2月のみかづき。

茶道のこと〜私のお茶事体験〜【日本人研究 その3】

個人的な経験〜

本題に入る前に順番はちがってしまいますが、こちらを先にあげてしまいます。   

 

最初に書いたように、私は約3年間お茶を習っていました。

協力隊に行く前にお稽古を辞めたのですが、最後に(3月の中旬ころ)「茶事」をという、茶道の正式な儀式の練習に、次客として参加させてもらいました。「茶事」は、色々な種類があるのですが、ちゃんとやると大体4時間くらいかけて、炭手前〜食事〜濃茶〜薄茶 と、一連の流れをお茶室で行うものです。

裏千家の動画。わかりやすい!)


茶の湯 茶事編 〜正午の茶事・炉〜 - YouTube

 

普通であれば、私はまだまだ経験が足りなくて参加させてもらえる立場ではなかったのですが、辞めて海外に行くということで、先生や社中の人(一緒に習っている人)の計らいで、参加させてもらったのです。

亭主(お茶を点てる人)や水屋(裏方で料理などを準備する人)も、社中の人が練習として担当していて、茶事の前から、献立を考えたり、お菓子を考えてお菓子屋さんと準備したり、炭を洗ったり、お手前の練習をしたり。すごく一生懸命準備をしてくれていて、本当にしあわせなしあわせな4時間でした。

薄暗い中での炭の赤、1つ1つ作ってくれた人の顔が浮かぶ懐石料理、3月の中旬の春の訪れが楽しみになるようなひとひらの花びらのお菓子、凛とした濃茶の瞬間。周りにはお世話になった人たち。

これだけ尽くしてもてなしてもらうこと、本当に「有難いこと」で、同じ茶事はもう2度とない。「有難い」という言葉、をあんなに実感したことなかったなぁ。今でも思い返すと、幸せな1日だったなぁって。普段の稽古もいつも好きだったけど、お茶事に参加させてもらって、今まで習ってきたことが繋がって「茶道ってすごい!!!!」と感激しました。きっとまだまだまだまだまだなのですが。

茶事に招かれた時と終了後にお礼状を書くのですが、いつもはどこかわざとらしく聞こえてしまうような日本語がすっと入ってきて。ああ、日本語って美しいなぁ。やっとちゃんと意味がわかったなぁっていう気持ちになりました。

1度、茶道とは離れてしまいますが、また続けていきたいなぁと思っています。今も、ほぼ毎日、いただいたお茶碗でお茶を点てて飲むのが至福の時です。

明日こそ、日本人研究の和のこころにからめた茶道のこと、書きます。