サバイディー(こんにちは)! mikakoです。
今日は、大好きな本の紹介を。
山田ズーニーさんの「考えるシート」
今日紹介したいのは、山田ズーニーさん著の「考えるシート」です。
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山田ズーニーさんは、ベネッセコーポネーションで長年にわたり、小論文に関わる編集に携わったあと独立し、現在は文章表現・コミュニケーションインストラクターとして活躍されています。
本書の中でも、
「人が自分の頭を動かしてものを考えるのは、スポーツのように面白い。その面白さを伝え、自分の頭で考える人が一人でも二人でも増えていくなら、世の中はもっと自由で面白い。これが私の達成したい WILLです。」
とあるように、「自分の頭で考え、それを周りに伝える」ことを考え、発信しつづけています。
私がズーニーさんのことを知ったのは、ほぼ日というサイトでの毎週水曜日に更新「大人の小論文教室」という連載を通してでした。
わかりやすいだけでなく、自身で最大限考えて読者に向けて伝えようとしてくれているのが、伝わってくるすごい連載。そして内容も、いつも私(ときっと多くの読者)にまるで”自分事”のように響くのです。
そんなズーニーさんの文章が好きで本も何冊か読んでいるのですが、今回ラオスに唯一持ってきたのがこの「考えるシート」。
気持ちを引き出し、
整理し、
うまく伝わる言葉にしてくれる本です。
と冒頭にあるように、場面に合わせて○の「書くシート」が解説と共におさまっています。
「どうやったら自分の気持ちを言葉にして、人に伝えられるんだろう」
きっと多くの人が、こう思ったことがあるはず。
国語の授業などで作文/小論文、レポートの書き方などを習った覚えはあるんだけれど、どうやって自分の思っていることを取り出して形にして、誰かに伝わるように表せるのか。具体的な方法を教わったことって、ない気がする。
この本を読んで、「書く」というのは「よし書くぞ!」といきなり取りかかる1ステップのものではなくて、
- 問いを使って自分の気持ちを引き出す
- 伝わる構造になるよう整理する
- それを伝わるように言葉にする
の3ステップがあることを、学びました。もう少し詳しく書いていきますね。
①問いを使って自分の気持ちを引き出す
「考える」ってどういうことでしょう。
ズーニーさんの答えは至極シンプル。「考えることは、問いを立てること」
なにを書くかの中心になってくるのが、問い。問いがメインテーマになる。
それが定まらない内に書いていくと、何を言いたいのか、伝えたいのがわからなくなってしまう。
「なにに関心があるのか」「どこに疑問を感じたのか」
「なにが知りたいのか」「なにを面白いと思っているのか」「今どんな気持ちでいるのだろうか」
「問い」なしに、私たちは考えるを進めることは出来ない。
自分は何について書きたいと思っているのか。
まず自分の気持ちを引き出すための、問いを立てることから「書くこと」ははじまる、と繰り返し伝えています。
②伝わる構造になるように整理する。
自由に書くのもいいかもしれないけれども、やっぱり「伝わる型」がある。ただ並べただけじゃ伝わらない。
問いや伝えたいことによって、「伝わる型」は変わってくる。
例えば、レポートと小論文の違いが分かりやすく書かれています。
- レポートは、「報告」ことが目的。自分で調べた事実と、その事実から言えることを読み手に伝えること。
- 諸論文は、「説得する」ことが目的。自分のいちばん言いたいこと(意見)を、根拠と共に伝えて、読み手に納得してもらうこと。
「レポート」と「小論文」というと、特別なものに思えるかもしれないけれど、こうやって書いているブログだったり、普段書いているメールやメッセージなども、伝えたいことによって、「伝わる型」がある。
書き慣れている人は、自分の「伝える型」が出来上がっているかもしれない。
そうじゃないなら、この本に載っている型を使って練習していけば、きっと学べるはず。
③それを伝わるように言葉にする
ここまで来たら、あとは言葉にするだけ。それも難しいけれども、①と②で、自分の伝えたいことと、型がしっかりしていれば、言葉足らずでもきっと大事な所は伝わるはず!
まとめ
私はこの①と②をすっとばしていましたw そりゃ、伝わらんやー。
”問い”を立てるのが、まず慣れていないと難しいなぁとも思いながら、そこから始めようと思いました。そしてこの「考えるシート」を借りながら、すこしずつやっていこうと思っています。
「考えるシート」は、ズーニーさんの経験や想いがぎゅっと詰まった1冊だと思います。そして「読む」だけじゃなくて、実際に書き込むことで、読み手の私たちが1人でも伝えるための一歩を踏み出せるようになっています。
「あなたには、人と通じ合う力がある」
そんな言葉に励まされながら、「自分の本当の言葉」に出会えるように、考えていきたいと思わせてくれる1冊です。
ぜひ!めっちゃおすすめです。
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