつかの理由があります。

まず1つ目は、異なる文化を吸収するために、本当に理解して、その一部になりたいのであれば、その文化が行われている言葉をある程度理解しなければいけません。言語が文化を伝えている、という説は疑わしいところもあるのですが・・・それ以外に方法はないのです。)

"imbibe a culture" ! うんうんうん、これはラオスに来てものすごく実感しています。言葉の中に、色々な Context が埋め込まれているんだもん!

彼的にも、1番の理由が一押しの理由らしく、それ以外の理由は割とあっさりと話していきます。ここでも、まとめてご紹介。

Second reason: it's been shown that if you speak two languages, dementia is less likely to set in, and that you are probably a better multitasker.

(2つ目の理由として、あなたが2国語の話者であるならば、認知症の発症がおくれることを挙げます。そして、きっと2つ以上のことを同時に行うスキルも高いはずです。)

And then, third -- languages are just an awful lot of fun. Much more fun than we're often told.

(そして3つ目ですが、言語というのは、純粋にものすごく楽しいです。今まで言われてきたよりも、ずっとずっと面白いものなんです。)

And more to the point, we live in an era when it's never been easier to teach yourself another language.

(そしてさらに、今私たちは、今までかつてなかった程、外国語の勉強を自習できる時代に生きているのです。) 

 

新しい言語を学ぶべき4つの理由とは、

  1. 文化を本当に理解するのに不可欠だから。
  2. 脳にいいから。
  3. 言語って楽しいから。
  4. 今は、簡単にどこででも外国語を学べる時代だから。

ざっくりまとめると、これらが"This is what a language can do to you." スピーチ内で語られた「新しい言語を学ぶべき理由」でした。

 

3. あたらしい言葉たち

  • acid trip:LSDによる)幻覚の体験
  • fraught: (よくないことに)満ちて、困った、心配な
  • imbibe: (酒等を)飲み干す、(知識や思想などを)受け入れる、吸収する
  • husks of oneself:husk が、殻や皮。
  • skrim curtain:
  • tingle:うずうず、ぞくぞく、ひりひり、ちくちくする感じ・痛み
  • bakes's sound vowel
  • schooch
  • ooze: (隙間などを通って)流れ出る、にじみでる
  • bees in a hive:hive が、ミツバチの群れ・忙しい人が集まっている場所

 

4. 感想

ここまで書いてきてあれなのですが、今回のスピーチはあんまり目新しいことを言うでもなく、ちょっと期待はずれというか、あんまり面白くなかったなぁ。

私自身は言語を学ぶのが好きだから、すごく「そうそう!」と思うこともあったけれど、多分もともと言語に興味ない人は「へーー。で?」って感じなんじゃないかな。どうなんでしょう。外国語学んで「ほーーー!おもしろい!」って感じるかどうかって結構人によるんだろうなぁ。まぁどんな科目やトピックでもそうかもしれないけれど。

このスピーチを見て、「よーし、外国語学んでみるかな」と、動かされる感じはないかも?

でも、1番最初の「文化にとけ込むため」というのはすごく感じていることで、それを ユニークな言葉遊びを使って表現しているのは、面白かった!

 

5.  スピーチについて

John McWhorter: 4 reasons to learn a new language | 

Event:  TED 2016

Date:  Feb 2016

Length: 10:01