ピーマイラオ!(ラオス旧正月)水かけ祭りってどんなお祭り?
サバイディー!(こんにちは)mikakoです。
今日はただいま絶賛お祝い中の、ラオス正月(ピーマイラオ)のお話を。
一年で一番のお祝い。1週間前からすっかりお祭りモード。
ラオスのお正月っていつだ?
ラオスでは3回お正月が祝われます。
1月1日に、インターナショナル・ニューイヤーとしてお祝いして、2月には中国・ベトナムの旧正月にのっかってお祝い。2016年になってからもう2回正月を祝っています。
しかーし、ラオスのお正月本番はこれから!
毎年仏暦に沿って、4月14月~16日という一年で一番暑い時期に、盛大に祝われているのです。
(ちなみに、仏暦はブッタが入滅した翌年から数えて、今年は2559年!ラオス・タイ・ミャンマー・カンボジアが同時期にお正月を祝うそう。)
お正月のことをラオスでは、「ピーマイ」と呼んでいます。ピー=年、マイ=新しいで、新しい年。このピーマイは、1年で1番大きいお祭りで、かつホリディということで、何週間からか皆そわそわそわ・・・(笑)
ラオス全土で1週間お休みになるので、実家のある県・郡に帰る人や旅行する人も多く、会う度に、「ピーマイはどこいく?」なんて聞きあったり。
そんな雰囲気に、私も一緒に思わずそわそわそわしています。
ラオスの水かけ祭りってどんなお祭り?
そんなピーマイですが、旅行サイト等では、「水かけ祭り」と書かれている事も多く、こちらの名前での方が日本では知られているかもしれません。
その名の通り、お祭り中は知り合い同士、もしくは道行く人にも新年を祝って、水をかけあいます。
「何で新年を祝うのに、水かけあうんだろう・・・?」と思っていたら、外務省(さすが!)のページに素晴らしい説明があったので、そのまま引用させてもらいます。
ラオスでは、4月14日~16日、三日間にわたってお祝いします。水かけ祭としてよく知られています。この時期ラオスは1年のうちで最も暑く、日中は気温が40度近くまで上がるのですが、人々にとっては一番楽しい時期です。
人々は寺に集まり、安置されている仏像を取り出して洗い清めます。これは新年を迎えるにあたり、旧年中の悪い出来事を洗い流す意味があります。仏像のほか、村の長老や両親など敬愛すべき人に対しても水をかけますが、これは旧年中にあったかもしれぬ失礼な言動を詫び、年頭にあたって教えを乞うために行うのだといわれています。水かけの習慣については、ラオスの神話の中で、知恵比べに負けて首を切られた神様が、7人の娘達に向かって「自分の首が乾くと世に災いが起こるだろう」と予言したことから、一年で一番暑いお正月に水をかけ合う習慣ができたという説もあります。
旧王都ルアンパバーンでは、お坊さんの他に、コンテストで選ばれた美女7人が、神様の首を手に聖なる動物に乗って街中をパレードします。このパレードには、日本の「なまはげ」に似たラオスの創造神プーニュとニャーニュが参加します。プーニュとニャーニュのお面と衣装はルアンパバーンの寺院に大切に保管され、年に一度だけ姿をみせます。ラオスのお正月は、仏教と土着の信仰が結びついた行事です。しかし、今日ではこのような意味合いは幾分薄れ、誰でもかまわず賑やかに楽しむための水かけとなっています。
また、人々は寺の境内やメコン川の川原に出かけて、砂で小さな仏塔を作り、また、市場へ行って生きたカニ、魚、小鳥などの小動物を買って、メコン河に放してやることで、功徳を積み、来世の幸せを願うのです。引用先:外務省: メコンのお正月
昔お坊さんだったラオス人にも「なんで水をかけるの?」と聞いたら、この神話のこと話してくれました。でも多くの人にとっては、途中で書かれているように「水をかけあって楽しむお祭り」というのが実際のところ・・・なのかな。4月のラオスはめちゃくちゃ暑いし。
みんなお祭り中は何するの?
新年を迎える前に、お寺に行く人も多いです。上の写真も、「お祈り行ってきた~」と同僚から送られてきた写真です。
そんな信仰深い一面もありつつ、やはりラオスでのお祝いにはパーティーが欠かせません。
ピーマイ本番は4月14日からなのですが、この期間は実家に帰る人が多いので、その前の週から、それぞれの職場でお祝いのパーティーが開かれます。
「ピーマイ前にはパーティーをすること」なんて法律があるのか!って位、どこの職場でも、パーティーを行っています(笑)
facebookのタイムライン上がピーマイパーティーだらけ。
パーティーでは、最初にバーシーという幸運を祈る儀式をして、そのあとは飲んで、食べて、踊ってといつもながらの宴会パーティーですが、いつもと違うのは、パーティー中ずっと水が飛び交っているということ。
思いっきり水をかけられています・・・・
ホースあり、プールあり、水鉄砲あり、バケツあり、何でもありで、びっしょびしょになるまで、子供からおじいちゃんおばあちゃんまで、みんなで水を掛け合います。
(なんで水をかけあうってこんなに楽しいんだろう!)
しかーし、お正月本番はこれからなので、もっともっとすごい事になるよ、と・・・。
街を歩いてると、水をばしゃばしゃとかけられるそう。パーティーでの皆のはしゃぎっぷりをみると、半分楽しみで、半分ちょっと怖いです(笑)
いつも以上にみんなが笑顔になる4月のラオス正月祝いピーマイ、もとい水かけ祭り!ラオスを訪れるなら、この時期も面白いかもしれません。
それでは、また!(^^)
実際の職場でのパーティーの様子は、こちらをどうぞ!
おまけ:ピーマイの風景
ピーマイの髪飾りをした女の子。
バーシーのあと。
水かけ用のタンク・・・・!
我らがビューティーズ!いきなり名前を呼ばれて、パートナーを募って踊ります。
バーシーで巻いてもらった綿の糸。爪もピーマイ仕様でオレンジです。
おまけのおまけ:ラオスのお正月音楽
「サバイディーピーマイ(こんにちは、新年)」というラオスの音楽です。パーティーで1番最初にかかってました。お祝いの様子も見れます。