2月のみかづき。

英語を教えたい人へ!無料で受けられるオンラインのTESOLコース がはじまりましたよー。

サバイディー!ラオスから、こんにちは。

今日は、オンラインで学べる「英語教授法」のコースをご紹介したいと思いますー! 

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オンラインで無料で学べる、Future Learn! 

今回紹介するコースが学べるのは、2013年からはじまったオンライン学習サイト、Future Learn。ロンドンを基盤とした団体が、大学や文化団体などと連携して、無料で数多くのコースを提供しています。

ビジネス、デジタルデザイン、語学、文学、科学などの幅広いジャンルのコースがあり、現在は123ものコースが開講中です。何度か繰り返し開講されているのもありますが、新しいコースも随時増えていて、タイトルや内容を見ているだけでも楽しい。

さて今日ご紹介するのは、 "Exploring the World of English Teaching" というコースです。

 

第1週目の内容は・・・?

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"Exploring the World of English Teaching" は、英語の教授法を Cambridge English Language という団体が、6週に渡って教えてくれるコース。何度も開講されている、人気の講座です。コースにサインアップすると、開講日に合わせて、その週のカリキュラムが送られてきます。

ビデオ教材や課題文章がそれぞれの章にあるので、それを見たり読んで、コメントに反応したり、クイズに答えたりして、コースを進めていきます。

 

1週目は、

  1. Welcome to the course
  2. Why become an English language teacher?
  3. Who do you teach? How do they learn?
  4. Lerning the Lingo!

というシラバスです。

 

さてさて、Welcome to the course というセクションからはじめましょう。まず最初に講師の自己紹介があり、そのあとはコースの受講者がどこから受けているか、Zeemapを使って表します。現在、世界中から 2,482人が受講中!わお!

意外なところでは、ミャンマーサウジアラビアが多かった。

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ラオスは1人・・・。

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お次は、Why become an English language teacher? というセクション。

講師やコメントから、「なぜ英語の先生になりたいのか?」についてのそれぞれの意見が見れるのが面白い。元々「ずっと先生になりたかった!」という人もいれば、「気がついたらなんとなく」「旅がしたかった」「お金を稼ぎたかった」「キャリアチェンジのため」など色々ある。

でも共通してるのは、言語が好き、教えるのが楽しい、他の文化を学ぶのが好き、ということ。

 

そのあとは、Who do you teach? How do they learn? と、生徒にフォーカスを当てていきます。実際に、他の言語の音源を聞いたりしながら、「言葉を学ぶ過程ってどんなもの?」を体感。あとは、モチベーションについての話。

 

最後は、Learning the Lingo! ということで、英語教授の中で使われる用語たちを学びます。 TESOL(Teaching English for Speaker of Other languages)  とTEFL (Teaching English as Foreign Language)の違いや、EAP (English for Academic Purpose)と ESP (English for Specific Purpose) などなど。。。

そうそう何故か、めちゃくちゃ似たような単語いっぱいあるんですよねー!初めてちゃんと整理できましたっ。

 

最後にビデオレビューということで、メイン講師の2人が受講者のコメントなどを見て、感想を言い合っています。来週は、実際のクラスルームテクニックやマネージメントなど、具体的なことを学んでいくそうです。

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英語を教えるのに興味がある人は、是非!

1週間分を一気にやって、全部で1時間半ちょっとかかりました。実はこれまで何度か途中まで受けたのですが、ずっと1週間目で挫折していました orz 今回こそ、最後まで受けるぞーーー!!それにしても、このクオリティで無料はすごいよなぁ・・・時間とやる気さえあれば、なんでも学べる時代ですね。

 

途中で挫折しないように&日本ではあまり知られていないみたいなので、紹介してみました。まだ今回のコースも間に合いますし、今回がだめでもこのコースは定期的に開催していますよー。

「英語を教えてみたい」「でもどこから始めたらいいんだろう」という人は、ぜひぜひ覗いてみてください!

 

www.futurelearn.com

Online TEFL Course - Explore English Language Teaching

 

 

【授業メモ Week1】コース始まりの1週間と、JENESYS高校生見学

 サバイディー(こんにちは)。とうとうとうとう担当する3ヶ月の英語コースがはじまりました・・・!

これが協力隊の活動として最後のコースになります。自分のやったこと、思ったことを残していくためにも、1週間ごとにまとめていこうと思います。

基本的には自分のための記録ですが、やったアクティビティなども書いていくので、どこかで参考になったら幸いです。

(今回のコースについては、こちらの記事に書いています。【協力隊活動】英語コースのレベル分けテストは、中々に大変

今回のモットーは、「健康」「明るく」「意欲」!

https://www.instagram.com/p/BQmt3mBARSO/ 

ちなみに最初の1週間のクラスの目標は、Elementaryクラスは、「生徒同士が互いに知り合えるような交流を」。Pre-intermediateは、「英語コースへのモチベーションを高めて、共有しあう」でした。

 

13日(月)

PM: 開講式 (14:00 - 15:00) 

今回は、初日にはじめて開講式を行いました。前回のコースの出席率が低かったのもあり、今回はセンター全体に使えるようにスタッフとコースにおけるルールを作成をしました。その説明も兼ねて、開講式をやることになりました。なので、Elementary クラスは授業なし。むむむ。

式は代表のあいさつからはじまり、

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続いて、コースのルールの説明を行いました。今回から、

  1. 15分以上(理由なく)遅刻したときは、「欠席」扱いになる
  2. コースを 85%以上出席したら、"Successfully completed the course", 85%以下だったら "Attended the course"というように、出席率によって2種類の修了証が授与される。
  3. 皆勤賞、ベストスコア賞、サポーター賞の3つのAward を用意する。

という3つのことや、その他細かいルールなどを制定しました。さて、どれくらい出席率に対して効果があるかな。ちなみに式には任意参加だったのも、90人ほどの生徒のうち、約35人の出席・・・うむむ。 

 

Eve: Pre-intermediate(19名)

さて夕方のPre-intermediateクラスは、授業開始です。教室に入った時の第一印象は「し、しずか・・・」33人の登録ですが、初日は19人。おーい、あと10人はどこにいった?

まずは、簡単に私の自己紹介をして、そのあと生徒1人1人に自己紹介をしてもらいます。このとき、トランプのカードをひいてもらって、( 5-10の札だけ使う)、ひいた数のセンテンスを言ってもらう、ということをしました。

「自己紹介」というと、名前、仕事場、年齢だけ、とあまり喋らないことがあるので、ちょっとしたゲーム感覚と、「たくさん喋る」ということをしてもらいたくて、トランプを使います。(トイレットペーパーでもできます。事前に知らせずに、取った枚数分だけ話す)

今回は、最年少は16歳の高校生(労働組合職員の親戚)で、他の生徒も20代が多く、かなり平均年齢は若い。

そのあとはコースの説明を行いました。ここまで、ほぼ全て英語での説明で、「どれくらい分かる?」との質問には、なぜか多くの人が「85パーセント」と。

アホなことに、シラバスを持ってくるのを忘れたのと、あまりにクラスの雰囲気が固いので、急遽 "Find someone who…"という会話ゲームを行うことに。

 

 

 

 

 

 このようなラインをノートに書いてもらって、

それに当てはまる人をクラス内を歩いて、お互いに質問しあって見つけ出す、というゲームです。

やっと少しほぐれたところで、授業終了です。

 

 

14日(火)

PM: Elementary (18) 

前日、夕方のクラスの人数が少なかったのもあり、「午後クラスも人少ないかな〜〜」と結構不安な気持ちでクラスに入ると、「アーチャンマーレーオ!(先生来たー!)」と元気に迎えてくれました。

人数も21人中18人で、「ほっ」。午後のクラスは、30代から、1番上で 46歳と、夕方に比べて平均年齢はぐっと上です。

"Happy Valentine's Day!" といきなりバレンタインの話題から、はじまります。

こちらのクラスも、私と生徒さんの自己紹介をトランプを使ってやりました。(少し少なめの数のカードを多めにいれる)同じことをしているのに、昨日の夕方のクラスと全然違う・・・!

このあとは、コースシラバスを配って説明していきます。シラバスに書かれた英語をみんな1つずつ辞書で調べていたのが印象的。

英語での、理解度を尋ねると、「10%」「20%」「30%」などの答えが返ってくる。基本的には、ゆっくりスピードの英語で話して、必要そうなところでは最初に英語で説明して、そのあとラオス語で説明するにしています。

その分もあってか、思ったよりも時間がかかりました。最後に、明日の高校生見学のアクティビティの相談を少しして終了。

 

Eve: Pre-intermediate (24) 

「昨日授業あるのしらなかったー!」と何人か今日から参加で、一気にクラスの雰囲気が変わった2日目。

コース前のインタビューで「スピーキングを伸ばしたい」という声がやはりたくさんあったので、今回のコースでは、1日1回以上全員が話せるようなスピーキングアクティビティを入れようと思っています。

今日は、"Round Robin"というアイスブレーク的なアクティビティからはじめます。クラス全員1人1人が順番に、トピックに関することを30秒話していく、というもの。

途中でも30秒経ったら次の人へどんどん回っていきます。そして次の日とは、前の人が最後に言った単語からはじめなきゃいけません。

時間が決まっているので失敗を気にしすぎず話せるし、ゲーム感覚で、全員が参加できて、最後に拍手も起こるので、好きなアクティビティです。

今回のトピックは、「バレンタイン」。終わったあとに、「30秒って短い?」と聞くと、「Yes」の解答の方が多かったかな。少しずつ時間も伸ばしながら、定期的にやっていきたい。

そのあとは、シラバスを配布して、コースの補足説明。

そのあとは、"Why are you studying English?"という英会話教材を用いて、単語と会話の練習を行いました。

教材は、DMM英会話の教材を利用しました。無料で教材がダウンロード出来るのでDMM、ほんっと便利なんです。

"practice"という単語が、なかなかに発音難しいのですよね。"plastice"になっっちゃう〜と笑いながら、練習。そのあと、ペアになって会話の練習をして終了です。

 

15日(水)

PM: Elementary (19) 

この日は、授業実質2日目にして、ゲストがきました!JENESYSという国際交流プログラムを通して、鳥取県から22人の高校生がラオスにやってきて、Elementary のクラスに参加しました。

いつもの教室には入りきらないので、4階の会議室を使用しての授業です。JICAを通して、活動先に連絡がはいったのもあり、(いつもはいない)所長もあいさつにくるなど、何だか大事に?

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 今回はあまり前情報がなく、どんな高校生たちが来るのか、2日目で生徒さんはどんな反応をするのか分からず、「な、なにしよう・・・」と結構不安でした。

最初に高校生たちに少し質問してから、ラオス人生徒と日本人高校生の混合グループになってもらい、日本とラオスに関する○× ゲームをしました。

鳥取県ビエンチャンの人口はどちらが多いでしょう?

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そのあとは休憩をはさみ、"How do you say ____ in Lao / Japanese?"という表現を使い、Language exchangeのアクティビティをしました。

色紙を用意して書いてもらおうとしたのですが、ちょっと説明が分かりづらくて混乱させてしまったなー。

でも、最初はお互いにシャイだった高校生も生徒さんたちも、どのテーブルでも楽しそうにお互いの言葉を教え合ってる姿が見られました。

"How do you say 'I love you' in Lao?" "コイハックジャオ!"

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そして最後は、ラオスの歌「チャンパー・ムアンラーオ」を皆で歌って、各テーブルの高校生から感想をもらいました。

プログラムの2日目で、高校生たちにとっては、はじめてちゃんと関わるラオス人が、生徒さんたちだったみたいです。最後は、みんなでセルフィーを撮っていて、「あ、日本の高校生もセルフィーとるんだ!ラオス人とおんなじ撮り方だ!」と何かカルチャーショックでした。笑

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授業のあとは、高校生から「どうやって英語勉強したんですか?」「どうしてラオスに来ようと思ったんですか?」「ラオスで働いていて、大変なことってなんですか?」等と活動に関する質問を受けました。

 「将来の夢ってなんですか?」と、いつぶりか分からない質問にドキドキし、「一歩進むための勇気を出すためのアドバイスはありますか?」という質問では、協力隊のOVのえっちゃんとの雑談を思い出しました。

高校生の目から、見えるラオスはどんなものなんだろう。

 

Eve: Pre-intermediate (27) 

午後の授業の余韻が残ったまま、夕方の授業へ。この日はさらに人数が増えて、27人に!最初に、午後にやった内容を少し紹介したあと、Lie ditector (2 Truths /1Lie) というスピーキングアクティビティに。

まず紙に、自分について3つの文章を書いてもらいます。その際に、2つの文章には、本当のことを書くのですが、1つの文章には嘘の内容を書いてもらいます。

そのあと、1人皆の前に出て来てもらって、3つの文章をホワイトボードに書いてもらって、他の生徒がそれについて質問し、どれが嘘かを当てる、というゲームです。

みんな嘘をつくの上手で、どれが嘘だか分からなくて盛り上がります。そして、質問を通して、その人の意外な一面も知れるので、よくクラスで使う定番のゲームです。

今回は、4人に前に出て来てもらい、また来週別の人にもやってもらおうと思っています。

そのあとは昨日の会話の復習を少しして、ゴールシートづくりをしました。

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マスターマップ勉強法 という英語の目標をたてる本を参考にさせてもらって、「英語ができるようになったら、どんなことがしたいのか?」ということを、考えてもらいました。

生徒さんのモチベーションを上げてもらうのと、皆がどんな目標をもっているのかを知りたくて、今回コースの最初にやってもらうことに。

やるまでは、「こういうゴールとか、みんな立てたりしないかなぁ・・・」なんて思ってたのですが、出てくる出てくる!

やっぱり多い「奨学金を得て、海外で勉強したい」というゴールから、

「カナダにいる家族に会いにいきたい」「海外で行われるワークショップに参加したい」「副業として英語を教えられるようになりたい」「自信を持って英語を話せるようになりたい」「通訳になりたい」「仕事相手のインド人と対等に話せるようになる」「外国人に話しかけられるようになりたい」、最年少の子は「NASAなど宇宙関係の仕事につきたい」などなど。

おーーーすごい!皆違う!!!!!!そしてワクワクする!

ラオスにいて、いままで意見を聞いたとき、似たようなものばかりが出てくることが多いなぁなんて感じていたのですが、今回は本当に皆1人1人ちがう。なんだかそれが、まずものすごく嬉しくて。

そしてその書いたゴールを嬉しそうにだったり、恥ずかしそうに見せてくれて、あーーなんだかまた嬉しい。よっしゃー、英語でそれを叶えよう。

授業の前に、事務所で一緒に勉強しているスタッフともゴールシートつくりました!

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16日(木)

PM: Elementary (20) 

昨日の高校生との交流のあと、すっかり「こんにちは」「ありがとう」「あいしてる」と日本語を覚えた様子の生徒さんたち。

折角なので、"Magic questions in classroom"ということで、"How do you say ______ in English?" "What does _____ mean?" "Could you say it again?"の3つの質問の練習。

そのあと、夕方のクラスでもやった "Find someone who..."を 少し簡単な質問 verにしてやります。

実際にやってみたあと、それぞれ どうやって質問したらいいのか?ということを全体で確認して、改めて練習。

休憩をはさんだあと、クラス代表を決めました。ラオスでは、大人でもこのようなコースを受講する時は、クラスの代表を決めて、その代表が色々と取りまとめてしてくれるようになっています。推薦で選ばれた4人が、クラス代表になり、クラスの facebookグループを作成しています。

そのあとは、レベル分けテストを返却。Writingの項目のよくあった間違いを伝えながら、 writing simple rule ということで、大文字小文字の違い、ピリオド・カンマの使い方などを少し説明して、練習問題をやりました。

午後のクラスは、ほぼパーフェクトな出席&欠席1人もきちんと連絡をくれました。すばらしい!

 

Eve: Pre-intermediate (22) 

夕方もクラス代表を決めからスタート。推薦された人たちの中から、投票して決めるました。みんな1週間の中で、「この人がよさそう」みたいなの、見てるんだよなぁ。

そして、そのあとはゴールシートの続きです。シートの項目に合わせて、

  • 自分のゴールの確認/いつまでに叶えたいのか
  • そのゴールを叶えられたら (Rosy path)どうなるか。もし叶えられなかったら、どうなるか (Thorny path) 
  • 今の自分のスキルはどれくらい?ゴールにたどり着くためには、どんなスキルが必要?
  • 英語学習に活かせる、自分の強み (Weapons / strength) は何か
  • 3ヶ月におけるゴールは?どんなことが出来るようになりたい?

 

というように、順番に話し合ったり考えてもらって、シートに記入していきました。

各項目を説明して、次にやることを指示をするのが中々難しかったですが、単語の意味を確認したり、個別にまわって説明したりで、皆それぞれの項目に取り組んでいました。

今週中に終わらなかったので、月曜日には最後の項目「そのためにやること」を考えて、写真を使ってビジュアル化、お互いに発表する場を設ける予定です。うーん、楽しみ!

 

よい先生って?

がーっと書いてきましたが、長い長い。今回のコースは、活動先に対してもそうだし、自分自身のためにもきちんと記録していこうと思います。

しっかし、教えるのって楽しい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!と改めて思わせてもらった1週間でした。もう12分の1が終わってしまったよ。

3ヶ月。終わったあとに、なにかしらの「変化」を感じてもらえるようなコースにしたい。

以前読んだ「英語講師になる本」という本に、「よい先生とは?」という項目があって、「健康であること」「明るくあること」「意欲をもちつづけること」とあって、今回それを、合い言葉のようにしています。

シンプルだけど、意外とこの3つ続けることって難しい。でも教えるにあたって、あり方として大事な3つのこと。

「健康」「明るく」「意欲」、保っていきたい。

 

 おまけ

ラオスの バレンタインデーの風景。

道沿いに、ぶわーっと花束がたくさん売られている。ラオスのバラの花束はなぜかお手頃価格。

https://www.instagram.com/p/BQfnRqigoNh/

 

このチョコ花束、たくさん売られてた!ちなみに英語で「花よりだんご」は "Pudding before praise. (褒め言葉よりもプディングを)" 笑。 

 

 

https://www.instagram.com/p/BQfnDBNgNJD/

 

 

 バレンタインデーということで、生徒さんからバラを一輪ずつもらいました。

https://www.instagram.com/p/BQmu9fxA7yl/ 

【協力隊活動】英語コースのレベル分けテストは、中々に大変。

バイディー!ラオスから、こんにちは。

今日は久しぶりに、活動について書いていきます。

写真は、前回のコースのテスト風景。

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12月下旬に前回の英語6ヶ月コースが終わり、1月中旬に修了式を行いました。その後スケジュールの調整がつかず、延び延びになっていましたが、ようやく2月13日からコースをはじめる目処がつきました!

私は6月末に帰国するので、今までのように6ヶ月のコースは出来ません。なので今回は3ヶ月コースを行う準備をしています。

そして、コースの前にやらなきゃいけないのが、レベル分けテスト!!!

同じ場所で行われているベトナム語やITのコースならレベル分けは、必要ないのですが、英語は個人差が大きいので、やはりやらなきゃなのです。

3回目にして最後のレベル分けテストを、今週1週間かけて行いました。せっかくなので、やった内容や感想を残しておこうと思います。

 

レベル分けテストの概要

テスト前

テストの1-2週間前から、所属先を通して、労働組合に所属する職員のいる事務所(メインは省庁)にコースのお知らせ(スケジュールやコースの内容等を記載)を出します。メールとかじゃなくて、1通1通郵送するのですよ・・・。

それを見て、参加したい人は所属先に来て登録をしてもらい、レベル分けテストに来るよう伝えます。この部分は、所属先のスタッフがやってくれました。前日までで、登録者は 86名。加えて、前回のコースに参加した生徒が7人、継続しての登録です。

Writing 

月曜日の午前9時から、筆記テストを行いました。3つの教室に分かれてもらい、1教室に1人所属先のスタッフが試験管として入ってくれます。

当日の朝、事務所の表に教室の番号と名前が張り出します。

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内容は、

  • 単語
  • 文法(どちらも選択式。中1-2レベル)
  • リーディング(使う予定のリーディング教材から抜粋。単語の意味と T/F問題)
  • ライティング(新しい友達へ自己紹介のメール)

で、制限時間は1時間ー1時間半。何人か月曜日に来れなかった人は、火曜日・水曜日に事務所に来て受け、全部で78名が受けました。

カンニングは、前回よりは少なかった印象ですが、やっぱりある。ライティングの部分で携帯を見てたり、近くの人に聞いていたり。まぁ、私も注意しながら、あからさますぎて思わず笑ってしまう!カンニングしたかどうかって、テスト採点するとよーく分かるもんです。

 

Speaking

ライティングの後の月曜日の午後から、木曜日にかけて、スピーキングテストをしました。基本的には、30分ごとに2人ずつ入ってもらいます。

テストは、3セット準備。生徒次第で、1人ずつでやったり、最大3人まで同時にやります。

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DMM英会話のスピーキングを参考にさせてもらい、

  • 簡単な自己紹介
  • Test 1: 単語と文章を読む
  • Test 2: 短い記事を黙読→音読、そのあと質問に答える。
  • Test 3: 1枚の写真を見て、それについて説明する
  • コースについての質問・スケジュール確認

という内容で行いました。

月曜日のテストのときに、スケジュールを掲示したというのもあってか、時間通りに来る人もいれば、全然ちがう時間に来る人もいたり。笑

この辺はだいぶ慣れて、余裕を持って大目に時間をとりました。イライラ(あんまり)せずにフレキシブルにやるのがミソですね。以前は、1日スピーキングテストやるとぐったりしていたけれど、今回は全然つかれなかった!

あと、「Elementary でいいから!」と電話だけきて、スピーキングテストには来ない人も何人かいます。w スピーキングテストは、4日間で合わせて66人が受けました。

 

さぁ、レベル分け。

左は、スピーキングテスト採点用紙(5点満点)。右はライティング。

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スピーキングテストの合間を縫いながら、ライティングの採点をしていきます。でもクラス分けは、なんだかんだでスピーキングのときにほぼ決めちゃいます。

Elementary(初級)Pre-intermediate (中級)の2つのレベルのコースをやるので、そのどちらかは、スピーキングだけで大体分かって、ライティングも参考程度に見る・・・という感じです。

迷ったときは、本人に「どっちがいい?」って直接聞いてみたり。Pre-intermediate のクラスで勉強したい人が多く(そりゃそうか!)、結果を伝えると「よっしゃー!」と喜ぶ人もいました。

 

一通りテストを終えた金曜日に、もう一度テスト結果を確認して、リストを作成!

スピーキングの順番がごちゃごちゃになってたり、似た名前の人が多かったりで、なんだかんだで時間がかかります・・・。

確認してみると、登録してないのにテストに来てた謎の人物も結構います、、、(苦笑)そこは来週確認しなきゃだーー。あう。

 

あ、今回はこんな感じで3つのクラスを作ります。

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午後に1つ、初級のクラス。夕方は、外部のラオス人の先生が初級、私が中級のクラスを持ちます。

クラス分けの結果、午後の初級クラスは、21名。夕方の初級は、24人。夕方の中級は、33人となりました。

前回は、午後に中級クラス・夕方に初級クラスを2つ作ったので、中級レベルだけど午後来れない人や、反対 verなどで、クラス分けテストをしたのにも関わらず、自分のレベルじゃないクラスを希望する人が多く、最初の1-2週間で結構な人数が来なくなってしまったのです。。

なので今回はあらかじめコース案内で、クラススケジュールを載せておいたのと、Elementary を分散させたこと、全員とスピーキングテストを行うこと(前回は60人を超えたあとの人とはやらなかった)で、それぞれの希望とレベルに、出来る限り合うようなクラス分けをしたかったのです。

事務所スタッフにも、色々と手伝ってもらいながら(欲を言えば、もっと手伝ってほしかったけど!)なんだかんだ丸々1週間かけてのレベル分けテストでした。もうちょっと効率的なやり方もあるかなぁ。

中級クラスの人数が多いのが少し心配要素ですが、よい感じにクラス分けがいった・・・はず!

 

来週の月曜日に、このクラス分けをしたリストを、事務所の表に張り出して、生徒が見に来ます。(この辺、とってもアナログだよなー。)

そして13日に授業開始です。うひゃー

今回が担当できる最後のコースです。よっしゃー、がんばろう!

https://www.instagram.com/p/BQCZPboATfj/

 

 活動について

 

 

【TED政治】オマール・アフマド:ペンと紙による政治的変革

バイディー(こんにちは)

ああ、先週はあまり教育関係のTEDについて書けませんでした・・・またの機会を探すとして、今週は 政治をテーマにしたスピーチを見ていきます。(アメリカでは、トランプ大統領が誕生しましたしね。)

出来るだけ、色々な国の違う文化における政治を見ていけたらと思います。

今日は、オマール・アフマドの「ペンと紙による政治的変革」をみていきましょう。

(原題:Omar Ahmad "Political change with pen and paper") 

1. どんなスピーチ?

 スピーカーの Omar Ahmad は、元アメリカカリフォルニア州サン カルロス市の市長でした。そんな Omar が、自身の経験を踏まえながら、どうしたら政治家を動かせるかについて話しています。

元々 Discovery Channel で働いていたということもあり、政治家や私たちを動物に例えたユーモアや、実践的なアドバイスも入った、短いけれども informative なスピーチです。 

 

2. スピーチの抜粋

One of the things that defines a TEDster is you've taken your passion, and you've turned it into stewardship. You actually put action to the issues you care about. But what you're going to find eventually is you may need to actually get elected officials to help you out. So, how do you do that?

(TEDに参加している人たちに共通することの1つは、何かに対して熱意を持っていることです。そして、その熱意に対して責任をもっています。関心のあることに対して、実際に行動を起こしています。しかし、行動を起こす中で、議員に協力を求めなければならない場面に出くわすことになると思います。さて、どう協力を求めましょうか。)

 

What we need to understand is:What drives the political creature? And there are two things that are primary in a politician's heart: One is reputation and influence. These are the primary tools by which a politician can do his job. The second one -- unlike most animals, which is survival of the species -- this is preservation of self. Now you may think it's money, but that's actually sort of a proxy to what I can do to preserve myself.

(私たちが理解しなくちゃいけないのは、「政治的な生き物」は何によって行動しているのか、ということです。政治家の心の中にあるのは主に2つのことです。1つは、評判と影響です。これらは、政治家が仕事を為すために主要な道具なのです。そして2つ目は、他の動物と異なり種の保護ではなく、自身の保護です。お金のことを考えた人も居るかもしれませんが、お金も自身の保護のために必要なものの1つに過ぎません。)

 

So what actually works? And the answer is rather strange. It's a letter. We live in a digital world, but we're fairly analog creatures. Letters actually work. Even the top dog himself takes time every day to read 10 letters that are picked out by staff. I can tell you that every official that I've ever worked with will tell you about the letters they get and what they mean.

(さて、では実際に効果があるのはどんな方法でしょうか?答えは、少し奇妙に聞こえるかもしれませんが、手紙を書くこと、です。私たちは、デジタル世界に生きています。しかし、私たちはアナログな生き物なのです。手紙は、実際に効きます。大統領でさえも、毎日スタッフによって選ばれた10通の手紙に、毎日目を通しているのですから。私が今まで一緒に働いてきた議員皆に聞いたら、彼らが受け取った手紙とそれらが意味することについて、語ってくれるでしょう。)

 

So, what your letter means: I've got to tell you, we are all in a party, and political officials are the pinatas.(Laughter) We are harangued, lectured to, sold, marketed, but a letter is actually one of the few times that we have honest communication. I got this letter when I was first elected, and I still carry it to every council meeting I go to. This is an opportunity at real dialogue, and if you have stewardship and want to communicate, that dialogue is incredibly powerful.

(手紙が意味すること。そう私たちは皆パーティーにいて、政治家というのはピニャータのような存在なのです。(笑い)政治家は、叱責を受け、レクチャーを受け、売りこまれ、宣伝されたりもしますが、手紙というのは正直なコミュニケーションが出来る数少ない貴重な機会なのです。初めて選挙に当選した時にこの手紙を受け取ったのですが、私は今でも議会に出席する際には、必ずこの手紙を身に付いていきます。手紙は、本当の対話の機会となります。もし、責任があって、コミュニケーションを取りたい場合、この手紙による対話はとてつもなく強力なものとなり得ます。)

 

Get wrting! 

 

3. あたらしい言葉たち

  • stewardship: 責務、運営、舵取り 
  • maven: 熟練者、達人
  • warp: 曲げる、ひずむ、偏る
  • proxy: 代理者、仲間、協力者
  • droid: 権利(の対象)、法律
  • top dog: 最高権力を持つ人
  • gig: 犯罪行為、いかさま、ぺてん
  • harangue: 叱責、大演説、熱弁
  • pinatas : ピニャータ(お菓子やおもちゃがはいった陶器のつぼ)

ピニャータ。スペインのパーティーなどで、子どもたちが目隠しして割るそう。ちなみにこれは、ミニチュア版のクッキー。かわいい!

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(from:Cinco de Mayo piñata cookies )

 

4. 感想

タイトルから、もっと何だかロマンチックなアイディアを想像していたのですが、具体的で現実的なアイディアでした。 

自身の市長としての経験をふまえての提案だから、とても説得力があります。

政治家だって人間だ。(動物、か?)

なにか伝えたいこと、変えたいことがあるなら、手紙を書いてみること。今は、特に政治家に話したいことってないけれど・・・・覚えておこう。

あ、政治家だけじゃなくても、人の心を動かしたいときに、に手紙で伝えることってよいかもしれない。

 

5. スピーチについて

Omar Ahmad: Political change with pen and paper | TED Talk | TED.com 

Event: TED 2010

Date: Feb 2010

Length: 6:00

【TED 教育】リタ・ピアソン:すべての子どもに強い味方を

サバイディー!ラオスから、こんにちは。

さぁ教育のスピーチを引き続きみていきましょう。

今日のスピーチは、リタ・ピアソンの「すべての子どもに強い味方を」です。いやーーーーかっちょいいスピーチです!

(原題:Rita Pierson "Every child needs a champion")   

 

1.どんなスピーチ? 

スピーカーの Rita Piersonは、祖父母・両親みんなが教師という、教師一家に生まれました。そして自身も、40年以上に渡り教師として働き続けて、常に学校や教育のことを考えて続けてきました。

たくさんのことを見聞きし経験してきた彼女が伝えたいのは、タイトルにもある"Every child needs a champion "(すべての子どもは味方を必要としている)ということ。 

私もこのスピーチで知ったのですが、champion というのは、「1番」という意味だけではなく、”An ardent defender or supporter of a cause or another person"(だれかの熱心な擁護者・支援者)という意味もあるのですね。

彼女自身の経験もまじえながら、笑いもたっぷりなこのスピーチ。とても candid (素直・正直)で、powerful。

今まで見た TEDスピーチの中で、1番観客が笑ったり拍手している気がします!そんな見ている人の心をわしづかみにするスピーチです。

 

2.スピーチの抜粋 

 長年教師をしてきたスピーカーは、「子どもが学ばない」のにはたくさん理由があるといいます。その中でも見落とされてきたのが、教室における「人間関係の大切さ」だといいます。

We know why kids don't learn. It's either poverty, low attendance,negative peer influences... We know why. But one of the things that we never discuss or we rarely discuss is the value and importance of human connection. Relationships.

 (私たちはなぜ子どもが学ばないのかを知っています。それは貧困であったり、低い出席率だったり、ネガティブな影響だったりします。なぜかは分かっているのです。ただ1つだけ、今まで議論されてこなかったことがあります。人と人とのつながりの価値や重要さについて、ほとんど議論されてこなかったのです。そう、人と人との関係についてです。)

 

James Comer says that no significant learning can occur without a significant relationship. George Washington Carver says all learning is understanding relationships. Everyone in this room has been affected by a teacher or an adult. 

 (ジェイムス・コマーはこのように言っています。「意義のある学びは、意義のある関係をなくしてはありえない。」と。ジョージ・ワシントンカーバーは、「すべての学びは、関係性を理解することだ」と言っています。この部屋にいる全ての人が、大人や先生に影響を受けてたのです。)

 

学びをの前提として、positive relationship (前向きな関係性)があるべきだ、とスピーカーは語ります。

しかし同じ教師でも、スピーカーとは違う意見を持っている人はいます。

 

A colleague said to me one time, "They don't pay me to like the kids. They pay me to teach a lesson. The kids should learn it. I should teach it, they should learn it, Case closed. 

(ある時、1人の同僚が私に言いました。「子どもを好きになることに対して給料をもらってないわけじゃない。授業をすることに対してお金をもらっているの。子どもたちは学ばなきゃいけないの。私は教える、子どもは学ぶ。それだけでしょう。」と。)

Well, I said to her, "You know, kids don't learn from people they don't like."

 (私は彼女にこう返しました。「子どもたちは、彼らが嫌いな人からは学ばないのよ。」とね。)

 

子どもたちと、positive relationship を持つために、スピーカーは子どもたちの味方であり続けようとします。

「おちこぼれ」のクラスを担当することになったとき、彼女は子どもたちに自身を肯定する言葉を何度も何度も伝えます。

 

And I gave them a saying to say: "I am somebody. I was somebody when I came. I'll be a better somebody when I leave. I am powerful, and I am strong. I deserve the education that I get here. I have things to do, people to impress, and places to go."

(私は子どもたちに、「私は、重要な人なんだ。ここに来たときもそうだったけど、学校を卒業するときには、もっと重要な人になっている。私には力がある。私は強い。私はここで教育を受けるに値するんだ。私にはやることがあって、感銘を与える人がいて、行く場所があるんだ。」と言わせるようにしました。

You say it long enough, it starts to be a part of you.

(何度も繰り返しているうちに、言葉はあなたの一部となっていくのです。)

 そして出来なかったところではなく、出来たところへと目を向けて、子どもたちの可能性を摘み取るのではなく広げようとします。

 

Teaching and learning should bring joy. How powerful would our world be if we had kids who were not afraid to take risks, who were not afraid to think, and who had a champion? Every child deserves a champion, an adult who will never give up on them,who understands the power of connection, and insists that they become the best that they can possibly be.

(教えること、学ぶことは、喜びをもたらすものであるはずです。もし子供たちがリスクを冒すことを恐れず、考えることを恐れず、そして心強い味方が彼らのそばにいたら、この世界はどれだけパワフルなものになるでしょう。すべての子供に、味方がいるべきなのです。つながりの力を理解し、子供たちの最大限の成長を後押しする味方が、です。)

 

全ての子どもを好きはなれないし、やりにくい子どもたちもいる(やっぱりそうか!)時には全く間違ったことを教えてそれを謝ったりしながら(笑)それでも、教師として子どもの味方でいつづける。

 

Is this job tough? You betcha. Oh God, you betcha. But it is not impossible. We can do this. We're educators. We're born to make a difference.

 (大変な仕事だと思いますか?もちろん、とても大変ですよ!でも、不可能ではないのです。私たちならやれるのです。私たちは教育者です。私たちは、変化を起こすために生まれてきたのですから。)

  

3.あたらしい言葉 

  • bunch of honey
  • arduous: 努力を要する、骨の折れる

 

4.感想 

短いけれども、ずっと残るスピーチです。正直すぎる話しぶりに、観客と一緒にたくさん笑いながら、「先生」ってやっぱりすごい、と思わされます。

クラスの中に、positive relations がなければ、生徒は学ばない。うむ。

そして最初から最後の去り際までかっこいいよ、Ritaさん。うわーもっとスピーチ聞きたい!と思ったら、なんとこのスピーチの数ヶ月に亡くなられたと・・・。ええええ。そんな、急に。びっくり・・・。

スピーチの中で、同じく教師だった母親が亡くなったことに触れて、"She left a legency of relationships that could never disapper."と言っていましたが、彼女もたくさんの relationships を生み出したんだろうなぁ。

 

5.スピーチについて 

Rita Pierson: Every kid needs a champion | TED Talk | TED.com

Event: TED Talks Education

Date: May 2013

Length: 7:48

 

Huffington postに、リタ・ピアソンが寄稿した記事です。

"Of course, we can do just about anything online, including teaching and learning. But I guess I am just old school. I want to look into your eyes when the answer finally dawns on you. I want to hear that inflection in your voice when you are angry with me. I want to see the smile on your face when you forgive me. I want to share in the joy when we both realize that we make a good team." 

 

【TED インド教育】シュクラ・ボース:1度に1人の子供を教えること

バイディー!ラオスからこんにちは。

今週は「教育」をテーマにした TEDスピーチを見ています。今日のスピーチは、シュクラ・ボースの「1度に1人の子供を教えること」です。

(原題:Shuka Bose: Teaching one child at a time.) 

1. スピーチの抜粋

スピーカーの Shukla は、26年間企業に勤めたあと、今から6年前に自宅のキッチンテーブルで企画を考え、ごく少数の友達と「パラグラマ慈善財団」を始めたといいます。 

どんなことをするかは具体的には決めず、とにかくまずバンガロール近辺のスラム街に入り、そこに住む子供たちや大人たちと同じ時を過ごし、彼らの困難や輝く笑顔に出会います。そんな彼らのために、出来ることをしようと、仲間とともに使命に燃えていたのです。

しかしここは人口大国、インド。課題を示す数字も、挫けたくなるような桁の大きさです。

We were all excited to start, but the numbers hit us then: 200 million children between four to 14 that should be going to school, but do not; 100 million children who go to school but cannot read;125 million who cannot do basic maths. We also heard that 250 billion Indian rupees was dedicated for government schooling. Ninety percent of it was spent on teachers' salary and administrators' salary. And yet, India has nearly the highest teacher absenteeism in the world, with one out of four teachers not going to school at all the entire academic year.

(プロジェクトをはじめるにあたって、私たちは皆、やる気に満ちあふれていました。しかし、数字が目の前に立ちはだかりました。2億人もの、4歳から14歳という学校に通っているべき年齢の子供たちが、学校に通えていません。1億人の子供たちは、学校に行っているけれども、読むことが出来ません。1億2500万人の子供たちは、基本的な計算ができません。2500億ルピーが、政府による教育に対して割り当てられていると聞きました。その内9割が、教師の給料や管理者に対して使われています。それにも関わらず、教師の欠勤率は世界でも1番と言っていいほど高く、教師の4人に1人はアカデミックイヤー中1度も学校へ行きません。)

 

2億人って、日本の人口より多い・・・。そして教師、そんなに学校へ行かないものなのか!こんな大きい数字を見たら、効率よく、出来るだけ多くの子供たちへ支援できることに躍起になってしまいそうです。

しかし、スピーカーたちはそこで1度立ち止まります。

But we dug our heels and said, "We're not in the number game. We want to take one child at a time and take the child right through school, sent to college, and get them prepared for better living, a high value job."

(しかし私たちは、自分たちで決めたことを貫き、「私たちにとって数字が大事なのではありません。1度に1人の子供と向き合い、その1人1人が学校を無事卒業し、大学へと進めるように、そしてよりよい生活や価値のある仕事へ繋がるようにしたい」と言ったのです。)

数にとらわれずに、「1人1人の子供を、包括的にサポートしていく」と決意して支援をはじめていきます。 

主にスラム街の子供たちが学校へ通えるように動いていきます。

国際語である英語を重視したり、最新のカリキュラムを取り入れた授業をつくっていきます。今まで勉強なんてしていなかった子供たちも、「スラムの子供は○○なんて出来ない」というような「迷信」を覆すうな成長を見せます。

そして、子供たちへの支援と同時に、家族への支援の輪も広がっていきます。子供が学ぶ姿をみて、「読み書きを習いたい」という母親を対象とした放課後学校を開催したり。アルコール依存症であった父親のリハビリ、調理師になるための職業訓練をしたり。また学校の職員の90%は、そのコミュニティに住む家族のメンバーから成っています。

Then came the second school,the third school, the fourth school and a junior college. In six years now, we have four schools, one junior college, 1,100 children coming from 28 slums and four orphanages. (Applause)

(そして2つ目、3つ目、4つ目の学校、短期大学の設立へとつながっていきました。この6年間で、4つの学校と1つの短期大学がはじまり、28のスラム街と4つの孤児院から、1,100人の子供たちがこれらの学校に通い始めました。【拍手】)

 

6年間で、手探りにはじめたことが、大きな実りを結んでいます。

 

We also believe that it's the content that is more important. It is not the infrastructure, not the toilets, not the libraries, but it is what actually happens in this school that is more important. Creating an environment of learning, of inquiry, of exploration is what is true education.

(「子供たちに何を教えるか」が大事だとも信じています。トイレや図書館などの設備ではなく、学校で実際に何が起こっているのかこそが重要なのです。学び、探求し、冒険できる環境をつくることが、真の教育なのです。) 

When we started Parikrma we had no idea which direction we were taking. We didn't hire McKinsey to do a business plan. But we know for sure that what we want to do today is take one child at a time, not get bogged with numbers, and actually see the child complete the circle of life, and unleash his total potential. We do not believe in scale because we believe in quality, and scale and numbers will automatically happen.

(パリクラマ慈善財団をはじめたときは、どこへ向かっているのか分かりませんでした。コンサルトを雇って、事業計画を建てることもしませんでした。しかしなにを大事にしたいのかは、はっきりしていました。数に気を取られてしまうのではなく、子供1人1人と向き合うことを大事にしたいのです。そして、子供たちが人生をまっとうし、可能性を最大限に活かしてもらいたいのです。私たちは規模や量よりも、質を重視しています。数字はあとからついてくるものですから。)

 

2. あたらしい言葉

  • mind-bogging: 度肝を抜かれる、信じられないような
  • bogged (down) in/with: 〜で動けなくなる、泥沼にはまる
  • dig one's heels: 自分の主張を貫く
  • hogwash: くだらないもの、でたらめ(豚の餌!)

 

3. 感想

なにもない所からはじまった、このプロジェクト。コミュニティに入って、人々と関係を築いて、そのコミュニティで本当に必要とされていることを、1人1人に向き合ってやっていく。活動の広報を通して、必要な資金を得て、きちんと成果を出している。こういうのが本当の支援なんだろうなぁ。

物乞いだった子が、希望に溢れた夢を語るようになる。すごい変化。

スピーチの途中で出てくる、この学校に通っている子供たちのビデオがあるのですが、本当にいきいきしています(特に最後の女の子!)

そして、スピーカー自身もすごくいきいきしている。堂々としたスピーチっていうより、等身大の言葉で、自身の大事な物語を語るような口調で話す姿に、引き込まれました。 

 

4. スピーチ情報

Shukla Bose: Teaching one child at a time | TED Talk | TED.com

Event: TED India 2009

Date: Nov 2009

Length: 16:23

 

団体ホームページ

parikrmafoundation.org

 

 

【ほぼ1日1TED:教育】ビル・ゲイツ:教師へのフィードバックがもたらせる変化

バイディー!ラオスからこんにちは。

すこーしずつ習慣になってきた、ほぼ1日1TED。今週から2週間のテーマは、「教育」!

今月中旬に協力隊の総会があり、そこで教育の分科会に参加させてもらうので、教育ってなんじゃらほい、と考える機会にしたいなと。

「よりよい学ぶ環境をつくるにはどうしたらいいんだろう?」という疑問を持ちながら見ていこうと思います。

1日目の今日は、ビル・ゲイツの「教師へのフィードバックがもたらせる変化」を紹介していきます。

(原題: Bill Gates "Teachers need real feedback") 

 

1. どんなスピーチ?

 スピーカーは皆さんご存知、ビル・ゲイツ!説明は不要ですな・・・マイクロソフトを引退したあとは、奥さんのミリンダと一緒に「ゲイツ財団」を立ち上げて、幅広い分野で慈善活動を行っています。TEDでも、7回スピーチをしている常連(?)さん。

ゲイツ財団の活動の1つに、Measures of Effective Teaching (MET:効果的な教育のための指標)という、教師へのよりよいフィードバックをするための仕組みを作るプロジェクトがあります 。

このスピーチでは、METについて、そして教師へのフィードバックがいかに国全体の繁栄につながるかについて語っています。

 

2. スピーチの抜粋

We all need people who will give us feedback. That's how we improve. Unfortunately, there's one group of people who get almost no systematic feedback to help them do their jobs better, and these people have one of the most important jobs in the world. I'm talking about teachers. When Melinda and I learned how little useful feedback most teachers get, we were blown away. Until recently, over 98 percent of teachers just got one word of feedback: Satisfactory.

(私たちは皆、フィードバックをくれる人を必要としています。フィードバックによって、私たちは改善できるのです。残念ながら、あるグループの人々は、よりよく仕事を行うためのフィードバックを、ほとんど受けていないのです。そして彼らの仕事は、世界の中で最も大事な仕事の1つです。その人々とは、教師たちです。教師たちが得られる有益なフィードバックが、いかに少ないかを知ったとき、私とミリンダは本当に驚きました。つい最近まで、98%以上の教師が得られるフィードバックは、「申し分ない」のただ一言だけでした。)

 

What would that system look like? Well, to find out, our foundation has been working with 3,000 teachers in districts across the country on a project called Measures of Effective Teaching. We had observers watch videos of teachers in the classroom and rate how they did on a range of practices.

(このシスステムは、どのようなものでしょうか?私たちの財団は、アメリカ中の各地域で働く3000人の教師と 「効果的な教育のための指標」というプロジェクトで協力してきました。私たちは、教師が授業を行っているビデオをみて、色々な側面から彼らの教授法を評価したのです。)

 

For example, did they ask their students challenging questions? Did they find multiple ways to explain an idea? We also had students fill out surveys with questions like, "Does your teacher know when the class understands a lesson?" "Do you learn to correct your mistakes?"

(例えば、「教師は生徒たちに考えさせる質問をしていたか?」「ある考えを、多数の方法で説明していたか?」などの項目を評価をします。そして生徒たちにも、アンケートに答えてもらいます。「教師は、生徒が理解したことを把握していましたか?」「自分の間違いを正すことを学びましたか?」といった質問をしました。)

 

But this system would have an even more important benefit for our country. It would put us on a path to making sure all our students get a great education, find a career that's fulfilling and rewarding, and have a chance to live out their dreams. This wouldn't just make us a more successful country. It would also make us a more fair and just one, too.

(このシステムは、さらに大事な恩栄をこの国にもたらしました。それは、全ての生徒がすばらしい教育を受けられ、やりがいのある仕事をみつけ、夢に向かって生きていくための道を開いたことです。この国をさらなる成功に導くだけでなく、もっと平等で公正な国へとすることに繋がるのです。)

  

3. あたらしい言葉

  • revamp: 改良する
  • perch: (v) ...の上に止まる、腰かける
  • take a peek: のぞき見する

 

4. 感想

意外だったのは、スピーチへのコメント欄に否定的なコメントが多くされていたこと。 例えば、「先生の質が悪いんじゃなくて、システムそのものが悪い」とか「教育分野での経験がないゲイツが何をいうてるんだ」とか。

”People who have no practical experience as educators try to tell teachers how to do their job."

"I think there is a very detrimental practice that is very prevalent and is exhibited by Bill Gates, here. Why is it that people outside the field of education make these comparisons to other countries and then, ignore the practices that those countries employ to achieve the success."

 

うーん、確かにスピーチ自体はそんなに compelling なものじゃなかったし、ビデオの中の先生もまっとうすぎる事しか言ってなくて、あんまり響かなかったけど。(そして 冒頭の98%も generalize しすぎ?)

教育分野の中で生まれた既存のフィードバック以外のやり方が入ってくるのも、ありなんじゃないでしょうか。もちろん、子どもや第一線の人の声に耳を傾けながらだけれど。あとは、何が「効率的な教育」なのかっていうのも考えなきゃいけないのか。

このスピーチは3年前のもの。今はどんな形で work してるのか、HPみてみよう。

 

ちなみに私がいるビエンチャンでは、個人で学校をやっている人など、非正規の先生がとても多いです。多少なりとも教授法の訓練を受けた、正規の先生でも、フィードバックが足りてないのに。非正規の先生たちは、自己流で教える中で、フィードバックもほとんどもらえない環境にあります。

という私自身もほとんどフィードバックがない状態で教えていて、不安になることが多々あります・・・そういう先生同士で何か協力できないかなぁ。そして自分の授業のビデオも1度撮ってみようっと。 

 

5. スピーチについて

Bill Gates: Teachers need real feedback | TED Talk | TED.com

Event: TED Talk Education

Date: May 2013

Length: 10:24

 

MET プロジェクト 


 

【ほぼ1日1TED】ヴェルナ・マイヤーズ:人種の偏見を乗り越えるに、勇気をもって歩み寄っていくこと。

バイディー!ラオスから、こんにちは。

今週紹介しているプレイリストのラスト。

ヴェルナ・マイヤーズの「人種の偏見を乗り越えるためには?勇気をもって歩み寄ること」を紹介していきます。

(原題: Verna Myers "How to overcome our biasis? Walk boldly toward them")

 

1. どんなスピーチ?

 

 

2. スピーチの抜粋

スピーカーの Verna は約100年前にアメリカで起きたの黒人についてのドキュメンタリーを見ていました。そのひどさに辛くなってラジオをつけた際に流れてきたのは、丸腰の黒人の少年が警官に打たれた、というニュースでした。

This violence, this brutality, is really something that's part of our national psyche. It's part of our collective history. What are we going to do about it? You know that part of us that still crosses the street, locks the doors, clutches the purses, when we see young black men? That part.

(この暴力性、残虐性は、私たちの国の精神の一部なのです。私たちが積み重ねて来た歴史なのです。私たちはこれからどうすべきなのでしょうか?若い黒人男性が歩いているのを見かけると、ドアの鍵をしめる人、財布を握りしめる人が、私たちの中にいるのです。こういうことです。)

 

差別から生まれる悲しい事件は、過去ではなく、いまでも起き続けているのです。

 

So I have a call to action for you. There are three things that I want to offer us today to think about as ways to stop Ferguson from happening again; three things that I think will help us reform our images of young black men; three things that I'm hoping will not only protect them but will open the world so that they can thrive. 

(今日は皆さんにしてもらいたい3つの行動をお話ししたいと思います。ファーガソンの悲劇を繰り返さないため、黒人青年へのイメージを一新するために出来ることです。これらの行動が、彼らを守るだけではなく、彼らが豊かに生きられるように世界を開くことにもなると願っています。)

 

これ以上悲しい事件が起こらないように、私たち1人1人にできることを3つ、このスピーチを通して、提案していきます。

 

まず1つめは、"We gotta get out of denial" (否認からの脱却)。私たちは、自分でも気付いていない所で、なにかしらの「偏見」をもっています。

多様性に関する仕事をしてきたスピーカーも、思わぬところで現れた、自分自身の中にある偏見についてエピソードを交えて話しています。

Who is your default? Who do you trust? Who are you afraid of? Who do you implicitly feel connected to? Who do you run away from?
(だれがあなたにとっての「標準」ですか?だれを信じて、だれを恐れていますか?だれと強くつながっていますか?だれから逃げていますか?)

So go looking for your bias. Please, please, just get out of denial and go looking for disconfirming data that will prove that in fact your old stereotypes are wrong.

(あなたの中にある偏見を探してみてください。お願いですから、自身の中にある偏見を否認しないで。そして、あなたの古い固定観念覆してくれるようなデータを見つけてください。) 

 

2つ目の行動は、"move toward young black men instead of away from them."(黒人男性から距離をとるのではなく、歩み寄る) こと。

Biases are the stories we make up about people before we know who they actually are.But how are we going to know who they are when we've been told to avoid and be afraid of them?So I'm going to tell you to walk toward your discomfort.

(偏見というのは、彼らが実際にどんな人なのかを知る前に、私たちが勝手に作り上げている物語なのです。でも、彼らを避けるように、恐れるように言われ続けていたら、どうやって彼らのことを知ることが出来るでしょうか。あなたの「不安」に向かって歩み寄ってもらいたいのです。)

 

最後の行動は、難しいかもしれないけれど、"When we see something, we have to have the courage to say something"(なにかを見たときに、声をあげる勇気をもつ)ことです。それが ”even to the people we love” (たとえ愛する人のこと)であっても。

And we wonder why these biases don't die, and move from generation to generation? Because we're not saying anything.

(なぜこのような偏見はなくならずに、世代を超えて継承されていってしまうのでしょう。それは、私たちが何も言わないからです。)

 

We still struggle, you have to tell them, with seeing both the color and the character of young black men,but that you, and you expect them, to be part of the forces of change in this society that will stand against injustice and is willing, above all other things, to make a society where young black men can be seen for all of who they are.

(私たちにとって、黒人青年の肌の色とその人となりを同時に見ることは、未だに難しいんだと、子供たちに伝えなければなりません。それでも子供たちが、非正義に立ち向かい、何より黒人青年が肌の色でなく、彼らが誰であるかで判断される社会になるよう、社会に良い変化を起こす力となると信じましょう。)

 

3. あたらしい言葉たち

  • respite: 一時中断、息抜き
  • odious: 憎たらしい、気に食わない
  • bigot: 頑固者、偏狭な人
  • doting: 溺愛者、ぼけた、老いぼれた

 

4. 感想

full of emotions. rythm anger laughpersonal episodes with honesty hope

 

5. スピーチについて

Vernā Myers: How to overcome our biases? Walk boldly toward them

Event: TED × Beacon Street 

Date: Nov 2014

Length: 17:49