2月のみかづき。

【1日1TED:習慣化】マット・カッツの30日間チャレンジ

バイディー(こんにちは)

1日1TEDの2日目は、マット・カッツの「30日間チャレンジ」です。

  (原題: Matt Cutts: Try something new for 30days)

 

1. どんなスピーチなの?

スピーカーは、Googleのエンジニアである Matt Cutts。自らを、Computer nerd (コンピューターおたく)と呼ぶ彼のこの約3分間スピーチはとても人気で、見たことがある人もいるかもしれません。

内容もとってもシンプル。スピーチのタイトルにもあるように、ただ "Try something new for 30days(何か新しいことを30日間やってみよう)"ということ。

科学的な根拠とかないけれども、彼自身の経験とユーモアを使った軽快なスピーチ。この短いスピーチで「なにか私もやってみようかな」と、見終わったあとに多くの人の心を動かしちゃう、すごいスピーチです。

 

2. 3つのお気に入り

元々短いスピーチなので、選ぶのも難しいのですが、スピーチの中から3つ文章を選んでみます。

まずは、冒頭から。

"Think about something you've always wanted to add to your life and try it for 30 days. It turns out 30days is just about the right amount of time to add a new habit or subtract a habit - like watching TV - from your life" 

(みなさんが「ずっと人生の中でやってみたかったこと」を思い浮かべてみてください。そして、それを30日間試してみてください。
30日というのは、私たちの生活の中で何か新しい習身につけたり、TVを見るなどの習慣をなくすのに、丁度いい時間なのです。)


もうこの文章で、スピーチのまとめのようなものですが(笑)最初に、問いかけるところから入ると、思わず「自分のやってみたかったことってなんだろう」って考えちゃう。そして30日って聞くと、なんだけ出来そうな気がしてくる。

 

"By the way, the secret is not to go to sleep untill you've written your words for the day. You might be sleep-deprived, but you'll finish your novel." 

(ところで、(毎日ノルマ分を書き終える)秘訣ですが、その日の分の言葉を書き終わるまでは、眠らないことです。睡眠不足になるかもしれませんが、自分の小説を書き終わらせることが出来ます。)

こちらは、 スピーカーのマットが、30日間小説を書くのに初挑戦したときのことを話している時の一部分。なんかもっともらしいことを言っているけれど、そりゃそうだよね(笑)今書いているこの1日1TEDチャレンジも、眠いですが、終わるまでは寝ないぞ〜〜。

 

"So here's one last thing I'd like to mention. I leaned that when I made small, sustainable changes, things I could keep doing, they were more likely to stick."

(最後にもう1つ伝えておきたいのは、小さい、継続できそうなチャレンジの方が、定着しやすいということです。)

 

習慣って、気がついたら身に付いているものもあれば、中々定着しないものもある。何かを意識的に変えたいと思ったら、やっぱり小さくはじめること。

 

3. 新しい言葉たち

nerd /nɝːd/ :  単体だと「まぬけな人」「無能な人」(ひどい・・・) "Computer-nerd (コンピュータおたく)" "Grammer nerd (文法おたく) "のように複合語になると○○おたくの意味に。他にはどんなおたくがあるかな。

 

(stuck) in a rut:  "stuck/stʌk/ "が、「行き詰まる」という形容詞。(I'm stuck!)

"rut /rʌt/" が「わだち」や「決まった型」という意味。(発情期という意味も)

この2つが合わさったイディオム。Cambridge dictionary には、"too fixed in one particular type of job, activity, method, etc..., and needing to change (1つの仕事や活動、メソッドに固定されすぎて、何か変化を必要としていること)”という素晴らしい定義がありました。

 

・desk - dwelling 

dwelling /ˈdwel.ɪŋ/  が、住居という意味(文語)。”デスクに住んでいる”と、コンピューターエンジニアの自分のことを、desk - dwelling computer nerd (机が自分の家のような、コンピューターおたく)といってました。おもしろい・・・。

 

4. 感想

久しぶりに聞きましたが、やっぱり面白かった!紹介のところでも書きましたが、3分っていう時間でこんなに笑えて、心が動かされるってすごい。

コメントにも多くあったように、inspiring で motivator なスピーチ。毎月なにか新しいことを試してみたら、毎月が memorable (記憶にのこる)なものになるよなぁ。

すぐに見られるし、使われている言葉も簡単なものばかりなので、英語の学習にもおすすめです。

ぜひ、"give it a shot!" お試しあれ〜〜

 

5. スピーチについて

Matt Cutts: Try something new for 30 days | TED Talk | TED.com

Event: TED 2011

Date: March 2011

Length: 3:20

 

【TED】ジェシー・アーリントン「新しくないものを着ること」

バイディー(こんにちは)

「1日1TED」の第1回目は、

ジェシー・アーリントンの「新しくないものを着ること」です。

(原題:Jessi Arrington: Wearing nothing new) 

 

1. どんなスピーチ?

スピーカーは、ブルックリンでデザイナーとして働く、Jessi Arrington。
彼女は自身でも、"I'm outfit-obsessed" というように、服を着るのも、買うのも、写真を撮るのも、それをブログに載せるのも大好き。

彼女の服探しにはルールがあって、それは「新しいもの(新品)の服は着ない ( Wearing nothing new)」ということ。フリーマーッケットなどで自分の心が動く服を探すことは、彼女にとって、宝探しのようなもの。

今回のTEDのための1週間の旅行用トランクに入ってるのは、7枚のパンツ(7 undies )だけ。それは、彼女が「宝探しの旅」を会場であるこの街で楽しみたかったから。

彼女が実際に見つけた1週間分の「お宝」たちを、彼女が自分の「宝探し」の経験から学んだこと( Life lessons)と一緒に紹介しているスピーチです。

 

2.  3つのおきにいり

"It is almost physiologicall impossible to be in bad mood when you're wearing bright red pants." (明るい赤のズボンを着ていたら、暗い気持ちになるのは、生理学的に、ほとんど不可能です。)

たしかに(笑)思わず笑ってしまった。"Color is powerful"の文脈の中で。

 

"If you think you look good in something, you almost certainly do. And if you don't think you look good in something, you're are also probably right."

(もし「この服が似合っているな」と自分で思えるのならば、きっとその服はあなたに似合っています。でももしあなたが「似合ってないなぁ」と思うのなら、おそらくそうでしょう。)

うーん、なるほど。結局、「似合っているかどうか」なんて自分で決めるしかないんですよね。自分でOKサインが出せれば、OK!"Confidence is key (自信がカギ)"!

 

"If you believe you're a beautiful pwerson inside and out, there is no look that you can't pull off. We should be able to rock anything we want to rock."

(もし自分のことを、内側も外側もうつくしいんだって思えるならば、なんだって着こなせるはず。私たちは、なんでもやりたいと思ったことはやれるし、着たいものは着れるはずなんです。)

上の文章と同じ文脈の中で、"Rock anything we want to rock"が、パワフルな言葉。

 

3. あたらしい単語たち

  • pull off: はぎとる、脱ぐ。このスピーチでは、見事にやってのけるの意味。
  • rock: 動詞として、揺れる・動かす。そこから、動揺する、感動する、にも。
  • undies (underpants): パンツ!
  • sequins :シークインまたはスパンコール
    "Gold sequins go with everything."
  • physiologically :生理学的に
  • quirky: unsual, especially in an interesting way. 
    こちらはコメントから。"She has quirky personality!"

4. 感想

今まで見た TED スピーチで、1番チャーミングなスピーチでした!終わったあとの笑顔がめちゃくちゃかわいい。
1週間のコーディネートも出て来て、見てるだけでも楽しいし、それと一緒に話している Life lessons も、彼女があの笑顔で話すもんだから、説得力がある。

最近、買い物してないなーー。服だけに限らず、自分の身につけるもの、楽しんで選んで着たいものです。

"put a little love in heart and look."

5. スピーチについて

Jessi Arrington: Wearing nothing new | TED Talk | TED.com

Event: TED Active 2011

Date: March 2011

Length: 5:24

 

【英語通訳とブログのために】1日1TED はじめます。

バイディー(こんにちは)

皆さんご存知、スピーチとアイディアの宝庫のTED。

ただ見ているだけでもすごく楽しいし、英語の勉強の素材としても最高です。


最近、英語の学習がまた なよなよになってきたので、1日1TEDはじめてみたいと思います。私の1日1TEDは、

1日1つTEDスピーチを見て、ブログにまとめること。

とりあえず、2週間チャレンジ。できたら、12月末までまずはやってみたいと思います。

 

なぜ1日1TED?

1. 通訳のための勉強の基礎体力作り。

日本に帰ったあと、「通訳として参加しないか」と声をかけてもらっている研修と、「通訳として参加したい」旅があります。

その2つのために、「通訳」の勉強をしようと思いながら、いまいち取りかかれていないのですが、帰国も6ヶ月後に迫ってきました。

通訳そのものの練習ももちろんですが、ベースの英語力としてもっと「リスニング」「単語」「分野ごとの知識」が必要です。それらを鍛えるために、TEDはぴったり。

2.   ブログを書く力をつける

今月書いたヒラリーのスピーチの記事が、とても多くの人に読まれました。

英語のスピーチに対する需要ってこんなに高いのかと驚きました。(大統領選っていう大きい話題だったのもある)
このようにスピーチを紹介する記事は私のためにも、誰かのためにもなるかも?と思い、せっかく見るのなら、ブログにまとめようと。

ブログを書くこと。時には、テンポよく書けたと思えば、全く書けなくなってしまったり。でも自分にとって「書くこと」は、すごく大事だとやっぱり思うのです。

TEDのスピーチをトリガーのようにして、書くことをまた少しずつ増やしていきたいなと思います。

 

私の1日1TED フォーマット

続けやすくするためにも、今回記事のフォーマットを決めておこうと思います。

1.  どんなスピーチ?(スピーチの概要)

だいたいのスピーチと内容と、スピーカーのことをまとめます。

2.  3つのお気に入り(3 Sentenses)

スピーチの中から、印象にのこった3つの文章を引用して訳します。その文章について思ったことなども。

3.   あたらしい単語たち (新しい/おもしろい単語リスト)

新しく学んだ単語、こんな使い方があるんだ!と発見のあった単語をまとめておきます。

4. (感想)

これは必須じゃなく、余裕があれば思ったことなど書いておければ。

5.  スピーチについて(スピーチと講演者の情報)

  • スピーチが行われたTEDイベントの名前
  • スピーチの名前
  • 講演者の名前
  • 公演日
  • 時間(スピーチの長さ)
  • 講演者のHPリンク(あれば)

を最後にまとめておきたいと思います。

 

記事だけを読んでも、「へーなるほど!」と新しい英語の発見をしてもらえる。そして、そのスピーチを「みてみようかな」と思ってもらえるような記事にしていければと思います。

 

まぁ、最初のハードルは上げすぎず。1日1TED、はじめてみます。

 

 

参考にさせてもらったブログ

一日一つ、TED talks の動画を紹介していくブログ

1日1TEDプロジェクト - Recreate the Universe, Redefine the World

1日1TED、実施中。毎日1つTED観てます。 - cooのメモ帳

 

英語発音矯正塾のアドバイザーに聞く!ちゃんと「伝わる」英語の発音の身につけ方。

サバイディー(こんにちは)

今回の記事は、英語の発音についてです。

先日、「教え方研究所」の英語発音矯正塾で、発音アドバイザーとして働いている高校の同級生 えりー に、英語の発音についてのインタビューをさせてもらいました。

セミナー前のえりー!

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「教え方研究所」の英語発音矯正塾って? 

まずは、えりーの働く「教え方研究所」と、教え方研究所が主催している英語発音矯正塾について、少し紹介させてもらいます。

教え方研究所が得意とすることは、「できない」を「できる」に変えることです。 「誰にでもできる技術」やその「教え方」を日々研究・開発しています。 それを活かして、英語の発音を教えたり、企業幹部育成、社員教育プログラムなど、 人を育てることに特化したプログラムを多数提供しています。

教え方研究所は、えりーのお父さんが代表を務める、英語発音矯正塾をはじめとする教育・人材育成プログラムを提供している会社です。

そして、英語発音矯正塾は、「世界のどこででも通じる、正しい英語の発音を徹底的にマスターしてもらう」という英語の発音を身につけることにフォーカスを置いた短期集中講座。

オーストラリアでの留学を経て、現在は自分の経験と環境を活かして、教え方研究所で発音アドバイザーとして、英語発音矯正塾などで大活躍中のえりー

今回はそんなえりーに、発音アドバイザーという「発音のプロ」だからこそ知っている、「英語の発音マスターへの道のり」と今日から出来る筋肉トレーニング方法」を教えてもらいました!

少し長いですが、「本に出来るんじゃないか!」ってくらいの濃い内容になっています。それでは、どうぞ!


 

発音アドバイザーとしてのお仕事。

E: えりー M: 私

 

E: お待たせしました〜〜!今日はよろしくー!

M: はいー!こちらこそよろしく!

  早速ですが、えりーは今、発音アドバイザーとして働いているんだよね?

E: はい、そうです。

 

M: 今日は、どんなところに教えにいくの?

E: 実は今日は貴重なOFFで(笑) 今から行くのは、旬野菜の料理が食べ放題のポケットファームどきどき(茨城にある森の家庭料理レストラン)。
最近出先ばっかでたいしたもの食べれてないので、栄養補給に行きます(笑)

M: あ、仕事じゃなかったんだね。ポケットファーム、めっちゃ懐かしい(笑)貴重なOFFな日にありがとう〜!

えーっと、普段は発音アドバイザーとして、どんな仕事をしてるの?

E: おとといは、テレビのニュース番組のナレーションをしてる方とお会いして、「発音やりましょう!」というアツイお話をしたり、ある海外進出を目指すファッション会社の社長さんのプライベートレッスンを、父・私・そしてバイリンガルの方と3対1でレッスンしたり。
そして昨日は、通常講座のセミナースタート日だったりしました\(^0^)/

ちなみに、概要をお伝えしとくと、通常セミナーは、週1回、1回2時間×5回で、5週間の集中トレーニングです。この5週間で、英語の最も基本的な音=母音・子音をカバーします。

 

M: すごい!!!!私が想像していた以上に、色々なところで色々な人に発音を教えてるんだね〜 社長さんやナレーターさんも、みんな英語の「発音」を勉強したいんだね。

E: そう、結構、普段から仕事とかで英語をたくさん使う人ほど、発音を学びたい欲があるみたい。

マーサージャパン株式会社でやらせてもらってる英語発音矯正塾(通常セミナー)は特に、TOEIC 900点台のビジネスパーソンが参加することもあって、そういう方々の話を聞くと、今までさんざんいろんな英語学習をしてきて、英語にいくら使ったかわからないっていう人たちが、いろいろな勉強法・メソッドを試して、めぐりめぐって、「やっぱ発音かも」っていうケースが多い。教え方研究所としては、『発音から』はじめられれば、いろいろ楽なのにね~~、という感じです(笑)

 

M: ほほ〜〜〜〜。 結構今まで一生懸命勉強して来た英語上級者の人が、「なにか足りない!」と思って辿りつくのが発音・・・なのかな?

 

E: そう、まさにそういう感覚!

 

M: なるほどなるほど。私も今英語を教え始めてから、はじめて「本気で発音やらなきゃ!」と思って、えりーにも発音チェックお願いしだんだよね。

 

ちゃんと発音できていない英語は、「雑音」です。

M: 2つ知りたいのが、「何でそこまでいくまで発音を(日本人は?)勉強しないんだろう」っていうことと、「なんで発音を勉強することがそんなに大事なんだろう」ってことなのですが・・・どうでしょう。

 

E:「何でそこまでいくまで発音を(日本人は?)勉強しないんだろう」に関しては、
まず、正しい発音を教えられる先生が少なすぎる。だから、勉強のしようがない、ていう感じかな。

みんな正解が分からないまま当てずっぽうに「こんな感じだろ!!!」と思いながら、結構いい加減に発音してるみたい。

それでもコミュニケーションが成り立つのは、相手が気遣ってくれて、相手がこちらを理解しようと努力してくれてるから。

なので、こちらがちゃんと、少なくとも「通じる」レベルで発音ができると、相手の脳みそに負荷がかからず、よりスムーズなコミュニケーションが取れる。

 

M: むむむ。気付かぬうちに、相手の脳みそに負担をかけてるんだね。

 

E: 「なんで発音を勉強することがそんなに大事なんだろう」ということに関しては、

発音は言語の基本で、そもそも音が通じないと、言語として認識されず、「雑音」として相手に処理されてしまうから。脳の言語野で英語を認識するためには、英語の音を運動野が認識できないとだめなんだよね。

・・・あ、話が深くなりすぎちゃうな(笑)

 

M: いえいえ、えりーの熱い想いが伝わってくるよ(笑)
つまり、英語の音をちゃんと英語の音として発音しないと、相手に認識してもらえないんだね。

私が英語を教えていて、生徒さんが何か言おうとしていても、多くの人が発音の仕方を知らなくて。発音が間違っていると、何が言いたいのか本当に分からないんだよね。
それで改めて、発音って大事なんだなぁって思っているよ。

英語のスペリングと発音には、ルールがある!?

 M: あとは、今ラオス語を勉強していて。中国語のように声調次第で言葉の意味がぜんぜん違うから、未だにしょっちゅう聞き返される(笑)

E: ちなみに、声調っていうのは、イントネーションとのこと?橋と箸、みたいなこと?

 

M: えっと、ラオス語では、同じ「カイ」っていう言葉でも、元々低い”カ”の子音と高い”カ”の子音があって。それプラス、低い所から高い所にあがるもの、そのまま同じ位置のもの、高い所から下がるものの合計6つがあるってこと。ごめん、めっちゃ説明下手だw

日本語で書くと、「カイ」だけど、みんな微妙に音がちがう。

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E: へえ、なんだか大変そう。。いや、分かったよ!

それって、「カイ」って発音記号的には同じ表記になるけど、音程が違うのが、それぞれ別の音として存在してる感じ? 発音記号がそもそもあるのかわかんないけどw

 

M: えっと、ラオス語の文字表記がもうそのまんま音声表示になってる。だから綴りを見れば、ラオス人や文字を理解している人は、どう発音したらいいかがちゃんと分かる。英語のようなIPA国際音声記号)は使わないね。

英語の発音を表すのに使われている、IPA国際音声記号)。

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 (from: Phonetics : The sounds of language )

 

E: へえ、それは画期的!!!

というのも、うちらとしては、

発音ができる→発音記号が読める→辞書を引いた時に、スペルと記号を読み比べられる、という流れの後、最終的には、スペル=音そのもの、と思っていて。

例えば「think」なら、「TH→い→ん→K」みたいな、スペルのまんま発音すればいい!ということ。

 

発音記号は、みんなが学問として学べるように新たに(余計に?w)つくったもので、結局日本人て勤勉だし、てゆかそもそも英語の音を知らないから、発音記号をカタカナに置き換えて、試験のために覚えて・・・っていう、二度手間三度手間だし効率悪いしで、、、

だから、TOEICの点数高い人とかって、本当に記憶力で補ってるから、このルールでいくと、「頭のいい」人しか英語喋れないじゃん、、っていう。。

でも面白いのが、そういういわゆる頭のいい人たちが、結局英語に困って(実際にネイティブと話すとなると通じなくて)、最終的にウチに発音を学びにくるという、なんとも奇妙な循環が起こってるというね(笑)

 

M: ほーーーーー。すごい遠回りなわけだ。「頭がいい(テストでよい点とれる)」英語力と「実際に伝わる」英語力はまた違うもんね。

そしてラオス語みたいな言語とちがって、英語のスペリングと実際の音って違うよね。音で聞いたことがあれば、自然に読み方が身に付いていたり。それが蓄積されるとはじめてみる単語でもなんとなく、どうやって読むか想像つくんだけれど。

それがないと、発音記号に頼らないと正しく発音できない!そして発音記号の読み方がわからないと、間違った音で発音し続けちゃう。

例えば、languageとか初めて見た時に、もしそれまで音として聞いたことがなくて、発音記号も読めなかったら、なんて読んだらいいか分からないもんね

"table"は、 「タブレ」でも「テーブル」でもなく、" téɪbl "って読むんですよねー。

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(from: Phonetics : The sounds of language )

 

E: そうそう、まさにそう!

確かにlanguageとかは、初見で発音するのは難しいよね~~。

でも、母音・子音の音を単品で、「あ」とか「​æ」とか「L」とか「R」とか「TH」とか、全部の音を単音単位で練習していって、それぞれを発音できるようになると、単語って結局その「単音」の組合せだから、ただ単にスペル通りの音をつなげていけばいい、っていう。

「a+子音+e」のスペルだと[ei子音ə]と読む、とかルールは確かにあるけど、それも単音がまず発音できてないとなぜそのルールになるのか、がわからないし。

 

 

「伝わる」レベルの発音をまず目指そう!

M: えりーが考える「伝わる」レベルの発音ってどんなもの? 

 E: 例えば、日本人は「Thank you」を「サンキュー」ていうけど、「サンキュー」の「サ」は「TH」じゃないので、通じません。

セカンドランゲージで英語を使う諸外国では、基本的に母国語にTHの音を持ってるから、多少なまっていても通じるけど、日本語にない「TH」を「サ」に置き換えてしゃべっても、全く通じないんだよね・・・^^; だから、正しいTHの発音をマスターしましょう、という話。

 

M: ううむ。日本語にもともとある音ってたしか他の言語より少ないもんね。さっき、

「発音ができる→発音記号が読める→辞書を引いた時に、スペルと記号を読み比べられる、という流れの後、最終的には、スペル=音そのもの」って言ってたんだけれど、「伝わる」レベルの発音を身につけるには、

1. 発音記号が読める(1つ1つの発音記号を認識 → 正しく声にだせる)

2. スペリングと発音のルールを理解する

って感じ???

 

E: と、思うじゃん。でも違くて、正確には、えーっと、かなーり細かく言うと、(笑) 「英語にあって日本語にない音(10こだけ!)」をまず発音できるようにする。そうすれば、あとの音は日本語の音でカバーできるから、ひとまず通じるレベルになる。

で、「日本語にない音」を発音できるようになるために、まず筋肉を鍛える(笑) なぜかというと、普段出してない音なんだから、それを出す筋肉がそもそもないから。

教え方研究所では、5週間の「英語発音矯正塾」で、まず英語のすべての音を発音できるようになるための筋肉を鍛えます。ここまでが「単音(たんおん)」。

それでから、今度はそれぞれの音をつなげて、「単語」にしていくフェーズ。

単音(母音・子音)を組み合わせるんだけど、音のつなぎ方が、日本語(カクカク)と英語(ナミナミ)と違うので、「音と音のつなぎ方」も理解しなきゃならない。

音をうまくつなげて「単語・フレーズ・センテンス」が「通じるレベル」の発音力で言えるようになったら、ここでやっと、イントネーションをつける練習。英語っぽい音程で話すフェーズ。

イントネーションも実は結構大事で、日本人は空気を読んで、相手を察しながらコミュニケーションをとるから、日本語はストレートに表現しなくても細かいニュアンスまで伝えることができるけど、英語って、ダイレクトに自分の感情を伝えていかなきゃいけない言語で。

日本人の英語ってフラットで教科書読んでる感覚で話しがちなんだけど、それだと外人からすると「この人何考えてるか分かんない」って受け取られてしまう。だから、イントネーションをつけてちゃんと「感情」を伝えることが大事。

まとめると、

①単音(たんおん)

②(単音+単音=)単語

③イントネーション

④感情も含めて伝える、

 

・・・が本来の、理想の英語力!

 

①から②に行くために、「通じる発音力」が必要なので、①がマスターできたら、最低限の「伝わるレベル」かな!!

 

M: きえーーー 道のり長い・・・・・

 

E: たしかにね・・・(笑)

でも、ネイティブの子どもが、英語を覚える手順はこれなはず。日本人も子供のうちからこの手順を踏んでおけば、あたしみたく(笑)喋れるようにはなるという目論見です。w

子どものうちは脳みそが柔軟(育ってる過程で)なのもあるし、成長しきった脳みその大人たちは、筋肉を鍛えて、物理的アプローチでやらないと、だめなんだよね。

逆に言えば、筋トレして正しいステップふめれば同じゴールには行ける!!

 

M: えりーは、自分が子供のときにお父さんの実験台となって、まさにそのネイティブの子供たちがやっている過程を体験したんだね!

 

 

日本語にない音を出すためのコツは、口の筋トレにあり!

M: でも残念ながら、その過程を踏めなかった大人は、筋トレをしてトレーニングをしたらいい・・・? 

E: そうそう、口は楽器と同じだから、同じ口の形がとれれば、同じ音は鳴るから、筋トレして、舌とか唇とか、思い通りにコントロールできるようになりさえすれば、あとは正しい音が発音できるようにしていくっていう。

ちなみに、自分が発音できるようになった音は、聞き取れるようにもなるので、今まで「TH」が「サ」に聞こえてたとしても、自分がTHを発音できるようになると、同じ周波数のTH音をキャッチできるようになります^^/

 

M: 「口は楽器と同じ」か!その口を鍛えて「英語仕様」にして、自分でコントロールできるようにすれば、きっと日本人でも何人(なにじん)でも同じ音は出せるんだね。

 

E: まさに!!

 

M: 営業妨害にならない程度にでいいんだけど・・・w その「筋トレ」って具体的にどんなことをしたらいい?

 

E: この記事を読んでくれた人が、具体的できることとしては、
「口を鍛えるトレーニング」ていう基礎トレがあります。
大きく4つに分けると、

①歯の位置

②舌のポジション

③唇の形

④息の使い方

 

まず①の歯の位置は、要はあごの筋肉トレーニングで、

  • 口を大きく 開く⇔閉じる
  • 下あごを 前に出す⇔後に引く
  • 下あごを 左⇔右 に動かす

 

舌を自由自在に動かせるように(1mm単位で微調整とかできるようにw)するトレーニンで、上下の前歯を垂直に合わせた位置で固定したまま、

  • 舌先で歯の内側を左右にゆっくりとなぞる

  →べったり触れずに、舌先のポイントだけで、触れるようする!

  →歯を一つずつ、歯の形を認識するように、なぞる

  →ゆっくりと、がポイント。速くは動かせるけど、ゆっくりやろうとすると、プルプルするはずwこれがプルプルせずに、安定して、同じスピードでできるとgood!

  • 舌先で口内を上下にゆっくりなぞる

  →今度は、舌のエッジ、べろのフチだけで触れながら、上あご→歯の真裏→下あごまでゆっくりなぞる

唇を鍛えるトレーニン

  • 唇をすぼめる(たこチューのイメージで笑)⇔横に広げる(めいっぱい「い」の口のように横に広げる)
  • 唇をすぼめた(たこちゅーの)まま、左右に動かす

 

④英語は日本語の4倍の息の量が必要!

  • 「静かに~」の人差し指を口に当てながら、腹式呼吸で息を強くはきながら「SH~~~」と発音

  →トレーニングしていくと、自分で音の大きさや強さを認識できるので、成長具合も確認しやすい!

・・・っていうのが基礎トレっす!!!改めて文字化すると長いw 

M: す、すごい!!!!!これ、こんな風に言語化できるとは・・・さすがプロ・・・

早速私もやってみる!!!

(※実は、お父さんが、『一流のエリートが通う「英語脳力」養成講座』ていう本を出してて、そこにトレーニング方法や、すべての母音・子音の発音方法をまとめてあります!)

 

本当にちゃんと、正しく発音できてる?

M: 最後の質問になるんだけど、なんでえりーは発音アドバイザーになったの?

E: えっと、親の目論見のおかげでせっかく正しい発音ができるようになり、かつオーストラリア大学留学をして生の英語に触れて「耳」が良くなって、発音評価ができる人はあまりいないと思ったのでw、発音アドバイザーになりました。

 

E: まあ、発音で困ってる方々の力になれると思ったし、こういう視点で発音のこと教えられる人って結構貴重だと思うので、英語発音矯正塾という環境があったこともあって、発音アドバイザーとして困っている人のお力になれればと思い、なりました。( ´ ω ` )

5点満点でドライに採点するから、リアルな発音力がわかって、ショック受けちゃう人もいるけどね(笑)

 

M:たしかにえりーの評価は厳しかった。1つ1つ音評価してもらって、5点中2とか、ガーンって思ったもん(笑)

英語発音矯正塾の一環として、英語の1音1音を5段階で評価をしてもらえます。

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E: ごめん(笑) いや、みんなのことを思ってるんだよ・・・!!(笑)

 

M: (笑)いや、でも本当、自分はそれなりに正しく発音していると思ってたけれど、それを1個ずつ客観的に(しかも厳しく笑)評価してもらえて、はじめて自分の苦手な音が分かって。そこを重点的に練習できるようになったよ。

 

E: そうそう、結構ビジネスパーソンとか、いつも通じてるし、自分は大丈夫だろ、と思ってるみたいなんだけど、実際チェックしてみるとキビシイ結果だったりする・・w

でも、何がダメっていうのが具体的にわかると、正しい発音が言えるようになりたくなるし、トレーニングしてくうちに、「あー今のは甘かったな、」って自分で発音しててその音質もわかるようになってくるから、まず現状を把握することも、成長に向けてのモチベーション維持とかには重要なんだよね。

 

M: まず自分の発音の現実を知るのって大事だね。いやーー 今日は本当にありがとう!!すっごく勉強になりました。

 

E: 良かった~!!

 

M: 日本に帰ったら、発音の講座受けにいきます!それまでは、教えてもらった筋トレなどで、がんばろうっと^^

 

E: おおう!頑張って!!\(^0^)/

 

M: Thaんくs!(笑)うん、難しいw

 

E: それはそれで高度だな笑   こちらこそありがとー!!

 

まとめ: 英語の発音は「矯正」できる!

いかがでしたか?

今回えりーに話を聞いて思ったのは、英語の発音は、「矯正」できるってこと。

それこそ歯の矯正みたいに、正しい顔の動かし方や息の使い方を覚えて練習して、それが定着したら、私たち日本人の発音は、正しく美しくなるんですよ。


私的にまとめさせてもらうと、

日本語と英語の音はちがうことを知っておく。

発音記号をしらないと、英語の発音をカタカナで書いちゃうと思うんです。でも日本語と英語の音はちがう。(特に日本語にない10の音)

日本人同士なら、なんとなく分かるかもしれないけど、カタカナ読みの英語は、世界では理解されないんです。

 

まずは英語の1つ1つの音(単音:たんおん)を学ぶこと

だからこそ、英語の発音の単音(たんおん)を最初に学んだ方がいい。その音を出すときに、どんな風に顔を動かすのとか、どんな音なのかを知って、練習してみる。

今たくさん youtubeで無料の動画や本も出ているので、1人でもできるはず。発音記号を見てなんだか大変に見えるけれど、やりはじめちゃえば、そんなに数もないし、そこまで大変じゃない!1度やっちゃえば、一生ものですしね (^^)

 

筋トレも合わせてしよう!

英語の発音を練習していると、顔が痛くなった経験がある人もいるはず。

日本語にない音を出すには、普段使っていない筋肉を動かす必要があるから、その筋肉を先に鍛えちゃうのが、きっと発音マスターへの近道になる!

 

誰かにチェックしてもらおう!

出来たら、練習しはじめる前もしくは練習したあとに、誰かにチェックしてもらいたい。えりーのような発音アドバイザーがいればもちろん1番いいけれど、いなかったらネイティブの知り合いや、英語の先生などに聞けると思います。

1度自分の発音を聞いてもらって、自分が出来ている音と出来ていない音をチェックすることは、1人よがりにならずに客観的に到達度が分かっていいですよね。

 

いやー、「発音」ってこんなに奥が深いのかぁ・・・と、びっくりしっぱなしの2時間でした。

「理想の英語力」への道のりの長さにひるみそうにもなりますが、道筋がちゃんと見えて、実際にやれることを、今回学びました。オンライン英会話の前に、筋トレやろうっと。
ありがとう、えりー!

 

  

世界中から参加出来る、 無料公開講座あります!

さて、えりーが働く 教え方研究所 が12月16日に飯田橋で「無料公開セミナー」をやるそうです!

しかも今回は、Zoom(スカイプのようなサービス)で、ネットで生中継する予定なので、日本国中、いや世界のどこにいても受けられるそうです!すごい!
本文中にも出てきた、「英語にあって日本語にないの10の音」についても話してくれるみたいですよー!

12月16日、金曜日の18:30~20:30の2時間です。

詳細・お申し込みは、「教え方研究所」のホームページからどうぞー。

私もラオスで受けますー!!みなさんも是非〜!

 

それでは!

 

 

 途中で紹介のあった書籍です :-) 

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【ラオスの戦争の跡に触れる】3泊4日のラオス北部・シェンクワン旅行のまとめ。

バイディー(こんにちは)

先日まで、ラオス北部の県、シェンクワンへ3泊4日の旅行へいってきました。ラオス南部へ旅行したときのように「うわ、めっちゃ好き!」っていう風にはならなかったけれど、書いて残したくなるようなことがたくさん出てくる旅でした。

この記事は4日間の記録と、他の記事へのリンクになっています。

 シェンクワンといえばの、ジャール平原!

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1日目

首都ビエンチャンから、15時発の飛行機で出発。

陸路でいくと10時間くらい山道を行くのですが、飛行機だとあっという間。30分ほどでシェンクワンへ到着です。

飛行機から見える景色。たくさんの山と平野。所々に、爆弾が落とされて出来たクレーターもみえます。

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しかしラオスの国内線は高い。往復だと120US$くらいです。バスだと安いけれども、道が危ないということで、JICAから陸路は禁止されています。(そのアクセスの悪さから、陸の孤島と言われていたりいなかったり・・・)でも結構バックパッカーの人などは陸路で移動している人もいます。

あ、実際に来るまでのシェンクワンのイメージは、

  • 寒そう
  • 閉ざされててて、ちょっとさみしそう
  • モン族のふるさと
  • 不発弾
  • 壷 (=ジャール平原)

というような感じでした。遠からず近からず?

 

気温は20度前後だけれど、標高が高いからかもっと寒く感じます。1月末に向けて、これからもっと寒くなるとのこと。ひぇーー 

到着して、少し UXOという不発弾の被害者の支援団体のインフォーメーションセンターをのぞいて、シェンクワンで活動する5人の隊員さんと合流して夜ごはん。色々とシェンクワンでの生活や活動について聞く。

ピザがおいしい、お洒落な Banboozieというレストランにて。ここも、Lone Buffalo という支援団体の経営。スタッフのトレーニングも兼ねての営業だそう。寒くて、ビールに氷を入れる気にならない〜。

 

 

2日目

朝は、のんびりと散歩。霧がすごい。それにしても寒いです。ビエンチャンは朝の7時でもこの時期もう暑いのに、こちらシェンクワンは、厚手のウィンドブレーカーをはおってやっとちょうどいい位。

https://www.instagram.com/p/BMgpYG5A68X/

 

お昼前には、今回の旅のメインイベントである、対談インタビューを。

シェンクワン県で、青年海外協力隊として、バレーボール・サッカーを教えているスポーツ隊員のお2人とその生徒の3人(10代!)で「ラオスの今」というお題で話をしてもらいまいた。

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普段関わる生徒さんは、自分と同じくらい(20代)かそれより上の公務員なので、10代の 学生の話を聞くのはとても新鮮。

今やっているスポーツの話や、学校での勉強の話。放課後や土日にどんなことをしてるのか、卒業してからのこと、シェンクワンに出来てほしいもの、などを話してもらいました。これから書き起こして、隊員冊子の記事にさせてもらいます。

そのあとは、同期の人が仲良くしている人の家ですこしお喋り。シェンクワンの人は、喋るのが早い!!!

 

そのあとは、メイン通りにあるUXO(不発弾)関係の施設、Quolity of Life とMAGへ。不発弾の影響が未だに残るシェンクワン。ベトナム戦争中に、ホーチミンルートの大部分がラオス国内にあったことから、アメリカからの爆撃の被害が多かったのはあまり知られていません。海外からの支援を受けながら、今でも除去作業が続いています。

展示やビデオを通して、改めてその被害を知る。

 つい先月も、被害があった。

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そして夜は、隊員の家で七輪バーベキュー。ビエンチャンでこれは中々できない贅沢です。星もきれいで幸せ。

 

3日目

この日は1日観光へ。シェンクワンのトレードマークとでも言える、ジャール平原へ。

世界遺産候補でもあります。

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ツアーに参加して、半日かけて今公開されているサイト1・サイト2・サイト3を巡ってきました。見渡す限りの壷・つぼ・ツボ。途中で「もう壷はいいです」ってちょっとお腹いっぱいになりました。笑

どこも見晴らしのよい場所にあるので、景色を楽しみながらも、不発弾の処理跡や塹壕、クレーターなどを目にして、戦争の跡を間近で感じました。

以前不発弾が埋まっていたのが、除去された印。

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ツアーから戻ってきたあとは、シェンクワン隊員に紹介してもらい、市内で英語をおしえているラオス人の女性のところへ。自宅で、英語学校を運営しています。めちゃくちゃエネルギッシュな先生でした!そしてやっぱり話すの早いっ。

Salithsay English Development Centre(SEDC)

 

オーストラリアの人の男性もボランティアとして、ちょうど来ていたので一緒に発音の授業を受けさせてもらうことに。

シェンクワンは、この学校のようなラオス人によるものや、海外のNGO等が経営する無料の英語学校が、人口の割にかなり多くあります。行くまで全然知らず、驚きました。そして、ドライバーさんや観光施設の人も結構みんな喋れるし、南部に比べたら圧倒的に話せる気がする。まぁあくまで感覚なのですが。

UXO関係で、海外の支援が入っているのもあって、そこから英語の支援にも繋がっているのかな。

各英語学校は、外国人のボランティアを随時募集しています。もしシェンクワンに来た際は、参加してみるといいかもしれません。

 

4日目

朝から雨。寒い。久しぶりにトイレの便器に座って、「冷たっ!」ってなる。

県都ポンサワンから、15分ほど行ったところにあるカンカイという場所にある TTC (Teacher's Training Center : 教員養成校)にお邪魔させてもらいました。

田舎にある小さい学校かなぁと思ったら、自然に囲まれた”The キャンパス”という感じでちょっとびっくり。トイレなどの設備はいまいちですが、こんな環境で勉強したい!という、私的にはめちゃくちゃいいなぁと思うロケーション。

教室のすぐ外に山が見える。

https://www.instagram.com/p/BMgpNbmgKkB/

 

突然の来訪にも関わらず、英語科の授業を見学させてくれました。

見せてもらったのは、English Teaching Methologyという、将来英語の先生になりたい学生たちが、教授法を学ぶクラス。1人1人が、用意したアクティビティーを皆の前で実施してフィードバックをもらいます。

意外と男子生徒の方が多い。

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トゥクトゥクのおじちゃんを待たせていたので、2時間くらいしかいれませんでしたが、英語の先生に将来なる生徒がどんな授業をしているのか見れてよかった。誰かが何かを言うとクラス中が笑うような、朗らかな雰囲気。ただ高等教育で、「この内容かぁ」と思う部分もあり。またビエンチャン近郊にある TTCも見に行ってみよう。

 

お昼は、おいしいと聞いて無償に食べたくなっていた、インドカレー! Nishaというこじんありとしたインド料理屋さん。めちゃくちゃ美味しかった。

https://www.instagram.com/p/BMgpjwEAGQj/

 

そのあとは、Mullberres というハンディクラフトを通して、女性の支援をしている団体のところへ。

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Handmade fair trade products - Mulberries.org

 

ここでは、ラオスの特産品であるシルクの布ができるまでの過程を、見せてもらうことができます。広い敷地の中で、蚕の飼育・糸つむぎ、・染め・織りが行われています。

あの美しい布たちは、こんなにたくさんの過程を経て、はじめて形になっているのか〜〜〜。

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同時に村の女性たちがここにトレーニングを受けてに来ています。技術をみにつけてそれぞれの村に持ち帰れるようにと、1993年から長い間トレーニングを提供しているそう。

そして、最後にトゥクトゥクのおじちゃんに裏切られ(来ない!)ぎりっぎりの時間で、飛行機に乗り込み、あっという間にビエンチャンに帰ったのでした。

3泊4日と、割と余裕をもって来たつもりでしたが、あと2〜3日位欲しかった!!他の郡も行きたかったし、なんなら温泉でゆっくりもありだったし、シェンクワンは思っていた以上に見所がありました。

 夕焼け。

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ラオスの戦争ってこんなに身近なものだったんだ。

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ラオスに来て、ベトナム戦争中にラオスに多くの爆弾が落とされていたことをはじめて知ったのですが、特に多くの不発弾が残るシェンクワンに来て、「ああ、こんなにまだ戦争って、不発弾って身近なことなのか」と感じました。

シェンクワンで出会った人、またその家族や友達が、直接戦争や不発弾の影響を受けたという話を聞いたり。実際に不発弾が埋まっていた場所を歩いてみて。爆弾や兵器が、ディスプレイや日常品として使われていたり。皮肉なのか分からないけれども、「戦争の跡」が観光資源になっていたり、多くの人の仕事に結びついていたり。

町中が「戦争」といまだに繋がっているんだなぁ、と思いました。たった40年前のことなのか、もう40年前のことなのか。

あっけらかんと「(不発弾が全部なくなるのに)あと500年はかかるね〜(笑)」と笑いながらドライバーさんが言っていたな。うむ。

それでも少しずつ変わってきている、という声も聞きました。新しく立派な博物館や図書館が出来ていたり(中身はまだ出来てないけれど)、道路も建設されていたり。町を歩くと大小あるけれども、いたるところで建設が行われている印象を受けました。

今年オバマさんがラオスを訪れた際に、不発弾除去の支援額を大幅に増やすとも公言しました。

現在も不発弾が除去されて、公開できるジャール平原の範囲も広がっていたり。世界遺産に登録されたら、さらに多くの観光客がくると思います。

5年後、10年後はどんな風に変わっているんだろう。シェンクワン、また訪れてみたい。

 

シェンクワンのことやラオスの不発弾のことをもっと知りたいと思ったら、ぜひ他の記事(絶賛執筆中)も読んでみてください〜! 

 

それでは!

 

 

【アメリカ大統領選挙】ヒラリーの敗北宣言スピーチが完璧すぎて、鳥肌がたった。【ざっくり訳つき】

こんにちは。

長かったアメリカ大統領選挙が、まさかの結果とともに終わりました。まだ信じられない・・・。

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クリントン氏が敗北宣言 トランプ氏との協力表明 写真8枚 国際ニュース:AFPBB News

敗北した候補者、つまりヒラリーは、その日の内に Concession Speech (敗北宣言)をしなければいけません。

きっと昨日眠るまでは、ほとんどの人がヒラリーが勝つだろう思っていた中のこの結果。本人だって最後まで「まさか」と思ってたはず。

そんな中で、自分のサポーターたちを前に「敗北宣言」をしなくちゃいけない。

一体どんな顔をして皆の前に立つんだろう、どんなことを話すんだろう。気になってテレビの前で、そわそわと待っていました。

 

そのスピーチは、今まで聞いたどのスピーチよりも、痛くて力強かった。もう、すごかった。勝手なお世話だけれど、是非みんなに聞いてもらいたいと思ったので、紹介していきます。

 

1. Pain: "This is painful, and it will be for a long time." 

スピーチから、まず感じたのは Pain ( 痛み )。女性初の大統領という期待を背負いながら、1年半にかけてキャンペーンをしてきて最後の最後に、こんな形で終わるなんて。明日目が覚めた時に、自分が大統領になった明日とそうじゃない明日の違い。もう想像するだけで、すっごく痛い。

時間になって、笑顔で会場に入ってきたヒラリー。大歓声に Thank you と答えながら、、そして素直に「負けてごめん」とスピーチの始めにサポーターに対して謝ります。これはとても印象的でした。

I hope that he will be a successful president for all Americans. This is not the outcome we wanted or we worked so hard for, and I'm sorry we did not win this election for the values we share and the vision we hold for our country.

(ざっくり訳:私は、トランプ氏がすべてのアメリカ人にとって良い大統領になることを願っています。今回の結果は、私たちが望んでいた、私たちが共に目指して来たものではありません。私たちが共有していた価値観やビジョンをもってして、選挙に勝てなくて、ごめんなさい。)

 

I know how disappointed you feel, because I feel it too. And so do tens of millions of Americans who invested their hopes and dreams in this effort. This is painful, and it will be for a long time.

(ざっくり訳:あなたたちが、どれだけがっかりしているかは分かっています。何故なら私も同じ気持ちだからです。そして希望や夢をこのキャンペーンに込めてくれていた多くの人たちも同じ気持ちだと思います。本当につらいです。そしてこのつらさは、これから長い間に渡って続いていくでしょう。)

disappointed, painful の言葉がすごく、実感をもって伝わってきます。ずっと応援して来たサポーターだってものすごく悲しいし、本人もものすごく悲しい。何年も、今日のことを思い出すんだろうな。。

 

2. ACCEPT: "We accept the result and then look to the future."

 しかし痛みだけでは、前に進めません。悲しみを共有したあとは、この結果を受け入れて、自分たちが次にできることを呼びかけます。

We have seen that our nation is more deeply divided than we thought. But I still believe in America, and I always will. And if you do, then we must accept this result and then look to the future. Donald Trump is going to be our president. We owe him an open mind and the chance to lead. Our constitutional democracy enshrines the peaceful transfer of power.

(ざっくり訳:私たちは、この国が私たちが考えていた以上に分断されていたということを知りました。しかし、私は今でもアメリカという国を信じています。そしてこれからもそれは変わりません。もしあなたも同じ気持ちならば、今回の結果を受け入れて、未来に目を向けなければなりません。ドナルド・トランプが私たちの大統領になるのです。私たちは心を開いて、彼がよい指導者になるチャンスを与える義務があるのです。私たちの立憲民主制は、平和的な政権移譲を保障しているはずです。)

ちなみに、'enshrine'という単語は、'shrine'という言葉からも感覚的に伝わってくるかように、1.〔神聖なものとして〕祭る、安置する からたぶん派生して2.~を正式に記すという意味にもなるんですね。憲法っていう不可侵のところにしっかりと書かれていて守られているから、それを破ることは許されない。

We don't just respect that. We cherish it. It also enshrines the rule of law; the principle we are all equal in rights and dignity; freedom of worship and expression. We respect and cherish these values, too, and we must defend them. 

(ざっくり訳:私たちはこのことに対して敬意を払うだけれはなく、いつも心にとめておかなければなりません。立憲民主制であるということは、法の支配、権利や尊厳において全ての人が平等であるという原則、信仰や表現の自由をも保障しているのです。私たちはこれらの価値観に対して敬意を払い、心にとめ、これからも守っていくのです。)

 ”民主主義”の価値観を大事にしているアメリカ。その民主主義で決まった今回の結果を否定したりひっくり返そうとせずに、ちゃんと「自分たちが決めた」結果として、責任を持って受け止めることを強調しているように感じました。

 

3. KEEP FIGHTING: "Please never stop believing that fighting for what's right is worth it."

そしてスピーチの最後には、若者、特に女性に向けてのメッセージが力強く語られました。今回自分が負けたことによって、「こんなに頑張ってもダメなんだ」「やっぱり変えられないんだ(女性に関して)」って思って欲しくない、という気持ちがあったような気がします。

I've had successes and setbacks and sometimes painful ones. Many of you are at the beginning of your professional, public, and political careers — you will have successes and setbacks too.

This loss hurts, but please never stop believing that fighting for what's right is worth it.

It is, it is worth it.

(ざっくり訳:今まで成功も挫折も経験してきました。その中には大きな痛みを伴うものもありました。みなさんの多くは、自分のキャリアのはじまりにいると思います。これからみなさんも、成功と挫折を経験すると思います。

今回の敗北は、とても辛いものです。でもお願いですから、「自分が正しいと思うことのために戦う」というのは価値のあることだということ、信じ続けて欲しいのです。)

   

Because, you know, I believe we are stronger together and we will go forward together. And you should never, ever regret fighting for that. You know, scripture tells us, let us not grow weary of doing good, for in good season we shall reap. My friends, let us have faith in each other, let us not grow weary and lose heart, for there are more seasons to come and there is more work to do.

(ざっくり訳:だって、私たちは "stronger together"であり、一緒に前に進んでいくのだと信じているから。そしてそのために戦ったことを、絶対に後悔しないで。みなさんご存知のように、聖書にはこうあります。「正しい行いをすることに疲れ果ててしまわないようにしましょう。失望せず、あきらめずにいれば、やがて祝福を刈り取る日が来るからです。」みなさん、お互いを信じて、疲れ果てず、心を失わずにいてください。なぜなら、私たちにはまだまだたくさん、やるべきことがあるからです。)

 

 スピーチの最後は、聖書を引用して、サポーターを鼓舞しています。

「正しい行いをすることに疲れ果ててしまわないようにしましょう。失望せず、あきらめずにいれば、やがて祝福を刈り取る日が来るからです。」

うん、今回のスピーチにぴったりの言葉だなぁ。

 

負けたあとに出来ること。

ここまで書いてきてあれなのですが、私は別にヒラリーを応援していたわけでもないです。むしろあまり好きではありませんでした。だけれど、1つのスピーチとしてもう見事すぎて。興奮して、ここまで書いてきました。(今夜中の2時ですよ!)

大統領選挙の中での敗北宣言ではあるけれども、「負けた人」のスピーチとして本当に最高にかっこよかった。

どれだけありえなくても、信じられなくても、痛くても、負けてしまったという事実はどうしても変えられない。その痛みを一緒にやってきた人と分け合って。受け止めて、進むしかない。そしてその「負けた」という結果を見て、自分が信じてやってきたことをやめてはいけない。

負けたあとにできること、すごく学んだスピーチでした。

 

約13分の短いスピーチです。ぜひ見てみてください。

スピーチの英語の全文はこちらから読めます →Hillary Clinton’s concession speech full transcript: 2016 presidential election - Vox

 

こちらにもまとめがのっています。


 

追記:とても多くの人に読まれていて、驚いています。

ブクマのコメントを読むのも、色々な意見が聞けてうれしい。
このスピーチがすべてではないし、彼女のいう「正しい」を「正しい」と思わない人もたくさんいると思います。(私もある部分では、そうです)

ただ、1つのスピーチとして切り取ったときに、大統領候補として(自分のサポーターに対して)負けたあとにできるスピーチとしては、これ以上のものはないのじゃないか、とただただ感服しました。それで今回記事にさせてもらいました。

こ先週旅行にいっていた、ラオス北部のシェンクワンという県の記事も、ちょうど今日書きました。アメリカが落とした爆弾の被害が今でも残る場所です。アメリカつながり。もしよかったら読んでみてください。


 追記の追記:

とても美しい全文の日本語訳をされているサイトを見つけたので、こちらもリンクさせてもらいます。

あべこべな世界で逆立ちすると何が見える? — (2016.11.09)...

 

【青年海外協力隊】3年目の先輩隊員に相談。「協力隊の活動、どうがんばったらいいですか?」

バイディー(こんにちは)mikakoです。

青年海外協力隊としての活動も、すっかり折り返し地点をすぎています。そのことを、カレンダーを見るたびに思ってはどこか ドキっ とする日々です。

そんな中、ボツワナ共和国で協力隊として活動しているパラレルさんことえっちゃんと、色々とお話させてもらいました。

今回、「先輩隊員&後輩隊員 お悩み相談コーナー」の宣伝ということもあり、ほぼ全文がえっちゃんのブログの方で公開されています。

 

ちなみにこんな感じのことを話しています。

・ぼーぺんにゃんと、はほなまたーた。

ラオスボツワナ。どんな国?

ジャイアンだけど、優等生

・終業時間が、夜7時だなんて!

・「がんばる」の難しさ

・協力隊らしさって、なんだろう

ボツワナでの「目標」は?

・要請内容とのギャップ?

・「実際に一歩踏み出す」こと

・「理想」は見えても見えなくても、苦しい。

・自意識を笑い飛ばして、進む。

・理想と現実のギャップをどれだけ埋めたかが、成果。

・自分と周りのひとが、どうなったら嬉しい?

・理想の種は「嫌な気持ち」から。

・サポーターの役割

・「残り10ヶ月」と「残り3ヶ月」。

 今回なんと全部で5時間、話していたんです・・・!それでもまだまだ話たかったー!

協力隊として活動中の人はもちろんのこと、「前に進みたい」と思う人。

ぜひ読んでみてください。

 

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改めてこうやって公開されたものを見ると、自分の甘えっぷりに、「きぃぃやぁーーー」となりながら、私が1番聞きたかったことって「協力隊、どうがんばったらいいですか?」ということだったのかなと思います。

毎日「頑張っている」はずなのに、協力隊としてなんとなくどこか「不安」やら「物足りなさ」を感じている私。このままでいいのかな、って。

話をさせてもらったのえっちゃんは、ボツワナで協力隊として、クラフトビジネス支援をして3年目。もうすぐ任期が終わり、後に引き継ぐ準備をしながら、これからの協力隊隊員を支えようとしています。そう、いつも前に進んでいるんです。そして成果を出している。

 

今回、何か言ったら受け止ってもらえるなという安心感もあり、また何か自分とはちがう考えが返ってくるのが1つ1つ楽しみでした。

「理想ってどうやって育てたらいいんだろう」「成果を出すために必要なことって?」「行動したいけど怖い時に邪魔をしているものは」「やっぱり前に進みたい!」

そして気付いたら、たくさん具体的なヒントももらっていました。 

 

協力隊で自分と違う時間枠(来てすぐ、半年目、1年目、帰国後とか)にいる人は、見えている景色がちがう。そういう人と言葉を交わしていると、雑談しているだけでもヒントがもらえるんですね。純粋に違う国の生活や活動を聞くのも楽しい。

そして最後のサポーターのところで話していて思ったのですが、別に”悩み”ではなくても、なにか今思っていることを、少し距離のある人、でもその人のおかれている立場を想像出来る人に、ただ話してみること。そこから生まてくるものがある気がする。

といことで、最後にお知らせ&募集です。

今回話をしてくれたえっちゃんの方で、雑談したい隊員を募集しています。雑談、すごいくおもしろいです。ぜひ興味のある方は、お気軽に連絡してみてください!

 

【PR】雑談したい隊員を募集します!(まずは先輩隊員から)

ここまでお読みいただいた皆様、雑談にお付き合いありがとうございました。

さて、突然ですが、当お悩み相談コーナー(ただの雑談をする会)では、後輩隊員との雑談につきあってくれる 先輩隊員(現役またはOV)を募集しています。

応募条件は

赴任から半年以上たっている現役隊員 または 任期終了後3年以内くらいまでのOV

・1~2時間くらいオンラインで雑談をする時間的余裕がある(単発でOKです)

・とりあえず人の話が聞ける方

今回は「雑談ってどんな感じ?」というのを紹介するために公開雑談としましたが、基本的に雑談は一般公開しません。隊員同士のクローズドな雑談の会となります。(たまに気が向いたら記事化のお願いをさせていただきます。)人数は1対1のときもあれば複数名の場合もあります。

また、応募にあたって、すごい活動結果やノウハウ、応援系スキルなどは、特に必要ありません。

しいていえば、協力隊の活動で煮詰まって「誰かに、話をきいてもらいたい・・」とおもったときに、「よい聞き手」に話をきいてもらった、幸せな経験のある方をお待ちしています。

「このひとに話をきいてもらってよかったな、ありがとう」と思ったことのある方は、次は自分が「よい聞き手」となって、他のひとの気持ちに耳を傾けられると思うので。

もしくは、全然「よい聞き手」に出会えなくて悲しかった経験がある方も、ぜひお待ちしています。反面教師に勝るものはありません。

ボランタリーな活動なので無報酬ですが、新しい試みや、人との出会いにわくわくするタイプの方には楽しんでいただけるかと思います。

「聞き手」の先輩隊員よりも、「話したい (モヤモヤしてる)」後輩隊員のほうが集まりやすいと思うので、まずは先輩隊員を募集します。後輩隊員枠は、その後募集します。

ただ、先輩隊員枠で集まったメンバーで雑談するのもおもしろそうなので、企画するかもしれません。その場合、「先輩枠のつもりが実は一番後輩になっちゃった」ということもありえますが、そのときはごめんなさい!

あまり細かいことはまだ考えていませんので、フレキシブルに対応いたします。隊員同士の雑談ってなんとなく面白そう、興味ある、話だけ聞いてみたいなど、少しでも気になったら、お気軽にお問い合わせください。

雑談メンバー募集! メールアドレス
dinaledi.info825@gmail.com

後輩枠の募集もはじまったそうです!ぜひぜひぜひ〜〜〜

 

それでは! 

生き物を食べるということ。

バイディー(こんにちは)

今日は、ラオス料理を作らせてもらうなかで思った、生き物を食べること、について。

 鶏を、初めてさばかせてもらいました。(そこまで露骨な写真はありませんが、市場で売られている動物の写真などはあります。苦手な人はご注意を。)

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なんでも揃う、市場へ。

おとといの夜21時頃、メッセージにて、「明日、友達の家でみんなでラオス料理を作るから来ないか?」と誘ってもらい、急遽行かせてもらうことに。

次の日のお迎えは、まだ空も薄暗い、朝6時。コケコッコー/

他の人と合流して、まずは食材の買い出しをしに、市場に向かいました。

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 今回行ったのは、ビエンチャンの中心地から、北バスターミナル方向へ約20分ほど車で行った、タラートオキシーというとても大きな市場。

他の市場もここから仕入れているそうで、業務用っぽい量での販売もしていました。

値段も安い!

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タラートは市場という意味で、オキシーは「Oxygeon (酸素)」から来ていて、新鮮!という意味・・・と聞いたのですが、本当かな。

 

日曜の朝ということもあってか、とても賑う市場。

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市場図。ハンディクラフトが売っているところも点在していました。

最初から、巨大ねずみやモモンガなどの動物が売られているコーナー。

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びよーんと伸ばして見せてくれるお母さん。

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ああ、食べ物なんだなぁと思った光景。

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ラオスに来て、大分食べ物や食材について分かってきたかなぁなんて思っていたら、まだまだ知らないものがあるのだと、よーく分かりました。 

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買い物をする中で、今回のメニューは下手物系が多いことを知る。かえる、うなぎ、虫。

水牛の皮。こうやって見るとあんまり食べる気しないけれど、カリッと焼くとすごいおいしい。

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そして今回のメインは、鶏。「鶏をしめる経験をしてみたい」という3人の男性の希望もあり、3羽購入。生きたまま足を縛られ、袋に入れられて、家に連れて行きます。

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家で調理開始

家に着いたら、早速調理へ。

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台所からは、一面の田んぼが。きれい。

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私は外で、ラオスの代表料理のケーンノーマイ(たけのこスープ)の作り方を教わりながら手伝わせてもらいます。

その間に、他の人が台所ではカエルやうなぎ、そして鶏をしめる。

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実際にやった人にあとから聞いた話だけれど、のどを切って、血(かなり熱いらしい)を出して外へ投げる。抵抗はやっぱり直前までするらしい。全然外に声は聞こえなかった、な。

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ラオスの家で、鶏をさばくのは何度か見ていて、こちらにいる間に1度は自分でやりたいと思っていたんです。

今回じゃなくていつか・・・と思っていたけれど、なんかしめられて毛をむしられたあとの鶏を見ると、「今日やろう」と。

経験のある日本人の女性に教えてもらいながら、さばいていく。

最初は躊躇しながらためらいながら、ゆっくり包丁をいれる。

思ったよりもあっさり”肉”になっていくんだな。そしてまだちょっとあたたかい。

切り込みをいれると、なんとなく見慣れた部分。足を取って、臓器を取り出して。

途中から力を入れなきゃいけないから、夢中になって。鶏だったってこと忘れそうになる。

内蔵を出したあとは、さっとラオス人が引き継いでぶちっぶちっと切っていく。その手際のよさ。本当に私がやった部分は少しで、あっという間だったけど、感触を思い出すとちゃんと残ってる。

そのあとも、どんどん他の料理を準備して、約3時間かかって全品完成しました。ふぅー

 

本日のメニュー

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鶏のスープ・焼き鳥・かえるのスープ

虫を炒めたもの・生えびのゴーイ

うなぎのスープ・たけのこスープ

水牛の皮を焼いたもの・南部のソーセージ

カオニャオ(もち米)

自家製ラオラオ(ラオウィスキー)・ビール 

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とても豪華な昼ご飯。みんなで御座に座って囲んで食べます。作るのには時間がかかるけれど、食べるのはあっという間。スイカや蒸しバナナも出してくれて、お腹いっぱい。そしてラオラオとビールで酔っぱらい。

家に招待してくれた人が、何度も「来てくれてありがとう。うれしい」って言っていて。その底なしの優しさにまた、ジーンとしてしまう。ごちそうさまでした。

 

生き物を食べること。

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ここから少し独り言を。

ラオスにきて、結構色んなものが食べられるようになりました。そしてさばく場面とか、市場で売られてる臓器とか見るのも割と慣れて平気になってきた。

前は変なところで神経質でした。1人暮らしをはじめたとき、スーパーで肉を買ってきて触るのにも躊躇していた。おいしく食べるくせに、自分で作るところからやるのがダメで。まぁ少ししたら大丈夫になったし、今は普通に触れますが。あとドラマとかの手術のシーンとか人が殺されるシーンとか見れない。目つぶっちゃう。

今回も鶏をさばくのを少しやってみて、ああ、思ったよりも普通に出来ちゃうんだな、たぶん何回かやったら手つきも気持ちも慣れるんだろうなぁと思った。

そして、自分でやったあとは、食べれなかったりするのかななんて少し考えていたけれども、あっさり10分後位に炭火焼にされたものを見ると「おいしそう」って思っちゃうんだよなぁ。薄情者なのか。(おいしそうって思う気持ちって本能なのかなぁ。後天的なものなのかなぁ)

ラオス人は、すごく当たり前にやっている。流れ作業っていうか、生活の一部というか。生きるために食べる。それ以上でもそれ以下でもないのかな。

そして、みんな食べる。頭から足、臓器も、できるだけ全部。「かわいそう」とか「気持ち悪い」とか中途半端に思ってしまう自分がかっこわるいなって思わされるような鮮やかな手つきと潔さ。

ラオスでは、これも食材になるのか!って思うような動物も食べるしなぁ。国の文化や習慣・宗教だったり、個人の趣向や経験によって、食べれるもの食べれないものが違うのも不思議だしおもしろい。私が今は食べれないなぁと思うのは、犬、猫、ねずみ、へび、こうもり、形の残ってる虫、わに、鳥の子供入り卵。(たぶんもっとあるけれど)

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自分に近い存在だったものとか、見た目的にちょっと・・・っていうものは怖くてやっぱり食べれないなと思う。みんなきっと”お肉”には変わりないのかもしれないけれど。言われなかったら正直分からない時あるもん。 そしたら人間の肉はどうなんだ、、、とかなっちゃうのかな。怖。

時々ふと私はベジタリアンになれるだろうか、なんて思ったりする。もし自分が食べるものを自分で殺して食べる or 一生肉を食べないの2択しかなかったら、私は食べないことを選ぶ気がする。肉を食べるのは好きだけれども、自分の手で殺してまで食べたいとは思わないかなぁ。どうなんだろう。肉以外の食べ物が手に入るかどうかにもよるけれども、やれなくはない・・・かな。もし解体の現場とか映像とか見たら、食べれなくなってしまうのかな。それともそれにも慣れてしまうのかな。ベジタリアンになった人のきっかけの話を聞くのも興味深いです。

・・・・とつらつら書いてきちゃった。ありきたりなのかもしれないけれど、今自分の中にあるのは、「いただきます」を忘れないこと。他の国の食文化を否定することは言わない、積極的に殺すことはしたくない、いうこと。

自分が何を食べるかは、この先変わっていくかもしれないけれど、この3つのしたくないことは変わらない気がする。

折角ラオスにいる間は、もう少し怖がらないで目をそらさないで見てみる(実際にやる・食べてみるのは勇気がいるけど)ことはしたい。 

 そうこう書いている間にお腹へってきたーー。今日も色んな生き物、食べ物が体の中に入る。いただきます。