2月のみかづき。

【青年海外協力隊】気がついたらあと半年!第4号報告書を提出します。

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0 報告書概要

 ラオスに来て、ちょうど1年半となる。日々忙しく過ごす中で、あっという間に時間がすぎていく。本報告書では、2016年7月から12月末までの活動を振り返るとともに、残りの活動期間6ヶ月をどのように過ごしていくかについて記載している。

 

  1.  活動進歩状況
     【英語コース】活動の柱である、公務員の生徒を対象とした6ヶ月コース
     【English Cafe】週末に新しくはじめたイベント English cafe について
     【この先6ヶ月】1月以降の活動の予定について

  2.  課題解決に向けた取り組み
     【生徒の出席率とモチベーション】コースへの参加を促進するために
     【英語の輪】ビエンチャン市内の英語コミュニティについて
     【帰国後どうする】活動先の人材開発について

  3.  活動の成功例・失敗事例
     【授業の試行錯誤あれこれ】英語の基礎の学び方と実践
     【困っているのは自分】活動する中で思ったこと

  4.  受け入れ国の人々の変化
     【"You made me brave!"】英語を話すことへのハードルを下げる
     【知ろうとしてくれるのがうれしい】人を文化を知ろうとすること

  5.  その他
     【タイへの精神保健福祉視察】バンコク周辺の施設見学
     【めこんでの対談企画】ラオス南北での対談インタビュー実施
     【お茶会】IV-Japan 主催のお茶会に参加

1 活動進捗状況

英語コース

 6月からはじまった2回目の6ヶ月英語コースが、12月中旬で終了した。前回の報告書にも記載したように、今回はかなり人数が少なく、修了した生徒は初級・中級合わせて23名である。

5,000kip English Cafe

 10月より、NPO E-Educationで来ている日本人と協力し、5,000 kip English Cafeというイベントを開催している。英語を勉強したいラオス人と、ラオスのことをもっと知りたいという外国人を繋げる場をつくるのが目的である。前半は、アイスブレークを兼ねた英会話、その後はそれぞれの回のトピックに関してのグループワークという2部構成。

 2週間に1度の頻度で職場を借りて開催しており、今までで4回実施。外国人も観光客や在住者などさまざまな国からの参加者を迎えている。毎回ラオス人は募集人数を超える参加希望をもらうなど好評であり、今後も続けていきたいと考えている。また、職場の人やラオス人サポーターと協力して、私が帰国したあとも継続していけるような仕組みをつくっていきたい。

この先6ヶ月

  1月末より3ヶ月の英語コースを行う予定。午後に初級、夕方に中級のクラスで、午後にはカウンターパートに入ってもらい、夕方は外部のラオス人講師と一緒に授業を行う。また、月に一度(金曜朝)活動先の職員数名と、英語教授法についてのワークショップを実施する。加えて、金曜午後に日本文化と日本語についての授業も行う予定。

 

2 課題解決に向けた取り組み

生徒の出席率とモチベーション

 仕方ないのかもしれないが、やはり生徒の出席率が低い。英語だけではなく、他のコースにも共通していえることなので、活動先と話し合い、出席のルールを話し合っている。案としては、1)掲示物を作成し、皆が見える形で出席をとる、2)出席率によって、2種類の修了証書をつくる、3)皆勤賞などの賞を設ける、が出ている。

また生徒のモチベーションを高めるために、1)コースの最初にゴールシートを作成、2)習慣化シート(5分の独学をつづける)の2つを次回試してみたい。

英語の輪

 ビエンチャン市内で、英語を非正規の先生として教える人たち、英語を学びたい学生、英語の学習グループなどと関わる機会を多くもった。その中で感じるのは、インターネットの教材も含めて学習の機会はあること。しかし、英語を学びたい人も上手く情報につながらず、どう勉強したらよいか分からないか困っているということ。そこを繋げていければと思う。例えば、非正規の先生同士の集まりを設けたり、優れた学習者や英語の先生に勉強法等についてインタビューをするなどを考えている。

 帰国後どうする

  活動先で英語を教える人が、現在は私だけなので、帰国後のコース運営をどうするかを話し合っている。6ヶ月、別の機関で英語の研修を受けていたカウンターパートが帰ってきたので、次回3ヶ月はクラスの準備・運営を今度こそ一緒に行う。そして、5人ほどの職員と、月に1-2回、TESOLを元にしたワークショップを行い、帰国後のコースを行える人材を開発していければと思う。

 

3 活動事例の成功例・失敗例

クラスの試行錯誤あれこれ

 毎日試行錯誤しながらのクラス運営である。前回行った単語は、生徒主導でやろうとすると思った以上に時間がかかり、結局途中で挫折してしまった。次回は、あらかじめ作成した単語帳をもとにして、やっていく。

 発音は、最後の1ヶ月で一通りやり終えると、生徒自身も分かるくらいの変化が起きて、とても好評だった。やはりやり方が分かるって、はじめて練習が出来る。次回以降は、コースの最初に行い、やる前と後の変化を振り返れるような仕掛けをしたい。

 前回よりも人数が少なかったのもあり、1人1人を知ることが出来たり、個別に取り組む時間が多く持てたのはよかった。「自分の仕事」をテーマにしたプレゼンテーションなども、実際にこれから使えるものだとの声をもらった。

English Lunch から English Cafeへ

 最初は平日の昼に集まって、English Lunch をやっていたが、中々人が集まらない状況にあった。上記のように、協力してやれる人が見つかり、休日の午後に時間帯を変更し、facebookページやポスターを通して募集をかけたことにより、集客が行えるようになった。また内容も、充実したものになり、一緒に考えてやれる人がいることのよろこびを感じた。

困っているのは自分

  協力隊の活動は、「なくても困らないけれど、出来ればもっとよくなる」ことに取り組んだり、「これから」につながる芽をまいていくものだと感じた6ヶ月であった。そのために「こうしたい」という気持ちを抱いて、それが上手くいかないと困るのは自分だけだったりする。

 自分自身が困っているのに、勘違いして相手を「困っている人」にしてしまうと、自分が何に悩んでるのか、わからなくなってしまう。悩んだときは、相手ではなく「自分が困ってる」と自覚した上で、「どうしたいのか」「どうなってないから困ってるのか」をもう1度見て、それを周りの人にもう1度伝えてみることが大事だと思う。

 

4 受入国の人々の変化

”Made me brave! ”

 English cafe のアンケートにあった、"You made me brave!(おかげで勇気がもてた)" の言葉がとてもうれしかった。割とシャイな人が多いラオス人だが、授業やイベントを通して、英語で自分の考えを話している姿などを見れるのがやはり1番嬉しい瞬間である。

 事務所では、午前中はラオス語、午後は英語で話すように決めている。同僚の1人は、「もっと英語話したい!」と席を移動してきた。クラス内でも、事務所でも、英語で話すことが、もっとカジュアルで楽しいものになるように、貢献していければと思う。

「知ろうとしてくれるのが、嬉しい」

 先日活動先の飲み会で、「ラオス語を一生懸命勉強したり、色々な行事や文化を知ろうとしてくれてるのがすごく嬉しい」と言われた。私たちが何かを伝えるのも大事だが、ラオスの人たちやラオスに興味をもち、知ろうとすることが、何よりも喜ばれているなと感じる。 

 以前から、「日本語も教えて」と言われ、英語で手一杯だったのもあり断っていたが、1月末から週に1度、日本の文化紹介と日本語レッスンを混ぜたクラスを行う予定。活動先から、毎年日本へ研修へ行く人もいるので、その経験がより豊かなものになるようなレッスン、また日本のことを少しでも知ってもらう手がかりとなればと思う。

 

5 その他

タイ・バンコクにて精神保健関連施設の視察

 8月末に、日本福祉大学の先生達と一緒に、タイ・バンコク近辺の精神保健関連施設の視察を行った。主に見学したのは、薬物中毒者支援をしている寺院、タイ最古の精神科病院、コミュニティ支援を行っている寺院の3ヶ所。

 仏教が深く関わった、国の制度とは違う形で行われている支援や、当たり前のこととして支えあう姿を垣間見ることができた。ラオスで、「ソーシャルワーカー」として出来ることはまだ中々見つけられていないが、1月よりソムサンガリハビリテーションセンターでのボランティアを調整中である。

タイへ精神保健福祉(メンタルヘルス)の視察にいってきました。 

 

めこんでの対談企画

 隊員誌 めこんにおいて、「ラオスの昔・今・そしてこれから」というテーマで、ラオス人とJOCVの対談インタビューを担当した。シェンクワン・ビエンチャン・チャンパサックと、住む場所や年代も違うラオス人の話をゆっくり聞くことが出来た、大変よい機会となった。

【ラオスの戦争の跡に触れる】3泊4日のラオス北部・シェンクワン旅行のまとめ。 

【ラオス南部旅行ダイジェスト】バス旅、村の女性インタビュー、織物の島、世界遺産とすこしの怖い話。 

 

お茶会

  ラオスにて支援活動を行っているNGO IV-Japanの代表の方が主催で、9月にお茶会が行われ、お手伝い・お手前をさせていただいた。日本の文化の美しい部分がたくさん詰まった茶道を、ラオスでも共有することができ、有り難く思う。また機会があれば、是非協力できればと思っている。

【千里同風】ラオスでお茶会をしたら、ますます茶道が好きになった話。

 

 

 

これまでの報告書 

第一号

第二号

 第三号