さて、前回のつづきから。何を、どうやって学ぶか決めるかについて書いていきます。
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1. 何を、どうやって学ぶか決める
学ぶということ・なぜ学ぶかについて、ひとまず納得がいったところで、じゃあ何をどうやって学んでいったらいいのでしょう。
自分の知りたいことについて情報を手に入れて、自分なりの結論を導き出すことが学ぶという事なんだから、「知りたいこと」を学べばいいんだよね。
私は、どんなことを知りたいんだろう。まずは、それに意識を向けてみることでしょうか。
Bの本では、情報には日々新たに伝えられて流れていく「フロー情報」と、いつでもみようとすれば確認できる「ストック情報」の2つの種類の情報があるといいます。
私たちの日常はきっとフロー情報があふれています。ニュースを聞いていたり、人と話しているときに、「どういうことだろう?」と思うこともよくありますが、大半は流れていってしまいます。本屋さんをぐるぐるとしていると、「ああ、これも気になる、あれも気になる」状態になります。
そう、日頃ふと気になることが浮かんでも、ちゃんと捕まえてあげていないと、どこかへ飛んでいってしまっています。
なんとなく気になったことに対して意識を向けて、疑問をつくってみる、問いを立ててみる。問いを立てることで「知りたい」にピンを留めてあげるようなイメージかな。
一度ピンで留めてあげたら、それをもう少しよく見ていく。
またAの本には、「とりあえず自分が目指している何か、自分が得たいものやわかりたいことなどをぼんやりとでもいいから持っておくこと」とあります。
「知りたいこと」について全部知ろうと思ったら、もんのすごい時間がかかる。
例えば「宗教について知りたい!」って思って、宗教について勉強しはじめたら、一生かかっても終わらない。
でも「イースターって何だろう?」「キリスト教とユダヤ教の違いってなんだろう?」「日本の宗教って何って聞かれたら、どうやって答えよう?」位だったら、なんとか行けそうな気がする。「知りたいこと」を小分けして具体的にしてみる。
どのくらい知りたいのか、目星をつけておく。
日々のフロー情報の中から「知りたい」を見つけて、(具体的な)疑問・問いを持ち、それに答えられるようにストック情報を使って学んでいく、というのが何を学ぶかを決めて学んでいく、大きな流れだとここでは考えていきます。
つづく
3Books --------------------------------------------------------------------------------------------------------
A. 東大教授が教える独学勉強法
3 Books をやろうと思うきっかけになった本。著者自身が「高校へ行かず、通信制大学から東大教授になった」経験を元に、語りかけるように書いている本。とてもやさしく丁寧な語り口で、独学のススメを説いています。
B. 考える力がつく本
考える力がつく本 ―本、新聞、ネットの読み方、情報整理の「超」入門
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2016/09/29
- メディア: 単行本
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何故か読み始めるまで、なぜか斉藤孝さんと勘違いしていました。w よくありそうなタイトルなのに、意外にもこの本が唯一なのですねえ。
著者の新聞記者やこどもニュースでの経験を交えながら、Aの本よりも具体的にそれぞれのメディアの活用方法に触れています。最後の方は、著名人の人と本に関する対談集が収録されています。
C. 本を読む本
- 作者: J・モーティマー・アドラー,V・チャールズ・ドーレン,外山滋比古,槇未知子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/10/09
- メディア: 文庫
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学ぶといえば、本を読むことでしょう、と思っていたので、この本を手に取りました。1940年代にアメリカで執筆され、1970年代に日本で翻訳されたもの。重みを感じます。正直まだまだ読み込めてないのですが、読書を4段階に分けて、具体的にそれぞれの読書法のやり方を説明しています。