ピースボート通訳ボランティア② 通訳ボランティアになるまでの流れ
こんにちは。前回に引き続き、ピースボートの通訳ボランティアについて書いていきます。今回は、通訳ボランティアになるまでの流れというか過程についてです。
こちらの記事にも書いたのですが、あくまで私の95回の時の経験(2017年8月〜11月)に基づいたものなので、応募する時はまた変更点などあるかもしれません!その点ご注意してくださいませ。
募集チェック
まずは乗りたいクルーズのスケジュールをHPでチェックしましょう。クルーズそのもののスケジュールは、かなり前の段階で発表されますが、そのクルーズの通訳ボランティアはだいたい半年位前から募集が開始されます。
こんな感じ。
地球一周の船旅に乗船するボランティア通訳を募集しています | 国際交流NGOピースボート
そわそわしながら、自分が乗りたいクルーズの募集が開始されるのを待ちましょう。もし早めにしっかりと募集開始時期を知りたかったら、事務所に問い合わせるもありです。
募集が開始されたら、募集要項をよく読んで、応募の準備をはじめましょう。
1次選考
まずは1次選考。
・パーソナルデータ(応募用紙)
・履歴書(日本語/応募言語)
・何故ピースボートに乗りたいのかについてのエッセイ (A4程度 日本語/応募言語)
の3つを準備して、メールまたは郵送で送ります。パーソナルデータで、2人推薦者の名前が必要になるので、あらかじめ誰かにお願いしておけると goodです。
2次選考
1次選考が通ると、2次選考に進めます。事務所で直接選考が行われるか、遠い場所に住んでいる場合は skype を通してでも2次選考を受けることが出来ました。(時間は要相談:私はラオスにいるときに、skype で2次選考を受けました。夕方で日差しが強くてなんだか神々しいね、なんて言われたのを覚えています。笑)
2次試験の内容としては、日本人スタッフと英語スピーカースタッフの2人とまず面接が行われました。聞かれた内容としては、「自分の強みはなにか」「チームで働くとしたら、どんな風に貢献できるか」等、他の会社の面接と似ているような質問から、船の上で通訳以外にやりたいこと、共同生活の経験などについて聞かれました。面接は、日本語で聞かれたときは日本語、英語で聞かれたときは英語、と結構まぜこぜ。
そのあと、別の日本人スタッフと英語スピーカースタッフの2人に代わり、通訳のテストが行われました。日本語→英語 と 英語→日本語のそれぞれ2つのトピックずつを実際に通訳するというもの。内容はきっと毎回違うのだろうけれど、ピースボートで今まで扱ってきたトピックやクルーズを通して実際にある場面など、実際的なものでした。5分くらいの内容(その場で読み上げられます)をメモを取りながら1度聞いて、5分程準備する時間をもらって(辞書を使ってOK)、そのあともう一度聞いて、それを訳すというものでした。
私の2次選考の感想としては、どれくらいの精度が求められているのか分からず、終わったあとの手応えは 50:50でした。とりあえずやれるだけやって、もうあとは任せるしかないな〜という感じでした。
合格通知
後日、「skype で電話したいのですが、都合のつく時間はありますか?」と連絡が来ました。これは以前7年前に応募して落ちた時にはなかったことなので、「もしかしてウ受かったかな・・・?」と そわそわ ドキドキしながら、電話を待ちました。
そして当日。"I'm so happy to inform you that you were accepted!"と電話がありました。うわーーーーい!乗船の意思確認表を送って、正式に通訳ボランティアとして乗船することが決まりました!
勉強会
通訳ボランティアとして乗ることが来まったあとは、勉強会が週一回はじまりました。平日の夜に都内の事務所で行われて、遠い場所にいる人たちは skype での参加。(半分くらいは、オリエンテーションまでずっと skypeでの参加でした。)クルーズが近づいてくると、週末に長めの勉強会も行われました。
通訳についての基礎的な知識から、実際に働く上でどんなことを大切にしたらいいか、通訳の練習方法や、数字のトレーニングから始まり、実際に動画を用いて練習を行って、チームのメンバーにフィードバックをどのようにするかなどを学びました。
この勉強会をやってくれたのは、この通訳ボランティアのまとめ役のコーディネーターと過去に通訳ボランティアを経験したスタッフたち。自分たちの経験をふまえながら、毎回の勉強会を企画してくれました。
各種手続き・準備
勉強会と平行して、各種の手続きも行っていきました。クルーズに乗船するための、パスポートの提出やビザの申し込み、旅行保険の加入など、期限が決められて、1つ1つ手続きをしていきました。
それと手続きではないけれど、次のクルーズのための資料の翻訳も1つの仕事としてお願いされたり、自分たちが船上で使えるように(船の上ではインターネットがあまり使えない!)、ゲストスピーカーの分野に合わせた単語帳や寄港地の情報も手分けして、オフラインで使えるように準備しました。
オリエンテーション
いよいよ出発が近づいてきて、通訳ボランティアと英語プログラムの先生として乗船するボランティアが集まり、オリエンテーションを数日に渡って行います。船上での心構えやコミュニケーションについてのワークショップをしたり、ボランティアとして働く上での契約を結んだり、船上でのルームメイトが発表されたりと、盛りだくさんの内容で、結構へとへとになりました。
出発!
そしていざ出発!横浜出発の日よりも2日程早く他のスタッフと船に乗り込み、お客さんを迎えるための各種準備を行いました。
こうやって改めて書いてみると、応募しようと思ってから実際に乗船するまで、結構色々な過程がありました。
ちょっと面倒くさい所もありましたが(えへ)、廻り回って、船上での仕事に役立つことも多かったと思います。