サバイディー(こんにちは)!
10月からラオスで英語を教えはじめてから、3ヶ月が経ちました。アーチャン!(先生)と呼ばれるのが、まだこそばゆい!照れる!
少しずつ授業に慣れてきましたが、まだまだ毎日ばたばた準備していたり、「うーん」「どうしたらいいの!?」と思うこともあったり。「よっしゃー」と嬉しい瞬間もあったり。
今までのことと、現状を少しまとめてみたいと思います。海外協力隊の活動、ラオスや英語教育などに興味にある方、よかったら見てみてください。
初期の夕方のクラス。みんな仕事帰り。
活動場所と活動内容は、以前の記事をどうぞ。
どれくらい授業、教えてるの?
10月から3月までの6ヶ月コースで、月曜日から木曜の週4日、午前中は9:00〜11:00の初級クラス、午後は14:00〜16:00の中級クラスを担当しています。担当、といっても、職場に英語の先生は私1人。夕方は16:30〜18:30まで、メインはラオス人の先生が教えている初級クラスに、助っ人という形で入っています。(最近はあまり余裕がなくて入れていない。)
うん、がっつり「英語講師」という感じです。私、協力隊だったよね?とたまに思います。笑
誰に教えてるの?
未だに私の父は、私が子どもに教えていると思っているみたいだけれど(笑)生徒さんは、Government Official といって、官公庁などに務めている公務員の大人の人たちです。
クラスには、交通公共事業省(1番多い)、観光省、法務省などの省庁勤めの人から、赤十字、内閣府、最高裁判所、軍隊、空港職員、消防士などなど、色々な職業の人たちがいます。
「これだけの場所に生徒がいるんだから、アーチャンはラオスで何があっても大丈夫だね」と言われました。笑
年齢は大体20代前半から1番上で40代半ばの人まで。 男の人と女の人の割合は丁度半々くらい。皆、6ヶ月仕事をしながら、授業の時間は休みをもらって来ています。
1クラスは35人。多いっす。
初級クラスは、全く初めて英語を勉強する人から日本の中学生くらいの内容(My name is ~ . What is your name ) 、中級クラスになるとディスカッションが出来る人まで、英語のバックグラウンドは様々です。初級クラスでは、ラオス語と英語半分半分くらい。ラオス語まだまだなのを痛感する日々。
(左)クラスの様子。テーブルをグループ形式にしてやっています。(右)昼休みにクラスの皆で飲みに。皆このあと仕事があるのに、かなり飲みます。そのままミーティングへ行く人も。笑
ラオスでは"先生"という立場が本当に大事にされてる。食事やプレゼントなど、よくしてもらっています。ありがたや、ありがたや。(左)生徒さんから、クリスマスプレゼントをもらう。布をもらう事が多い!(右)クリスマスカード。
ここからは、今の現状、主に、もやもやポイントを書かせてください。
スケジュール通りにいかないっ!
うん、スケジュールを一応たててから授業をはじめたものの、全然スケジュール通りにいきません。(泣) はじめて英語を教える状況で、6ヶ月っていう割と長いプランを、何をするか、自分で考えて、やっていくって、思ってた以上に大変だ。
そしてラオスの公務員は、ミーティング多いっ!イベント多いっ!出張多いっ!1〜2週間とか、出張で行ってしまう人もちらほらいて、授業に来れたり来れなかったり。授業も行ったり来たり。予想以上のスローペースで進んでいます。教科書終わるかな・・・。
単語帳を作ったり、授業のネタ準備、添削などしてると、本当に時間が足りない・・・。テストの採点、誰か手伝ってーー!と叫びたくなる。
飲み会とかイベントも多くて、(そしていつも突然)「行っちゃえ〜」と思っていくと、4時間以上のロングコースだったり、そして酔っぱらってそのまま寝ちゃったり。(苦笑)自分自身のスケジュールも中々整わず、いつも朝授業の5分前までバタバタ準備してやっています。あほー
モチベーションってなんだっ!
これは自分と生徒さん、両方。
「ラオス人はね、ゆるーくて、中々勉強しないよ」なんて、散々言われてきたけれども、クラスに来ると、携帯をずっといじっていて全然話を聞かない!なんて人はいなくて、みんな2時間の授業、一生懸命。ちょっとびっくりしたくらい。
でも、上にあったようにミーティングなどの仕事や、家族の用事、もしくは特に連絡もなく休む人多い。登録は35人だけど、来る人は平均してだいたい25人から30人くらい。イベントの次の日とか、10人しか来なくて、ちょっと泣きそうになった。
そして夕方のクラスは、3ヶ月経った今、毎日生徒が10人位というまさかのクラス閉鎖の危機。学校じゃないから、来るのは生徒さんの意思次第。
”モチベーション”という言葉は、あまり好きじゃないけれど、どうしたら「よし、行って勉強するかな」って思えるようなモチベーションが上がるかな。むむ。この辺、生徒とちゃんと話したい。
そう。私にとってはこの活動が一番だけれども、みんなには仕事や家族とか、他のことの方がずっと優先順位が高くて、クラスの優先順位はそこまで高くない。それがちょっと寂しく思う時もある。「私、がんばってるんだから、皆ももっとがんばってよ」って思ってしまう。
でもでも、自分が語学や他の勉強している時を思い出すと、そんなもんなのよね。授業を受けてる方は。自分自身、あんまりよい生徒じゃなかった。頑張ってる日もあれば、そうじゃない日もあったり。自分の期待やモチベーションをコントロールするのも難しいです。
ちょっと心細い!
上に書いたように、1人で6ヶ月コースを担当する中で、同じ立場で相談ができる人が職場にいないって、ちょっと心細かったり、寂しかったりします。職場の人は、サポートはしてくれるけど、同じ先生じゃない。海外協力隊でも、ラオスに英語教師として来ている人って他にいないので、看護士やPC隊員、スポーツ隊員とかみたいに分科会とかがないです。。「今日のこの授業の内容ってどう思う?」とか、「どんな風にしたら、ここ分かりやすいかな?」とか相談したい。。。
別の機関に、カナダのボランティアの先生がいたり、最近オーストラリアから1人来たので、彼らともっと話をしよう、と思います。
教える力が足りてないっ!
教えれば教えるほど、「もっと英語勉強しなきゃ!」と思います。ネイティブじゃないことへのコンプレックスもじわじわ。そして教えるってことは、知識だけじゃだめなことも実感。「もっと経験がある人がやってたら、もっといいものが出来たかな。」なんて思ってしまったり、「こ、これでよかったかな」と不安になることばっかり。
もうこればっかりは、学んでくしかない。いろいろ失敗しながら、やるしかない。
うーーーん、先生って大変だ!
先生、というか教える立場の人たち。自分がその立場にたって、はじめてよーく分かりました。今まで自分の授業での態度を思い出すと、本当、先生ごめんなさい、と謝りたくなる。(笑)
でも、たくさん皆が英語で話していたり、楽しんでいるのを見た時、色んな意見が聞ける時、トライしている姿が見れた時、テストでクラス分けで全然英作文書いてなかった人が書けるようになっているのを見た時、ありがとうって言われる時。「よっしゃー!」と、心の中でガッツポーズです。
言葉を教えるっていう初体験。しかも自分の母国語ではない英語を、なぜかラオスで。中々に面白い経験です。
実はこの記事は途中まで、1ヶ月前に書いていたのです。丁度その時、もやもやのピークでした。そのあと、「もうどうにもなれっ」とちょっと、力を抜いてみたり、「教える」ってことをあんまり意識しすぎず、自分がその時に興味を持ったことを聞いてみたり、シェアしてみたりしていたら、それまでよりもずっと、自然で、関わりの多いクラスになった。
自分自身も、わくわくしたり、楽しむのも、すっごく大事。
こういうと語弊があるかもしれないけど、生徒さん、可愛いんです。皆、年上なんだけれども。あ、怖い人もいるし、腹が立つ時もあるけれどね(2回位、授業中キレました。(笑))なんだろう、可愛いんだよなぁ。そして、皆の大らかさに助けられています。
また明日から、授業がはじまります。このメンバーで勉強できるのは、あと3ヶ月。
試行錯誤(実験!)しながらも、もう少し肩の力を抜いて、生徒さんとのやりとりを、もっと面白がったり楽しんでやっていこう。
(左)夕方クラスのデモンストレーション。この頃まだ細い・・・このあと5kg太りました(泣) (右)授業後にプレゼンの準備中。何故かやらせっぽい写真(笑)
(左)中間テストは、筆記とスピーキングと、スピーチ!スピーチのあとは、何故か教室でカラオケ大会に。(右)クリスマスイブに中間終わって、打ち上げ。
(左)こちらは中級クラスの打ち上げ(右)打ち上げ2次会のカラオケ。1時半から8時までという恐ろしい長さ。。