2月のみかづき。

2月のみかづき。

"Light the Life"  青年海外協力隊として、ラオスで英語の先生になる!編

【UXOラオス】ルアンパバーンで、不発弾処理現場を見学してきました。

ルアンパバーンから、20分ほど離れた小さな村。

今朝見つけた不発弾の近くに爆薬を置いて「家から離れてください」とメガホンで、家に向けて、森に向けて、念入りに声をかける。

3、2、1・・・カウントダウンのあと、一気にリールを巻き、「どーーーーん」。一瞬の爆音と爆風があたりを包み、また村は静かになる。

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東南アジアにある日本の本州ほどの小さな国・ラオスに、不発弾(UXO: Unexploded Ordenance)が今でも眠っています。そしてこのUXOの処理が、1000人以上の手によって毎日行われています。そう、冒頭のような作業を毎日繰り返してる。

カンボジアの地雷は聞いたことがあったけど、こんな平和でのどかないラオスに爆弾が落とされたことがあるなんて。そしてその爆弾とともに今日も暮らしているなんて。青年海外協力隊としてラオスに来ることが決まるまで、知りませんでした。

 

UXO ラオスという団体が、年に設立され、他国の援助団体と協力しながら撤去作業にあたっています。

そして青年海外協力隊の同期隊員が、ビエンチャンUXOオフィスで働いています。

6月に彼女が、実際にルアンパバーンで、UXOを処理をする現場にいくツアーを企画してくれて、そのツアーに参加してきました。

そのとき見たことをまとめていきます。

 

UXO ラオ ルアンパバーンオフィス

町ごと世界遺産である、ラオスでも1番人気の観光地ルアンパバーン。にぎわう市内から歩いて10分ほどの場所に、UXOラオ・ルアンパバーンオフィスはあります。

今回のツアーでは、まずUXOラオのオフィスを訪れ、所長にごあいさつ。
ルアンパバーン県内の処理状況について、データ資料をもらって説明を受けます。香川から、毎年スタディツアーで高校生たちが訪れていることも知りました。

(参考:スタディツアーを行っている香川国際ボランティアーセンターの理事長が、ラオスのツアーを始めた経緯などを、こちらのインタビューでお話しています。特定非営利活動法人香川国際ボランティアセンター | 四国NGOネットワーク

 

そのあと、センターに併設されている展示室を見学しました。たくさんの種類の爆弾が、ところ狭しと並んでいます。

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ビエンチャンには、COPEセンターという、被害者の支援を主にしている団体によるセンターがあるのですが、そちらよりも生々しい。
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 人をより効果的に傷つけるため、殺すために、知恵をしぼって工夫して、どんどん改良されていく爆弾。どれだけの人とお金が、人を傷つけるために使われたんだろう。
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奥の部屋では、10分程度のビデオも上映されています。ベトナム戦争当時のケネディ大統領が「ラオスでは戦争なんてしてない」と断言している動画を、初めて見ました。こんな動画が残されていたのか。じゃあ、今のこの状態はなんなんだ、と。それか本当に知らなかったのか・・・。

Current Donors (現在のドナー)の国。今支援してくれてるけれど、その時の状況で支援がもらえたりもらえなかったりする。

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実際の処理現場へ

そのあと、車で実際の処理現場(サイト)へと向かいます。ちなみにこの車は、日本からの支援です。
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オフィスから20分ほど、3週間位ぶりの雨のなか、でこぼこがたがたとした道を行きます。ルアンパバーンで活動する隊員は通ったことのある道であったり、道の途中には、観光客が訪れる象のキャンプもあります。

途中、中国の鉄道建設現場も見かけました。ニュースでは聞いていたけれど、本当にやっているんだ!

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車が2台すれ違えないくらい狭い道を通って、サイトに到着しました。

 

UXO  発見から爆破まで

到着すると、UXOラオの職員の人たちがお出迎え。そしてまず、チームリーダーが処理手順やスケジュール等について説明してくれました。

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今回見学させてもらったサイトでは、4月から処理が始まり現在84%の処理が完了、今月には終了予定とのこと。約2ヶ月の作業です。このサイトが終わり次第、また別のサイトに移動して処理作業を行います。

 

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今回のチームは、チームリーダーとSEOD(Senior Explosive Ordinance Division)に加えて、メンバーが7人。それに加えて、医療担当の人も1人。それぞれ持ち場が決められていて、その区域の撤去をそれぞれが担当します。

1度終わったとされる場所でも、別の人によって再度確認する、毎日印をつけていく等の規定やルールが設定されています。ラオスの自分の活動先などと比べて「ほーしっかりしてるなぁ」と思ったけれど、安全・命にかかわることだもん、それは必要だよなぁ。

ルアンパバーンで撤去作業をするチームは7つありますがが、今はドナーがつかずお金が足りなくて、3チームしか稼動していません。

若い人が心なしか多いが気がしました。今回のチームにはいませんでしたが、女性だけのチームもある。

 

UXOラオスの職員には、8週間の研修を受けて、最終試験を通過するとなれます。

この道19年のベテランSEODのカムラーさんに、「(UXOのスタッフとして働くこと)怖くないの?」と聞くと、「はっはっはー、なんで怖いの?」というあっけらかんとした反応。(質問は伝わってたと思うんだけどな。。。)すごいなーーー。。。

 

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雨がやみ、早速仕事開始。

もう処理がすんでいる場所で、実際に探知機をもたせてもらいます。片手でずっと持っていなきゃいけないから、思ったよりも重い。これずっとやるの、絶対疲れる。

しかも、「UXOがあるかも・・・」って思いながらやるって、すごいストレスになりそう。「全然平気だよー」って笑っていたけれど、慣れるものなのか。

もう大丈夫だって言われていても、なんとなくこの中に入るのは怖かったです。

(親にも「処理現場見てくる」と言うと、「危なくないの?」と心配されました。そりゃ心配するか・・・。)

ライターを試しに投げてくれて、それに近づくと金属に反応して、「ピーー」っと音がします。耳があまり聞こえない人用に、振動や光で知らせてくれるなど3種類のモードがあるとのこと。この探知機も、きちんと作動していることを確認するために、1日3回作業前にチェック。

UXO処理は、20年間ほど行われているのですが、作業中に死傷者はほぼない。結果論?

 

雨がやみ、早速仕事開始。

もう処理がすんでいる場所で、実際に探知機をもたせてもらいます。片手でずっと持っていなきゃいけないから、思ったよりも重い。これずっとやるの、絶対疲れる。しかも、「UXOがあるかも・・・」って思いながらやるって、すごいストレスになりそう。「全然平気だよー」って笑っていたけれど、慣れるものなのか。

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もう大丈夫だって言われていても、なんとなくこの中に入るのは怖かったです。

(親にも「処理現場見てくる」と言うと、「危なくないの?」と心配されました。そりゃ心配するか・・・。)

ライターを試しに投げてくれて、それに近づくと金属に反応して、「ピーー」っと音がします。耳があまり聞こえない人用に、振動や光で知らせてくれるなど3種類のモードがあるとのこと。この探知機も、きちんと作動していることを確認するために、1日3回作業前にチェック。

UXO処理は、20年間ほど行われているのですが、作業中に死傷者はほぼない。結果論?

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もうちょっと奥の実際に作業を行っている方に進んでいきます。でこぼこ道。この道を作るために、最初にチェックしたんだろうなぁ。あほうな私はサンダルで行ってしまい、スニーカーを借りました。 

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行きは、雨ですべった場所に、帰るときには階段を作ってくれていました!

 

 

今朝、4つのUXOが見つかった。そこには赤い旗で目印をつけています。そのうちの2つ、実際に埋まっているUXOを見せてもらいました。

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大きさを比較するために、ペンを置いてくれたのですが、それも「ひやっ」とした。本当にこんな場所に埋まっているんだ・・・と、ぞっとする。

ここのサイトは今年の4月から処理作業がはじまったと言っていましたが、それまでもここで暮らしていた人がいて。

このサイトには、5家族25人が暮らしています。見学させてもらっているときも、ここに住む人たちがこの道を行き来したり、すぐそこで普通に畑を耕す姿があって。もし、このUXOが埋まっているところをシャベルで掘ってしまったら・・・ ロシアンルーレット。もっと皆、怒ってもいいんじゃないか、と思ってしまう。

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1日に発見されるUXOの数は、日によって様々。処理作業を開始して最初のころは、100個単位で見つかっていたこともあったそうですが、その後は40個-50個のときもあったり、今は作業も最後の方で1日あたりの発見数は少なくなってきているそうです。

 

いつもは3時に、発見したUXOを爆薬を使って爆破処理が行われますが、今日は見学にきているからと、12時ころにその処理を見せてくれることに。

 

爆破の前に、無線やメガホンを使って、住人たちに知らせます。

日々の暮らしにどれくらい影響があるのかな

(こうやって時間が変わったりすると、迷惑だよなぁ) 

(おちおちとしていられない) 

(動物たちはどうするんだろう・・・)

 

 

爆破処理

今回リールを巻いて、爆破させるのをやらせてもらいました。

発見されたUXOの場所にそれぞれ爆発装置(?)を置き、それをリールに繋げて、ブリーフィングが行われた場所で準備します。100mしか離れていない。でもそれだけ離れれば大丈夫と。

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 5、4、3、2、1 のカウントに合わせて、右周りにまわします。リールを通して電流が伝わり、3周したくらいで爆発。事前に「思ったよりも早いから気をつけて」と言われていたけれど、本当にあっという間。「もういいよ。」との声がしてすぐに、バンっと音。

 

爆破する方面を見ていた人たちは、爆風も伝わってきて、驚いていた。私は、実感のなさ、手ごたえのなさに驚きました。爆弾を落とす人もこんな感じなのかな。

自分がおとしたものが何十年も年経った今でも人を傷つけているってこと。そのことを今でもふと思ったりするのかな。もしそうだったら、そういう罪悪感をもって、ずっと過ごしていくのもしんどいだろうなぁ。

 爆発させたUXOの欠片。f:id:mikachanko4281196:20170807180732j:plain

最期にみんなで、記念撮影!

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今回のツアーは、行くのに少し迷いました。知って、見て、どうするんだろうって思って。

ルアンパバーンに行く飛行機代を、例えばUXOに募金した方が、見学にいくよりいいのかなーなんて思ったりもしながら、行きました。

自分のできること、何かないかな。。自分で出来ることよりも、体験したり知ること、そればかりが増えていくのに変な罪悪感も感じつつ。

今回感じたのは、「やっぱり怖いよ!」ってこと。安全だとは知りながらも、下手したら怪我する、命を落とすかもしれないと思いながら、毎日仕事をするって、私は想像するとしんどいよなぁと思う。もちろん長くやれば、怖い気持ちは薄れていくんだろうけれど。

でもラオスにとって、絶対誰かがやらなきゃいけないこと。爆発は一瞬、被害は一生。爆弾、落とすのは簡単だけれど、撤去するのはこんなにも何十倍もの時間とお金がかかる。

 

 

UXO ラオ ルアンパバーンオフィス情報

 

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