2月のみかづき。

【ラオス北部】サイニャブリーとルアンパバーン旅行を振り返るの巻。

バイディー(こんにちは)mikakoです。

先日4月13日〜17日と、ラオス正月のお休みに合わせて、ラオス北部のサイニャブリーとルアンパバーンに旅行してきました

旅行から帰ってきたあとに、写真を編集しながら、にやにやと振り返るのが好きです。

今回はそんな、にやにや写真たちと、5日間を振り返ろうと思います。

よかったらお付き合いくださいませ。

ルアンパバーンの端っこで夕暮れを。

https://www.instagram.com/p/BEZ9lm1tHaU/

 

まずはヴィエンチャンから、サイニャブリーへ!

今回の旅行は、最も華やかにラオス正月が祝われる、ルアンパバーンに行くのが一番の目的でした。

しかーし、私の住むヴィエンチャンからルアンパバーン間は、バスでの移動がJICAより禁止されています。理由は、道の悪さと山賊の恐れ。

しかーし、ラオスの国内線(飛行機)は競合相手がいないのもあり、かなりお値段が高い。

ということで、まずお隣のサイニャブリーを経由して、ルアンパバーンに行くことに

地図だとこんな感じです。

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BS-TBS 地球バス紀行 より)

今回は一緒に行った、協力隊の同期の2人が計画や連絡などしてくれて、とても助かりました。

まず初日は、市内のツアー会社で予約しておいたくれたバン(ロットトゥー)で、ヴィエンチャン市内から少し離れた小さいバス停(北バスターミナルじゃなかった!)からサイニャブリーに向けて、朝8時15分頃出発。

市内からのピックアップを合わせて、180,000キープ。

バン。これはサイニャブリーから、ルアンパバーンの時のだけど。

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川を渡ってヴィエンチャンからサイニャブリーへ。現在、橋が建設中。車ごと筏(いかだ)で渡る。 

https://www.instagram.com/p/BEOfhZBtHfn/

聞いていた通り、サイニャブリーへの道はでこぼこだったり、くねくねだったり。とてもじゃないけど、本なんて読めません。

一緒に英語教えている人がサイニャブリー出身で、「昔は道が整備されてなくて、サイニャブリーを出てヴィエンチャンの学校に行くために、船で1週間かけて行ったんだよ。」と話していました。しかも彼は30歳なので、ほんの10年ちょっと前の話。

そう思うと、道があるだけでも有り難い・・・のか。

途中でお昼休憩が一回、トイレは青空トイレ (笑) ファンキーで荒っぽいおじちゃんの運転にひやひやしたり、おしりが痛くなりながらも、無事に到着。

到着したのは、16時半過ぎだったので約7時間半の道のり。うーん、行けないことはないですが、結構大変な道のりでした。

 

サイニャブリーは、2月に行われる象祭りで有名です。また、水の資源が豊富でダムなどの建設・開発が盛んな県でもあります。

英語の授業で使っている教科書の中に、サイニャブリーの話題が出てきて、生徒さん達に「サイニャブリーは貧しい県だと思う?」と聞いたら、「Yes (農村でまだまだヴィエンチャンと比べると貧しい) 」「No (森林や水などの資源が豊かで将来性がある)」と答えがちょうど半分に割れたのを覚えています。

 

サイニャブリーでは、現地で活動する同期にお世話になりました。

協力隊には、JICAから毎月一定の金額が家賃として支給されます。首都ヴィエンチャンでは基本的にアパート暮らしですが、サイニャブリーなど地方では1人で広い一軒家が借りられる位、家賃が安い。(しかも支給額は、ヴィエンチャンよりも安い)

 

私が滞在したのは、県都サイニャブリー。街中の道は整備されていて広くて綺麗。前に行ったヴィエンチャン県の村と比べると、ずっと都会!各種官庁や銀行などが真ん中にぎゅっと集まっている感じ。道の広さに比べて人が少ないからか、少し寂しい感じも受けた。(みんなどこで働いてるんだろう?公務員か自営業?)

 

ただお祭りになると、話は別。子供たちが、道沿いにそれぞれの”陣地”を持って、道行く人に水をかけていきます。

水かけ合戦開始!

https://www.instagram.com/p/BEOfOFhtHe7/

歩きながらサイニャブリーを探索していたら、たくさん襲撃を受けました。暑いから、むしろ水かけられたい!そしてたまに、道すがらにビールをもらったり。

同期が、子供文化センターで働いているので、行く先行く先で、子供たちから「アーチャン!(先生)」や名前を呼ばれているのを見て、何だかほっこり。

こういう姿を見ると、小さなコミュニティの中で、暮らすのもやっぱりいいなぁと思います。

短い滞在でしたが、現地の同期の人たちにとても良くしてもらって、(皆で食べる朝食ってなんで美味しいんだろう)少しサイニャブリーでの暮らしを見ることが出来ました。そして語尾が上がる、北部訛りのラオス語、可愛い・・・。

 

他の隊員の職場で、キンビア(飲み会)とペタングに参加させてもらう。ビールは罰ゲーム用・・・

https://www.instagram.com/p/BEOfY1JtHfT/

県都サイニャブリーで1番(?)の見所というアヌサワリー。日本語だと、戦勝記念塔。戦争で亡くなった人たちが眠る。

https://www.instagram.com/p/BEdn1IFtHQI/

 

いざ世界遺産の街、ルアンパバーンへ!

そして2日目の夕方に、またサイニャブリーのバス停からバンでルアンパバーン向かいました。

値段は、50,000キープ。途中で焼き畑の様子などを横目に見ながら、山の中の道を行きます。うとうとしていたら、思ったよりも早く2時間足らずで到着

ルアンパバーンでも、ここで働く同期にお世話になりながら、市内のゲストハウスに宿泊。

到着した次の日は、あまり新年のイベントはないとのことで、早速クアンシーの滝へ行きました。これまたバンにて4人で200,000キープ。

「新年で人が少ないかな・・・」と思ったら、大間違い!たーくさんの人で賑わっていました。

クアンシーの滝へ向かう道。山の前のお土産屋さんの通りみたい。

https://www.instagram.com/p/BEOf00qNHQn/

道中で買ったラオス料理でピクニックして、滝で泳いで、飛び込みに挑戦して、綺麗な流れを見て。(エメラルド!)色んなものが、すっかり満たされました。

滝へ飛び込む。飛び込んだあとが怖かったけど、(泳げない)楽しかったー!

https://www.instagram.com/p/BEdWelfNHUk/

 そして街の中は、ラオス正月・もとい水かけ祭りの真っ最中。歩いていると、そこらじゅうに水をかける準備して待ち受ける人たちが・・・。サイニャブリーよりも、人数が多い!心なしか年齢層が高い!たちが悪い!(笑)

https://www.instagram.com/p/BEOgMyMNHRZ/

濡れた服を乾かす。乾かしても乾かしても、濡れるのよ。

https://www.instagram.com/p/BEZ8zvKtHY-/

水鉄砲を使った鉢植え。

https://www.instagram.com/p/BEOgBMWNHRA/

ルアンパバーンの半島の先っちょのカフェにて。 

https://www.instagram.com/p/BEOiyVEtHXI/

https://www.instagram.com/p/BEOj079tHZu/

 昼間はとっても賑やかなルアンパバーンでしたが、夜は静か。いつもながらこのギャップが不思議で面白い。

そして光も少ないからか、街は暗め。お寺の多い通りを歩くと、お坊さんが鐘を鳴らす音が聞こえてきます。17日からが新年とのことなので、除夜の鐘・・・だったのかなぁ。

https://www.instagram.com/p/BEOjEecNHX3/

 灯りが皆暖かい色で、きれい。

https://www.instagram.com/p/BEOjR_YNHYb/ 

新年のイベントについては、また別の記事に書きます。

夜の国立博物館の前で行われた、伝統舞踊と演劇。

https://www.instagram.com/p/BERIH5-NHTB/ 

https://www.instagram.com/p/BEZ9YntNHZ7/ 

 カフェのテラス席から、プーシーの丘を。

https://www.instagram.com/p/BESeZPyNHe0/

 

 

メイン通りでは、外国人もいーっぱい。ラオス人もいーっぱいで、水かけ合戦がもうずーっと続いていました。荷台付きの車に乗ってその上からかける人、道端で待ち構える人。

歩いていたら、ルアンパバーン出身の元生徒さんに会って参戦させてもらい、道行く人へ水をかけまくる。かけられるのもいいけど、かけるのも楽しいことが判明。

小さい街でお祭りの時期だからか、意外にも知り合いによく会いました。

メイン通り。すごい人と水。もう何が何だか分からなくなる(笑)

https://www.instagram.com/p/BESesfEtHfH/

そんな喧噪の合間にも、せっかくなので観光も。ルアンパバーンのシンボルともいわれる、ワットシェントーンは、本当に本当に綺麗だった。

 

https://www.instagram.com/p/BEZ9AKStHZW/

https://www.instagram.com/p/BES-u34tHdr/

多くの人の強い気持ちがこもった場所の持つパワーってすごい。もう一度訪れたい。

 

こちらはワットマイ。https://www.instagram.com/p/BESfS-ZNHQN/

お供え物。ヴィエンチャンよりもカラフル?お正月仕様?

https://www.instagram.com/p/BEZ9NKyNHZp/

 北部の名物・カオソーイ(甘辛味噌きしめん?)も3回食べる。お店によって全然味が違う。 

https://www.instagram.com/p/BES-RUrtHdD/

織物をはじめとする工芸品も盛んなルアンパバーン。買い物も、すごく充実していました。これもまたお土産編で詳しく。

https://www.instagram.com/p/BESfG6atHf8/

 ラオスの王朝文化とフランス植民地時代の文化が混ざり合ったまま、街ごと保存されている。歩くだけで楽しかった。

https://www.instagram.com/p/BEdWIN4NHT-/

https://www.instagram.com/p/BEZ8npUNHYr/

ルアンパバーンには3泊4日したのですが、 あっという間で、「あーー時間がもっと欲しい」「またゆっくり来たい」と、帰る前から未練たらたら。

ラオス一の観光名所である、ルアンパバーン。賑やかで静かで、古くて新しい。不思議な魅力。その人気の理由が分かった気がします。

 

帰りは、ルアンパバーンからヴィエンチャンへ国内線。久しぶりの飛行機。持ち帰った壺酒でいろいろとありつつも、時間通りに出発&到着。窓口で予約してくれて、お値段約110ドル。(もうちょっと安かったらなぁ)

45分とフライト時間はあーっという間。買ったサンドイッチがぎりぎり食べ終わりました。しかも快適。あー、時間ってお金で買えるのね・・・と思いました。

 

今回は、サイニャブリーで地元ならではの、ルアンパバーンで華やかで賑やかなラオス正月を楽しめた旅行になりました。来年はどうしようかなぁ。

 

ルアンパバーンのことは、また別の記事に書いていきます。ルアンパバーンの情報は、これからきっと需要も高まるとも思うので、ちょっと気合い(?)をいれて、書いていこうと思います。

 

 おまけ:ルアンパバーンで見た、新年のお祝いのイベントでの伝統舞踊。

おまけ2:Instagramやってます。

今回の記事の写真は、みんな Instagram から。ラオスに来て、写真熱が再熱中。

コメントもタグも付けずに、ひたすら写真編集用として使っていますが、ラオスの日常の風景を載せています。よかったら、覗いてみてください。

 

それでは、また!(^^)

 

関連記事

ラオス新年、ピーマイってなに?

ヴィエンチャンでのピーマイの様子はこちら。 

 ルアンパバーンでのお正月

 

ピーマイラオ!(ラオス旧正月)水かけ祭りってどんなお祭り?

サバイディー!(こんにちは)mikakoです。

今日はただいま絶賛お祝い中の、ラオス正月(ピーマイラオ)のお話を。

一年で一番のお祝い。1週間前からすっかりお祭りモード。

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ラオスのお正月っていつだ?

ラオスでは3回お正月が祝われます。

1月1日に、インターナショナル・ニューイヤーとしてお祝いして、2月には中国・ベトナムの旧正月にのっかってお祝い。2016年になってからもう2回正月を祝っています。

しかーし、ラオスのお正月本番はこれから!

毎年仏暦に沿って、4月14月~16日という一年で一番暑い時期に、盛大に祝われているのです。

(ちなみに、仏暦はブッタが入滅した翌年から数えて、今年は2559年!ラオス・タイ・ミャンマーカンボジアが同時期にお正月を祝うそう。)

 

お正月のことをラオスでは、「ピーマイ」と呼んでいます。ピー=年、マイ=新しいで、新しい年。このピーマイは、1年で1番大きいお祭りで、かつホリディということで、何週間からか皆そわそわそわ・・・(笑)

ラオス全土で1週間お休みになるので、実家のある県・郡に帰る人や旅行する人も多く、会う度に、「ピーマイはどこいく?」なんて聞きあったり。

そんな雰囲気に、私も一緒に思わずそわそわそわしています。

 

ラオスの水かけ祭りってどんなお祭り?

そんなピーマイですが、旅行サイト等では、「水かけ祭り」と書かれている事も多く、こちらの名前での方が日本では知られているかもしれません。

その名の通り、お祭り中は知り合い同士、もしくは道行く人にも新年を祝って、水をかけあいます。

「何で新年を祝うのに、水かけあうんだろう・・・?」と思っていたら、外務省(さすが!)のページに素晴らしい説明があったので、そのまま引用させてもらいます。

 

ラオスでは、4月14日~16日、三日間にわたってお祝いします。水かけ祭としてよく知られています。この時期ラオスは1年のうちで最も暑く、日中は気温が40度近くまで上がるのですが、人々にとっては一番楽しい時期です。
 人々は寺に集まり、安置されている仏像を取り出して洗い清めます。これは新年を迎えるにあたり、旧年中の悪い出来事を洗い流す意味があります。仏像のほか、村の長老や両親など敬愛すべき人に対しても水をかけますが、これは旧年中にあったかもしれぬ失礼な言動を詫び、年頭にあたって教えを乞うために行うのだといわれています。水かけの習慣については、ラオスの神話の中で、知恵比べに負けて首を切られた神様が、7人の娘達に向かって「自分の首が乾くと世に災いが起こるだろう」と予言したことから、一年で一番暑いお正月に水をかけ合う習慣ができたという説もあります。
 旧王都ルアンパバーンでは、お坊さんの他に、コンテストで選ばれた美女7人が、神様の首を手に聖なる動物に乗って街中をパレードします。このパレードには、日本の「なまはげ」に似たラオスの創造神プーニュとニャーニュが参加します。プーニュとニャーニュのお面と衣装はルアンパバーンの寺院に大切に保管され、年に一度だけ姿をみせます。ラオスのお正月は、仏教と土着の信仰が結びついた行事です。しかし、今日ではこのような意味合いは幾分薄れ、誰でもかまわず賑やかに楽しむための水かけとなっています。
 また、人々は寺の境内やメコン川の川原に出かけて、砂で小さな仏塔を作り、また、市場へ行って生きたカニ、魚、小鳥などの小動物を買って、メコン河に放してやることで、功徳を積み、来世の幸せを願うのです。

引用先:外務省: メコンのお正月

 

昔お坊さんだったラオス人にも「なんで水をかけるの?」と聞いたら、この神話のこと話してくれました。でも多くの人にとっては、途中で書かれているように「水をかけあって楽しむお祭り」というのが実際のところ・・・なのかな。4月のラオスはめちゃくちゃ暑いし。

 

みんなお祭り中は何するの? 

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と、言いながらもやっぱり国民の多くは仏教徒であるラオス

新年を迎える前に、お寺に行く人も多いです。上の写真も、「お祈り行ってきた~」と同僚から送られてきた写真です。

そんな信仰深い一面もありつつ、やはりラオスでのお祝いにはパーティーが欠かせません。

ピーマイ本番は4月14日からなのですが、この期間は実家に帰る人が多いので、その前の週から、それぞれの職場でお祝いのパーティーが開かれます。

「ピーマイ前にはパーティーをすること」なんて法律があるのか!って位、どこの職場でも、パーティーを行っています(笑)

facebookのタイムライン上がピーマイパーティーだらけ。

パーティーでは、最初にバーシーという幸運を祈る儀式をして、そのあとは飲んで、食べて、踊ってといつもながらの宴会パーティーですが、いつもと違うのは、パーティー中ずっと水が飛び交っているということ。

 

思いっきり水をかけられています・・・・

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ホースあり、プールあり、水鉄砲あり、バケツあり、何でもありで、びっしょびしょになるまで、子供からおじいちゃんおばあちゃんまで、みんなで水を掛け合います。

(なんで水をかけあうってこんなに楽しいんだろう!)

しかーし、お正月本番はこれからなので、もっともっとすごい事になるよ、と・・・。

街を歩いてると、水をばしゃばしゃとかけられるそう。パーティーでの皆のはしゃぎっぷりをみると、半分楽しみで、半分ちょっと怖いです(笑)

 

いつも以上にみんなが笑顔になる4月のラオス正月祝いピーマイ、もとい水かけ祭り!ラオスを訪れるなら、この時期も面白いかもしれません。

 

それでは、また!(^^)

 

 

実際の職場でのパーティーの様子は、こちらをどうぞ!

 

おまけ:ピーマイの風景

ピーマイの髪飾りをした女の子

https://www.instagram.com/p/BD548_cNHUx/

バーシーのあと。

https://www.instagram.com/p/BD55R6wNHVb/

水かけ用のタンク・・・・!

https://www.instagram.com/p/BD55diaNHV5/

我らがビューティーズ!いきなり名前を呼ばれて、パートナーを募って踊ります。

https://www.instagram.com/p/BD559W3tHXB/

バーシーで巻いてもらった綿の糸。爪もピーマイ仕様でオレンジです。

https://www.instagram.com/p/BEF1JJcNHa1/

 

おまけのおまけ:ラオスのお正月音楽

「サバイディーピーマイ(こんにちは、新年)」というラオスの音楽です。パーティーで1番最初にかかってました。お祝いの様子も見れます。

 

ちきりんさんが、ラオスに来ていた!その国のことを本当に知り、伝えるということ。

サバイディー!(こんにちは)mikakoです。

4月に入って2度目の停電の中、この記事を書いています。暑いよー暗いよー。

みなさん、突然ですが「ちきりん」さんって知っていますか?

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(from: Chikirin の日記)

”ちきりん”ってどんな人?

有名なブロガーで、ブログを書いている人はしっている人が多いと思いますが、知らない人のためにさっくりご紹介。

関西出身。バブル期に証券会社に就職し、その後、米国への大学院留学を経て、外資系企業にて勤務。2011年からは、対談や旅行など"楽しいことだけして暮らす"を実践中。
社会派ブログ「CHIKIRINの日記」の他、日常生活を綴る「ちきりんぱーそなる」愛用品を紹介する「★ちきりんセレクト★」などを書いてます。

(Amazon 著者紹介より)

 

私は5年前にアメリカに留学しているとき、日本語に飢えていたのもあり、ちきりんさんのブログを漁るように読んでいました。

わかった気になっている社会の中の出来事。

本当にちゃんと理解して、それを自分を通して考えて、独自の視点をもつこと。
またそれをユーモアと毒(?)を持って、分かりやすく伝えること。それを長年やり続けてきいる方です。

純粋に読んでいて楽しかったし、私が漠然と憧れていた「頭の良い人」の具体像のようで、「こんな風になりたいなぁ」とこれまた漠然と思っていました。

 

ちきりんさんが、ラオスに来ていた!

そんなちきりんさんが、2月にラオスに来ていたそう!(しかも私の誕生日にご近所タートルアンへ。そしてちょびっと出演してたクールカワイイジャパン・フェスティバルにも・・・すれ違ってたりするかも!)

 

最近あまりブログを見ていなかったのですが、先日書いた托鉢の記事を少し修正しようと思って、Google検索してみたたら、ルアンパパーンでの托鉢に関する記事を発見。

これ以外にも、ラオスに関する記事をたくさん書かれていました。

現地で雇ったガイドの人(多分日本語)とのやり取りを通して、ちきりんさんが「なぜ?」と思ったことや面白いと思ったことが書かれています。

 

ラオスの歴史と政治について - Chikirinの日記

ラオス旅行記 日常生活編 - Chikirinの日記

お坊さんと王様@ラオス - Chikirinの日記

写真で学ぶラオス事情 - Chikirinの日記

100年=不発弾処理にかかる年数 - Chikirinの日記

 

私はラオスに来て9か月経つけれども、知らなかったことがたくさん。

ラオスに興味のある方は是非ご一読を!)

 

特にこの子供のお土産売りの記事は、ラオス以外の国でも、子供のお土産売りから物を買うか、物乞いに物をあげるか、迷ったことがある人みんなに読んで欲しい。

いつも「きっとあげない方がいいんだろうなぁ」と思いながら、でも時々ふっとあげてしまっていた。その先にあるものをちゃんと考えたことがなかった。

この記事を読んで、自分の行動の影響を考えること。知らなかったら分からなかったら。、知ろうとする、聞いてみることは出来るんだ、と。

 

 その国のことを知って、伝えるって???

一連の記事を読ませてもらって、

 

ちきりんさんは、こんな所に疑問を感じるのか。

こうやって質問したら、面白い答えが返ってくるのか。

確かにこれって何でだったんだろう。

こうやって書いたら、「価値のある」情報になるのか。

 

など興味深く読ませてもらって、新しいことも知れて嬉しい気持ちの半面、

 

これだけ長くいるのに、ラオスのこと全然知れてない。

知るってどうしたらいいんだろう。

”自分のアタマで考える”ってなんだ。

 

少しずつブログでラオスのことを書いているけれども、ちきりんさんが少しの間の滞在で知ってブログで書いた情報量とそのクオリティ。

それを比べると、もーーーーだめだめや。まだまだまだや。

 

読んだ人のためになる情報、かけてない。

だってそもそも自分がちゃんと見れてない。分かってないんだもん。

そりゃ書けるわけないでしょう。

ぐ、ぐやしい。。。

 

やっぱりラオスのこと、もっと知りたい。発信したい。。。

でもど、どうしたらいいんだ。。。

 

と、もやもやもやもや、ぐつぐつぐつぐつっとした気持ちにもなりました。。

 

やっぱり折角ラオスにいるんだから、もっとラオスのこと知っていきたい。

そして知ったことや、ここにいて感じることなど、人に伝わる形で言葉にしていくこと。

これが、私の今やりたいことの1つ。

こうやってすごい人を見ると、「自分はまだまだだー」って悔しいけれども、少しずつやっていくしかない。 

 

・・・「じゃあどうしたらいいんだ!」と、すがるようにして、記事下にあった本を早速1kindleで購入。(さすが、マーケティングもばっちりです・・・)自分のアタマで考えよう、自分メディアのつくりかたの2冊は読んだことがあったけど、こちらは読んだことがなかった。

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!

 

ラオスを知って、伝えるためのヒントを見つけられるといいな。

 

それにしても、ちきりんさんのブログ内の写真と、1月に母がラオスに来たときの写真のシンクロ率の高さ・・・・。

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改めて、ヴィエンチャンの観光スポットって限られてるなー。

 

来週はピーマイ(ラオス新年)で初めてルアンパパーンに行くので、またブログも更新したいと思います。

 

そんじゃーね(1回言ってみたかった!)

 

追記(2016 / 04 / 21)

この記事を書いたあとに、(普段あまり使わない)twitterでちきりんさんに、記事に書かせてもらったことを伝えた所、返信をいただきました。

 

この紹介してもらった記事 ”悔しい気持ちが大好きです。”

子供も大人も、たくさん悔しい思いをしたらいいと思います。
自分自身が感じる悔しい思いを大事にするべき。

噛みしめて、味わって、自覚するんです。
「自分は今、すごく悔しい」って。

そして考えるんです。
「何がこんなに悔しいんだろう?」って。
そしたら、
何をやるべきかが見えてきます。

 

悔しいという気持ちは、そのあとの自分の行動次第で、よいエネルギーになる。「悔しい」という気持ちとの付き合い方が、変わる気がします。この記事書いてよかった。

 

 

【青年海外協力隊】やーっと書いた、第一号報告書を公開します。

 サバイディー!(こんにちは)mikakoです。

 ついにラオスの一年で一番暑い月、4月がやってきました・・・!毎日だらっだらと、汗を大量にかいています。(やせないかなー)

そしてつい先日、6ケ月やってきた英語のコースが終了しました。まだ色々とまとめなきゃいけないものはあるのですが、ひとまず終わったぞーーーー!ひゅぅう。

ピーマイ(ラオス正月)のお祝いの時の一枚。お母さんの気持ちが伝わってくるようで、すき。

https://www.instagram.com/p/BD548_cNHUx/

さて、今回は青年海外協力隊として書いた「第一号報告書」を公開したいと思います。

協力隊員には、2年間の活動中に5回報告書を提出する義務があります。

その目的は、

1.ボランティア自身が自己の活動の管理及び評価を行う

2.事業関係者が情報を共有する

3.情報を広く国民へ開示する

という3点。

この報告書は、ネットを通して隊員同士が自由に閲覧出来ます(今はシステムが壊れていて見れないけど)。隊員じゃなくても、広尾のJICA事務所に行けば、国民誰でも閲覧出来るようになっています。

今回報告書を書くときに、ネットで検索したら多くの協力隊がこの報告書をブログ等で公開していました(同期の27年度1次隊率高し)。それらを見させてもらって参考にさせてもらったので、私のもつたないけど公開します。

(ブログと関連する部分もいくつかあったので、ブログ記事のリンクも貼ってあります。ちなみに本当の報告書には写真はありません・・・)

ちなみにこの第一号は、配属後3ケ月後に提出するもので、「赴任後の3ケ月、2年間の活動の基盤づくりを行う準備期間であり、第一号報告書では配属先の現状把握と先方と一体となって検討した活動の報告性を明確にする」ものです。

それでは長いですが、どうぞ! 

 

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◆報告書要約(800字)

私の要請は、ラオスの首都ヴィエンチャンの中心にある、ラオス労働連合組合(政府直轄組織)が保有する能力開発センターという、組合員のスキルアップのための訓練センターで、英語の授業を担当することである。

ソーシャルワーカーの職種としての派遣ではあるが、活動内容は完全に「英語講師」である。話し合いを通して、配属先から求められているのは、ほぼ要請通り①毎週、直接受講者(初級・中級)へ英語レッスンを実施する、②配属先の他部署のスタッフとも積極的に英語で会話をすることで、スタッフの能力開発を図り協力するであることが分かった。この2つを主な活動とし、10月からの開講を目指し、教材やクラス分けテストなどの準備を行っている。 

この報告書では、配属先・活動先の詳細、計画している授業(スケジュール・対象者など)、英語の授業を見学させてもらった施設、3ケ月過ごして感じるラオスの印象等について記載している。

 

◆項目1.[任地及び配属先の概要]

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ヴィエンチャンの第一印象は、「随分と穏やかで、こじんまりとした首都だなぁ」だった。ラオスの人たちは、基本的にのんびりと、でもたくましく生活している。そして見るとこっちまで嬉しくなる笑顔を持っている。人と人のつながりの強さは、3ケ月いる中でもよく感じる。

ヴィエンチャンはずっと昔から続いていると思われる風景も残しつつ、街の至る所で行われている建設や若い世代の考え方や服装などから、どんどん変化していく様子も感じられる。 

モノクロ写真で見るヴィエンチャンの今

 

配属先は、ラオス労働組合連盟(英語名:Lao Federation of Trade Unions)である。1965年に労働者の権利保護と能力向上を目的として結成され、現在組合員数は21万人。各郡に支部があり、ヴィエンチャン市内には本部と学校、能力開発センターの3つの施設がある。”労働組合”ではあるが政府直下の組織であり、党の影響を強く受けている。また職員は皆公務員である。  

労働組合は、オーストラリアを初めてとする各国から支援を受けている。ボランティアは今まで、能力開発センターにベトナム語、英語講師(ドイツ)を受け入れている。JICAボランティアは、26年度3次隊として、昨年1月よりPC隊員が配属され、同じ活動場所でITに関する授業を受け持っている。

 

◆項目2.[ボランティアが所属する部局の概要]

ラオス連合同盟能力開発センターについて

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2009年に開設。英語名は Lao Trade Union Development Institute。組合員の能力向上のための各種講座の展開、会議の開催、宿泊場所の提供が主な事業である。建物内は、1階が事務所とレストラン、2階は宿泊施設、3階は教室と他団体の事務所、4階は教室と会議室になっている。 

センターは、ヴィエンチャン市内の銀行や企業、官公庁が立ち並ぶ大通りから一歩入ったところにある。国のシンボルでもあるタートルアンの近くでもあり、お昼時は近くに勤める職員と観光客で人気も多い。しかし1歩小道を入ると、古い家々とのんびりとしたラオス人の生活がある。

【協力隊活動】活動先と活動について その1活動先の Laos Trade Union

 

配属先の状況について

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職員は、現在5名。施設長、事務長、事務員4名(女性3人・男性1人)である。講座を担当する女性(20代後半)がカウンターパートであり、コースの打ち合わせや調整、各種書類作成を行ってくれている。

要請書にあった「同僚の英語教師」は、職場にはおらず、郊外にある学校で英語を教えている男性のことだと思われる。不定期ではあるが、顔を合わせた際にお互いの状況など報告しあっている。

現在講座は、ベトナム語とITの授業が開催されている。どちらも組合員ではなく、他国からのボランティアによって行われている。

  

◆項目3.[配属先のニーズ]

ほぼ要請書にあった通りの活動を期待されている。組合に所属する希望者に対して、6か月の英語コース(初級・中級)を行うことが一番の活動となる。 

生徒の多くは、官公庁等に勤める公務員である。受講希望者を募ったところ、100名を超す応募があった。残念ながら全ての人を受け入れることは出来なかったが、朝と昼の2クラスを担当し、夕方はラオス人講師(元々受講を希望していたが、講師経験がありセンターから依頼)にメインとなってもらい、3クラス開講する予定。

【ラオスで英語】ラオスの人、やっぱり英語を勉強したいんだ!

月から木の週4日、1クラスは2時間。朝は初級クラス(9時~11時)、昼は中級クラス(14時~16時)、夕方は初級(16時半~18時半)で、生徒数は1クラス35人。生徒は、所属先から許可をもらい、6か月その時間帯は仕事を休み、授業に参加する。

英語を公用語とするASEANへの加入もあり、他国との仕事の機会が増え、英語学習の需要も高まっている。特に学生の時に、英語の教育を十分に受けられなかった人達が、「仕事のために改めて勉強したい」という気持ちを持って受講を希望している。

また職場からも2人生徒として受講予定である。「普段から英語とラオス語を教えあう時間を作ろう」と話している。

【協力隊活動】私の活動と活動先について その2 ラオスで英語を教えます。)

 

◆項目4.([活動計画の準備状況]

10月の開講に向け、コースの準備をしている。

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教材は配属先からの希望もあり、オーストラリアとラオス教育省が協力して作成した “English for Lao Government Official” という教科書をメインテキストとして使用していく予定。 

また「ラオスの教育現場を見てみたい」と所属先に話すと、外務省内にあるInstitute of Foreign Affairs (IFA)という施設で1週間の見学を調整してくれた。IFAでは、同じく公務員に対して6ケ月の英語コース(週5・1日5コマ)を提供している。アメリカ/ブルネイとカナダの支援団体から定期的にボランティア講師を受け入れており、以前は日本からの支援もあったとのこと。

【ラオスで英語】ラオスの英語の授業見学の感想@IFA 

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カナダ人講師の計らいで、1度授業(ラオスの歌を使ったアクティビティ)も行わせてもらった。見学が終わったあとも、何度かイベントや授業に参加させてもらっている。今後も生徒・講師と交流・情報共有を続けていきたい。

【ラオスで英語】ラオスの歌を使った英語レッスンの1人反省会。

 そして、9月中旬にクラス分けテスト(筆記試験と個別スピーキング)を3日間にわたり実施。今までの英語学習の経験や身につけたいスキルなどに関するアンケートも同時に行った。

 【ラオスで英語】クラス分けテストを終えて。 

 

◆項目5.[受入国の印象]

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【人と人とのつながり】

ラオスの人は、人と一緒に何かをするということを大切にしている。例えばご飯を食べる時も、近くにいる人を誘い合わせて食べ、何か買ってくると皆で分けて食べる。一度「なんで?」と聞くと、「みんなで食べると美味しいから」と。集まってただ座って、ビールを飲みながら談笑している姿もよく見る。

 (【ラオスの日常】誰かといっしょに食べるっておいしい

 

ラオス人と英語について】

上記のIFAのクラスでは、堂々と英語で話す姿、恥ずかしがりながらも英語で伝えようとする姿が見られた。楽しむことが上手で、ゲーム1つでも笑いが絶えない。英語のレベルは、人によってかなりの差が見られた。上級クラスは、平均年齢が若く首都出身の人が多いのに対し、中級クラスの平均年齢は高く、地方出身の人が多いと聞いた。クラスの外でも、その人の教育のバックグラウンドによってレベルは様々であるが、首都であり英語と関わりのある立場にいるせいか、英語で意思疎通が出来る人に会うことが予想以上に多い。

 

【学習に対する姿勢】

私が聞いていたより、(「ラオスの人は、のんびりであんまり勉強しないよ!」)ずっと熱心に勉強をする印象を受けている。将来的に海外の大学で勉強をしたい、という声もよく聞く。大人でも、テスト中にカンニングが当たり前のように行われるのには驚いた。

以上。

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おまけ【書いたあとの感想】

はーーーー。普段いかにちゃんとした日本語を書いていないか、思い知らされる報告書でした。。(ああ、文章力をつけたい。どこかに売っていないかな)第三者に言葉で過不足なく、求められている形で(各項目500字の制限がある)、自分の状況や経験を伝えるって難しい。

でもやっぱりこうやって言葉にして、あとから色んな人が見れる形で残すのはとても大事だとも改めて思いました。

そしてブログやノートに思っていたことやその時の状況を、書いていて本当によかった、とも。そのときの事、特に自分が感じたことって時間が経つと忘れる。どんな形でもいいから残しておくべきだなぁ。当時の自分よ、ありがとう。

 そして締め切りは守ろう・・・。

 

【関連記事】

【ラオス仏教行事】ラオスでの喜捨(托鉢)の準備とやり方とブン・カオチーについて。

 サバイディー!(こんにちは)mikakoです。今日は、ラオスでの生活の中でよく触れる「托鉢」についてのお話を。

 先月、誕生日を迎えたのですが、「ラオスでは何か誕生日にすることってある?」と聞いたら、「朝の托鉢に参加して来たらいいよ!」と言われたので、1人喜捨を初体験しました。その時に教えてくれた人がとても親切で色々教えてくれたので、まとめたくなってしまいました。

 あくまで私が個人的に教えてもらったものなので、実際に托鉢に参加する場合は、周りの人に確認しつつ、参考にしてもらえればと思います。それでは here we go! 

ラオス最大のお祭り、タートルアンフェスティバルにて。このときは、特別だったのか托鉢のあとにお坊さんがお守りみたいなのを渡してた。

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「托鉢」ってなんだ?

こちらもタートルアン祭りのときの托鉢の様子。全国からお坊さんが集まって、子供からおじいちゃんおばあちゃんまで、たくさんの人が行列を作ってまで托鉢していました。

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 「托鉢」と聞いて、ぴん、とイメージわきますか?ラオスに来る前の私だったら、多分「???」となってたと思います。

 世界大百科事典(第2版)によると・・・

(托鉢とは)サンスクリットのパインダパーティカpaiṇḍapātikaの訳で,行乞(ぎようこつ),乞食(こつじき)などとも訳される。インドでは婆羅門(ばらもん)教などに鉢をもって在家に食を乞(こ)うことが行われたが,仏教もその風習をとり入れ,出家した僧は,厳密に定められた種々の規律に従って行乞を行い,生活の手段とした。中国や日本では主として禅宗において行われ,軒鉢(けんぱつ)と称して家ごとに喜捨を乞うていく形式と,連鉢(れんぱつ)と称して一軒一軒立ちどまることなく道を歩く様式がある。

  ほぅほぅ、なるほど。お坊さんが、信者の人から必要最低限の食べ物や生活に必要なものを乞う行為なんですね。そして信者にとっては「徳を積む」を積む行為。意外なことに、仏教では、あとから取り入れたんですね。

 そうそう「托鉢」とは、お坊さんの行為。なので、この記事のタイトルはちょっと間違っているというか、正しくないかもです。

 私たち側の行為は、「寄進(神社や寺院に金銭や物品を寄付すること。)」「喜捨惜しむ心なく,喜んで財物を施捨すること)」と言うべきですね。でも、検索にひっかからないので、すみません、托鉢と書きます。

 ちなみに英語だと、托鉢が "medicancy" "begging for alms"、与える側は、 "giving alms" となります。ラオス語だと、「サイバーツ」、広い意味での喜捨だと「ヘットブン」です。

 

日本でも托鉢やってたっけなぁ、、、と思って調べてみたら、

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(Photo from 神戸:ファルコンの散歩メモ - bloguru

 ああ、この格好をしている人たちは、托鉢をしていたのか・・・!巣鴨の駅前とかでたまーにお見かけしたけど、恥ずかしながら、よく分かっていなかったです。

参考:托鉢の話 - 住職のひとりごと

托鉢をしていた住職の方のブログ。どんな気持ち・背景で托鉢をしていたのか書かれていて、とても興味深かったです。 

ラオスにおける托鉢

世界最大規模で行われるルアンパパーンでの托鉢。

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(Photo from:  L Twist -Trip & People- / Keita Aizawa)

 日本にいるときは、ほとんど縁のなかった托鉢。ラオスに来てから、とてもよく目に耳にします。観光的にも、ラオスの「名物」といわれている托鉢。世界遺産のルアンパパーンの行列の出来る托鉢が有名ですが、ルアンパパーンだけではなく、ラオス全土で毎日行われています。

 首都ヴィエンチャンでも、毎朝、点在するお寺から、お坊さんが5-6人のグループになって、托鉢のために、お寺の周りを歩いて回ってます。そして年に何度もある仏教関連のイベントのときは、多くの人がお寺に行って、喜捨をします。

 「なんで托鉢をするの?」と何人かに聞いたことがあるのですが、「家族がしているし、伝統だから」という答えから、「お坊さんを通して、先祖に供養している」「お坊さんは忙しい自分の代わりに修行をしているから、彼らを支えることが自分に出来ること」などの答えが。うーん、人それぞれなのか。

 私的には、ラオスの人のあの分け合う気持ち(ご飯も知らない人でも一緒に食べてけなーってなる)や、与えることを惜しまない気持ちを育むものなのかな・・・なんて勝手に思ってました。

 ちなみに信仰の深い家庭だと、家族を亡くしたあと1年ほど毎朝喜捨をするとのこと。私のカウンターパートをお父さんを亡くされたので、毎日家族のメンバーで交代しながら、毎朝喜捨している。

 あと、クラスの中で托鉢の話を知ったのですが、モン族の生徒さんたちは、今まで一度も喜捨したことがないとのこと。ちょっとびっくりでした。当たり前かもしれないけれど、こんなに近くで暮らしていても、民族が違うと信じていることは違うんだ。

参考:

上の写真をお借りしたブログ。素敵な写真とともに、ルアンパパーンでの托鉢の様子が書かれています。

ラオスで0になる。〜世界最大の僧侶達の行列・托鉢編〜 | L Twist -Trip & People-

雨の日も風の日も、托鉢のために大行列を作るラオスの僧侶たち - GIGAZINE

お隣タイにも”タンブン”という名前で行われているみたいですね。

タンブン – てっぺいBlog ~ JOCV JapanThai Diary ~

タンブン - ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

 

準備するもの

托鉢のために準備したもの。https://www.instagram.com/p/BCNX1jStHSj/

 

 前置きが長くなってしまいましたが、ここから本題!托鉢(喜捨)のために準備したものを書いていきます。最初に書いたように、「誕生日喜捨」をしました。1年の幸せを祈るものらしく、「一緒に行こうか?」と言われたのですが、折角なので一度自分でちゃんと用意してみたい!と思って、「一人でやってみる!」と。

 そこで教えてもらった用意するものをご紹介します。必ずしも全部を揃える必要はないそうですが、基本セットということで。

1.もち米(お米)

 ラオスでは、もち米(カオニャオ)が日常の食事でも、仏教の中でも重要な役割を持っています。出来たらもち米、難しければ普通のお米(カオジャーオ)でもいいそう。私は、今回は普通のお米で、配れるようにおにぎりのようにしました。

2.食べ物 

 基本的には、どんな食べ物でもいいそう。作ってもいいし、買ってもいいみたい。お菓子を喜捨する人も多い。あとはフルーツなど。今回は、折角なら・・・と肉なし肉じゃがを作ってみました。あとゆで卵。

3.飲み物

 飲み物も、配れるようの豆乳などが売っているので、それを用意している人多し。

4.お金

 お金も托鉢の時に用意しています。500キープ、1,000キープや2,000キープなどの小さい金額を多めに用意するのがいいみたいで、なるべくお金の金額は揃えた方がよいみたい?ラオスの人、新札をちゃんと用意している人多し。

5.お水

 喜捨のときだけじゃなく、お寺に行事などでお祈りに行くとき、小さいペットボトルのお水を持っていくのが大事だそう。喜捨したあと、僧侶が祈りの言葉をかけてくれるので、それを聞きながら、水を地面に垂らしていく。これも「なんで?」と聞いたら、「色々な悪いものを流すため」「木(?)を育てて、先祖のいる天に届けるため」という回答。

6.敷物

 道沿いで待つことになるので、何か敷物、もしくはいすがあるといいです。私はヨガマットで代用。 

喜捨用のお菓子がだいたいどこにでも売ってる。高カロリーのものが多く、僧侶の肥満化が問題になっているとかいないとか・・・

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服装と注意点

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 服装は、出来たらタービアンという肩からかける布と、ラオスのスカート(シン)というのが正式だそう。なければ、ひざが隠れる長さのボトムスは必須。出来るだけ、肌の露出を控えて、とのこと。

そして言われたいくつかの注意点は、

① 僧侶に話しかけない。静かに。

② 靴はきちんと脱ぐ。

③ 僧侶の持っている器に触らないように、物は入れる

ということでした。

 

迎えた当日・・・。

https://www.instagram.com/p/BCNX7lztHS2/

  というわけで、誕生日当日は二日酔いで行けなかったのですが、2日後の2月22日に、托鉢参加してきました。前の日から、食事などを用意して、6時には道に出て待機出来るように早起き。

 まだ薄暗いなか、準備したものを持っていざ家の近くの道沿いへ。・・・・しかし、誰もいない。。前に何度か、近所の人がこの付近で6時くらいに来て、待っている人みたんだけどな・・・と思って、20分くらい待ってみるも、人影なし。

 開いたお店のおばちゃんに聞いてみたところ、「今日はブン・カオチー(カオチー祭り)だから、ここには来ないわよ。お寺に行きなさい」と言われました。

 えええーー、何それ。お寺での喜捨はやったことがあるから、道沿いでノーマル(?)喜捨を体験してみたいんだけどなぁ・・・と思いながら、お寺に向かって歩いていくと、お寺の近くで御座を敷いて座っている女性2人組を発見。

 「座ってもいい?」と聞くと、「もちろん!」といってくれたので、一緒に待機。遠くから、お坊さんの列が歩いてくるのが見えます。年長の僧侶に続いて、5人の若い僧侶が器と大きな袋抱えて、こちらにゆっくり向かってきている。

 もう少しでこちらに到着するころに、新たに3組くらい滑り込みで横に座り、それなりに長い列の喜捨になる。喜捨自体はあっという間に終わった。容れ物に、触らないように気をつけながら、用意したものを容れ物の中に入れていく。「喜捨しながら、これから1年の幸運を祈るんだよ」と言われていたけれども、そんなことを考えている暇もなく。

  皆入れ終わると、お坊さん皆で祈りの言葉を唱えてくれる。それを聞きながら、水を流していく。何事もなかったように、6人の僧侶は、大量の荷物を手にお寺に戻っていきました。

 

 ブンカオチー(カオチー祭り)ってなんだったんだ?

https://www.instagram.com/p/BCNX-x4NHTB/

 そんな風にして終わった初めて自分で準備した喜捨体験でしたが、せっかく近くまで来たので、 お寺の中も見てみました。その日は、ブン・カオチーという仏教行事の日でした。(知らなかった)ちなみに日本語では、焼むすび奉献祭と訳されてた。

 元々、太陰暦の第三満月の日に祝われていて、昔連絡手段がないときに、僧侶たちは月の満ち欠けを目印に、集まる日を決めていたそう。

 そんなに今では大々的に祝われている訳ではないみたいなのですが、サイニャブリーという県などでは、今でも大きな木を焼べて、このカオチーを焼いて皆で、豊作に感謝しながら食べるという風習が残っているそうな。 

カオチー。もち米を丸めて、卵みたいなのに絡めて焼く。シンプルでおいしい。

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 同じ「仏教」でも、日本とラオスでは全然違うんだなぁ。こうやって1つずつ、いろいろと体験させてもらいながら、 学んでいければと思います。

 

【関連記事】

 

 

 

少しずつでも、いいじゃない!つまみぐい多言語学習の、はじめごと。

バイディー!(こんにちは)mikakoです。最近思いついて、やってみようかなと思っていることがあります。

それは、「7か国語を新しく学んでみる!」こと。しかも同時に、ちょこっとずつ。名付けてつまみぐい多言語学習なり。

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(Photo from: How To Make Your WordPress Website Multi-Lingual )

なんで、そんなことを思うようになったのか。いくつか理由を挙げていきます。

息抜きしつつ、語学に浸かりたい。

ラオスという国で英語を教えています。

自分の活動として、英語をはじめて教える中で、毎日「教えるなら、もっと勉強しなきゃ」「間違っちゃいけない」のプレッシャーを自分で自分にかけて、語学勉強が少しストレスになりつつある最近。

といいつつ、そんないうほど勉強出来ていない・・・と思い自己嫌悪に陥るという悪循環。こんなことで、語学の勉強を嫌いになりたくない。いい形で、ちょっと違う空気入れてみたい。

そう思ったときに、「他の言語を勉強してみること」すこーしだけ試してみたら、いい感じに息抜き出来たのです。

日常ではラオス語、活動では英語の事を考える日々。これだけ、語学に浸れる日々はもう来ないのでは!?と思うと、よい具合に息抜きしながら、語学にどっぷり浸かってみたいと思うのです。

「言語を学ぶ」を実験したい。

ラオス語を1から勉強して、実際に毎日使うようになったこと。英語を教えるようになったことで、「語学を学ぶってなんなんだ」「話せるようになるってなんなんだ?」とぐるぐる考えることが増えました。(これは楽しい)

今までは、英語と日本語の2カ国語の中の比較だったけれども、その中にラオス語が入ることで、今までと違った形で比べるようになって、今まで見えなかった関係性や違いもすこし分かった気がします。

そして、当たり前ながら「英語だけが外国語じゃない!」ということがよーく分かったのです。

授業の内容を考える中で、どうしたら語学って楽しく、それでもって使えるように、話せるようになるんだろう、ということ考えます。その中で、自分が英語を勉強してきたことを思い出してもみるけど、一番最初の学びはじめのころは、物心つく前だったり、今いち覚えていないのです。

1から勉強して、少しずつ自分のものになっていく過程(どんな風に学べばいいのか)を、自分を使って、実験してみたいなと思います。

1つの外国語がもたらす”近さ”。

前に別記事に書いたのですが、2ヶ月ラオス語の勉強をしてから、ラオスに来ました。そしてこちらに来てから約8ヶ月が経ちます。

まだまだだけれども、コミュニケーションが学んだばっかりラオス語でとれる!一緒に笑い合える!っていうのが、思った以上にすごい嬉しい経験で。少しだけでも、その国の言葉が話せるっていうのは、一気に距離を縮めてくれました。

コミュニケーションをとるための語学って完璧じゃなくてもいいんだ、最初は絶対無理でしょう!と思った言語も、こうやって少しずつ勉強すれば、話せるようになるし読めるようになるんだ、と経験してみて、外国語を新しく学ぶということへのハードルがかなり下がりました

言葉には、文化や歴史がたくさん詰まっています。言葉を知ると、その国や人への興味も沸いてくる。言葉に関心を向けることは、その国の人への興味を持つことだと私は思っています。

"A little language goes a long way 少しの語学知識がおおいに効果がある、役に立つ " という言葉があります。外国にいて、「こんにちは」「ありがとう」と一言でも話しかけられると、ぐっと嬉しくなりませんか? 少しでも分かり合うきっかけになるような学び方をしたいです。

今の環境は、超チャンス!

今私がいるラオスの首都ヴィエンチャンには、実はとってもインターナショナル。観光客やボランティア、団体の職員など外国人がたーくさんいます。

アメリカや日本にいるときよりも様々な国の人と日常で知り合うことが多く、同じ「外国人」としてラオスに滞在するという身で、フラットな立場で付き合えている気がします。

そんな環境なので、色んな外国語に出会う機会が多い。看板も色んな言葉で書かれていたり、その国の人によって経営されている色んな国のレストランもたくさんある。「看板なんて書いてあるか読めたらなー」「レストランで、”おいしかった。ありがとう”ぐらいいえたらなー」なんて思っていたり。

そして何より、よく普段会う人たちの母国語で、少しでも話せたらなぁと思うのです。彼らを驚かせたい。基本的な会話は英語やラオス語でいけるかもしれないけれども、言葉が少しでも分かったら、絶対もっと楽しい。

 

想像すると、わくわくする!

語学習得に関する本や記事の中に出てくる、多国語を話せる人(ポリグロット)の話を聞くと、「色んな言葉が喋れるっておもしろそうだなぁ!」とよく思ったものです。

やっぱり外国語を話すのって、楽しい。英語もそうだし、ラオス語も。分からない時とか、恥ずかしい時、もどかしい時も、めちゃくちゃあるけれども、やっぱり違う言葉でコミュニケーションがとれる瞬間って楽しい。そして、新しい自分にも会える。

それが色んな言葉で出来たら・・・と想像すると、純粋にわくわくする。

1週間は7日ある!

色々と語学学習法とかの本やサイトを巡っていたときに見つけたのがこちらのサイト。英語力はこれでのびる・ホーム 

多国語を研究されている西田 茂博さんという方のホームページなのですが、英語と日本語の関係や、言語学の基礎、外国語の学習法などについて、学んだこと、自分の頭で考えたことを、1つ1つ積み上げるように書いていて。とても勉強になっています。(その姿勢がすごい)

その中でも、「多国語学習の第一歩(多言語学習への基礎(1))」というページをね、食い入るように読みました。

 第2外国語は英語をマスターしてからにしようと思っていませんか。ほとんどの日本人がそう思っています。しかしそんなことを言っていたら、何年後、何十年後になるかわかりません。

 このサイトでは、英語とその他の言語との「同時進行」が学習の効率を飛躍的に高めるという考えで運営されています。

ほぅほぅほう。

そして最後の追記にかかれていたこの言葉にたまげました。

なぜ多国語をやるのか

答は簡単だ。一週間は7日あるからだ。正確には、日本語と英語を加えれば9カ国語になるわけだが、この二つは、日常的に使うのと、仕事で使うのとで、毎日否が応でも接するから別にしておこう。

語学の大部分は記憶力に頼らなければならない。だが繰り返しをしなければ、せっかく覚えたものもついには消滅してしまうから、これを防止するためには、最低1週間に一度復習する必要がある。研究する外国語を7つに絞ったのはそのためだ。(一部略)

一日を、それらの言語のためにあてることができれば、無理なく少しずつではあるが、習得していくものと期待している。

おおーーーー!目からうろこ!なにそれ!飽き性の私にぴったり。そうか、日替わり定食的な。1週間サイクルでまわしたらいいのか。

想像したら、楽しそう。少しずつでも7カ国語話せたら、楽しそう。

漠然といつかは、あの言葉も喋れるようになれたら、、、と思っていたけれども、今からちょこっとずつ学んだらいいんじゃん!

・・・と、自分の中でぼんやりと外国語を学ぶことへ興味が高まっていた中、このページに出会って背中をどーん、と押されました。

というわけで、頭の中ルンルンしながら、今なんの言葉を学ぼうかなーとyoutubeの動画などを漁りながら考えています。英語とラオス語は嫌でも(?)毎日勉強するので・・・。あと5つ。今のところは、タイ語・フランス語・韓国語・中国語・ベトナム語の予感。

まずは、「勉強」ととらえずに、頭の体操、日替わりのお楽しみ、という形で毎日違う言葉と触れ合ってみたいと思います。

皆さんも、つまみぐい多国語学習、一緒にどうですか?

 

語学のこと考えていたら、なんとなく思い出したNYの空。色んな色がかすかに混じって綺麗だった。

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【関連記事】

英語を話す喜びについて思うことは、こちらに。

ラオス語を、事前に勉強してよかったーと思った話は、こちらに。

ラオスらしく?マイペースに頑張るハーフマラソン。ビエンチャンのマラソン大会を走ってきた。

 サバイディー!(こんにちは)

先週の日曜日、ビエンチャンで行われたマラソン大会に参加してきました。初のハーフマラソンです。絶賛全身筋肉痛中。

許可をもらったので、大会カメラマンの素敵写真も借りながら、当日の様子をお送りします!

朝5時のタートルアンから、スタートの瞬間。

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(Photo by: ສີສັນເມືອງລາວ Colorful Laos) 

第1回ビエンチャン国際ハーフマラソン 

タートルアンにちなんだ(?)黄色いTシャツとゼッケン。

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 今回参加したマラソンの正式名称は、"Vientian International Half Marathon" (ビエンチャン国際ハーフマラソン)といい、今年が開催1回目の新しい大会です。 

 アメリカから帰国したラオス人のグループが "Event for Good"という社会貢献を目的としたスポーツイベントを企画する会社を立ち上げて、今回この大会を企画運営していました。

英語ですが、こちらの記事に詳しく書いてあります。大会前にも無料で、練習会を行っていて、何度か参加させてもらいました。メンバーが皆たくましくてかっこいい。

 ちなみにビエンチャンでは、以前JICAが企画してハーフマラソン大会を開催していたようなのですが、2009年に終わってしまったそう。

ビエンチャン国際友好ハーフマラソン

ラオス国日本人会 (AJRL) 会報誌 2008年1月号 ビエンチャン・マラソン激走記

  というわけで、新たなビエンチャンのマラソン大会として開催された第1回の今回。コースは、5km、10km、21kmの3つ。「せっかく出るなら、一番長い距離でしょう!」と思い、21kmに申し込みました。こちらがルートです。

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 ビエンチャンの象徴のタートルアン広場からスタートし、パトゥーサイのある大通りを走り、メコン沿いを走って戻ってくる、という道のりです。

 マラソンは、2年前に職場の先輩と、「はなももマラソン」という茨城の古河で行われたマラソン大会に参加したことがあり、今回が2回目でした。その時は、ほんとーにあほで、初心者なのにいきなりフルマラソンに参加して、後半は競歩になり、制限時間ギリギリにゴールという苦い(でも楽しかった!)思い出があります。

 その時に21kmは走れたし、なんとかなるかなぁなんて甘い考えで、今回もハーフに参加。まぁラオスだし、楽しんで走れたらいいかなーと、ゆるりと。

 練習もそこそこに、直前に3日間だけ禁酒して当日を迎えました。

 

本番当日・・・!

 本番は、3月7日の日曜日。朝4時30集合、5時スタートというかなり早い時間帯から走りはじめでした。

まだまだうす暗い中のスタート。

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(Photo by: ສີສັນເມືອງລາວ Colorful Laos) 

 当日は、心配していた通りばっちり寝坊し、集合時間の10分前に起き、スタートの5分にスタート地点に着きました。。。最初から、ぎりぎり。。

 いつもは時間に緩いラオスでも、さすがにマラソン大会は5時きっかりにスタート。夜明け前の街中をランナーたちが走っていきます。

丁度、建国60周年でライトアップされている、パトゥーサイ。

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(Photo by: ສີສັນເມືອງລາວ Colorful Laos) 

 大統領が見守っている・・・ビックブラザーみたいでちょっと怖い。

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(Photo by: ສີສັນເມືອງລາວ Colorful Laos) 

 参加者はラオス人と外国人、だいたい半分くらいでした。欧米人多し。

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(Photo by: ສີສັນເມືອງລາວ Colorful Laos) 

 ここからは、走りながらの自分の写真になります。少しずつ日が昇ってくるところで、約半分くらいの距離に到着し、メコン川沿いに出ました。

淡い色のメコン川。川の向こう側はタイです。

https://www.instagram.com/p/BCmJtE9tHU5/

 

 この辺から、歩き始める人も増えてきました。割とのんびり。メコン川沿いで、いつも通りウォーキングやランニングをしている人もいて、誰が大会の参加者なのか、よく分かりませんでした(笑)私もこの辺から、頑張るときは走ったり、歩いたり、写真撮ったり。マイペースに進んでいきます。

エネルギーチャージ!

https://www.instagram.com/p/BCmJySnNHVI/

 

https://www.instagram.com/p/BCmJ1hVNHVP/

 少しずつ太陽を昇っていきます。

https://www.instagram.com/p/BCmKC_VNHVs/

 

 メコン川沿いのあとは、また街中に戻ってきます。最初の方からそうだったけれど、交通規制は、あるようでないようなもので、普通に同じ道を車が通っていきます。ランナーが来たら、ボランティアの人が止めてくれる位。まだマラソンがあまり周知されてないのか、車たちは「なにやってんだ?」みたいな感じ。1度、すぐ後ろをバイクが走ってきてヒヤッとしました。この辺は、来年以降もっと安心して走れるようにしてほしいなぁ。

あともうちょっと。

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警察とボランティアが協力して、交通整理をしてくれている。

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  参加者以外のマラソンに対する関心はあまりなく、応援もほとんどなくて、その辺は寂しかったなぁ。でも後半は、ボランティア(学生の子たち)がとても元気に応援してくれました。ちょっぴり恥ずかしいような、でもやっぱり嬉しい。

「スースー!(がんばれー)」カメラを向けたらいい笑顔をくれました。

https://www.instagram.com/p/BCmKJmatHV4/

  レース中は、2kmごとに給水場があって、水とスポーツドリンクを用意してくれてました。バナナとスイカもあった。あとはスゥーっとする綿?みたいなものも。最後の20kmまで律儀に給水場がありました。

あと1km!もうゴールはそこまで。

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そして、ゴーーーーール!

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(Photo by: ສີສັນເມືອງລາວ Colorful Laos) 

最初にスタートした、タートルアンに到着してゴールです。うおー、さすがに足が痛い・・・けれど、前にフルマラソンしたときは、歩いて6時間かけたので、なんとなくあっという間に感じました。

ゴール地点で、お世話になったスタッフの子と。

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 そのあとは、広場で食べ物が配布されていたり、表彰式をちょっとみたり。そんなこんなで、9時には終了したビエンチャンマラソンでした。

https://www.instagram.com/p/BCmKUJfNHWN/

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 一緒に練習していた子が、10kmの部で1位になってました。さすが!

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 飼い主と一緒に21km走りきったスーパーわんこ。私よりも早かった・・・

https://www.instagram.com/p/BCmKbsttHWd/

 

結果は・・・?

 完走メダル。いくつになってもメダルをもらうのは、嬉しい。

 https://www.instagram.com/p/BCmKqFgNHW6/

 こんな感じで、マイペースに頑張ったハーフマラソンでしたが、やっぱりなんだかんだで結果は気になるもの。当日は、証明証的なものはもらえなかったのですが、後日ウェブサイトで、自分の結果を見ることが出来ました。

 それがこちら・・・・

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 タイムは・・・2時間39分でした。21kmコースは、参加者が250人、で男性が180人、女性が60人でした。むむむ、丁度真ん中くらいか。そう思うともうちょっと頑張りたくなる。

 今回コース的には、いつも通る道なので、あんまり新しい道を走る楽しみはなかったかなぁ。そして空気も悪い(笑)今の段階だと、中々このマラソンのためだけに、他の地からビエンチャンに来ようとは思わないかも。ルアンパパーン(ラオス世界遺産)のように、町自体が綺麗だと、走りたいなぁと思うけれども。

 でも、ビエンチャンマラソンがあることで、走ろうと思うきっかけになったり、ランナーの人たちのモチベーションにもなると思うので、ぜひ工夫しながら続けていってほしいなぁ。

 そして、私もマイペースに走り続けます。ラオスに来て○キロ増えたので、ダイエットがてら走って、次回は10月のルアンパパーンマラソンを目標にがんばりたいと思います。

 

おまけ

今回のマラソン大会をドローン機で空から撮った動画がありました。ビエンチャンの街並みを上からこうやって見れるのもレアで、おもしろい!よかったら見てみてください。

www.youtube.com

Happy women's day! (国際女性デー)ラオスの女性たちは今日も元気です。

サバイディー!

みなさん、women's day (国際女性デー)っていつか知ってますか?

そう、今日、3月8日なんです!日本にいるときには、全然知らなかったけれども、ここラオスではしっかり祝日です。わーい。休みだー休みー。

というわけで、今日は「国際女性デーってなに?」「ラオスの女性たち」「女性の日遠足」の3つについて書いていきます。

女性の日の、女性による、女性のための遠足!めっちゃにぎやかなバス内。

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世界女性デーってどんな日?

まずは、今日のGoogleのページにアップされていた動画をどうぞ。

"One I will...(私はいつか・・・)"というお題で、世界13都市の女性が夢を語るというもの。純粋に、人が夢を語るのを見るのっていいなぁ。

 (日本ver.のメイキングもほっこり。#OneDayIWill 東京: 国際女性デー 2016 

そうそう、この動画を見て、国際女性デーってなんだ?と思い調べてみたのです。教えてウィキペディアさん。

1904年3月8日アメリカ合衆国ニューヨークで、女性労働者が婦人参政権を要求してデモを起こした。これを受けドイツ社会主義者・クララ・ツェトキンが、1910年コペンハーゲンで行なわれた国際社会主義者会議で「女性の政治的自由と平等のためにたたかう」記念の日とするよう提唱したことから始まった。

日本では1923年3月8日社会主義フェミニスト団体赤瀾会が初の集会を開催。国連1975年(国際婦人年)の3月8日以来この日を「国際婦人デー」と定め、現在は国連事務総長が女性の十全かつ平等な社会参加の環境を整備するよう、加盟国に対し呼びかける日となっている。(引用:wikipedia

なるほど。。日本にいたときは、全然意識したことなかったー。今日も、メッセージなどで「Happy women's day」といわれて、素直にうれしかったなぁ。 教師の日もそうだけれど、日本ではなんで祝日にしないんだろう?

 ちなみにイタリアでは、ミモザの日といって男性が女性にミモザを送る日になっているとか。すてきや。

 

ラオスの女性はおしとやか?

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(Laos pakaad: https://www.facebook.com/pakaad/?fref=nf

 さて、お次はラオス人女性について。ちなみに上の写真は、今日facebookラオスのお知らせをする公式ページで、めっちゃシェアされていたもの(笑)これを見れば、どれだけラオスの女性が働き者かわかるでしょう的なメッセージと一緒に投稿されてました。

 いやーどの国も割りとそうかもしれないけど、ラオスの女性はよく働くなぁと思います。「仕事」っていうより、なんか身の回りのことを、地に足つけて、のんびり、でもしっかりやっている感じです。適当なところは適当だけれど(笑)

 首都ビエンチャンにいるからか、働くお母さんが多い気がします。私の生徒さんたちは、公務員として働きながら、英語を勉強して、帰ったら子供の面倒を見たり、家のことをするという忙しさ。まぁ皆、少しずつ力を抜いてるから出来るのかもしれないけれど、それにしてもすごい。

 そして、周りの人の話を聞いていると、お父さんたちが子供の面倒を見ている家庭が多い。仕事前や後に子供を迎えに行く男性の多いこと多いこと。基本、定時退社だからかも出来るのか。

 あともう1つ驚いたのが、夫婦別姓が普通とのこと。日本のことを話したら逆に、「なんで変えるの?」と聞かれて、確かに今まで当たり前だと思ってたけれど、なんで変えるんだろう、と。なんでだ?

 ちなみに「ラオス 女性」と検索すると、こんなサイトたちが出てきます。

新しい美女大国に認定!?可愛さと上品さを兼ね備えた"ラオス美女"が今アツい 

ラオス美女の写真・画像 - NAVER まとめ

ラオス女性の美しさの秘密5選 | Fish&Tips セレクト

いやーほんとラオス美女は多い!ラオス人は、「おだやか」「温厚」「控えめ」と書かれていて。確かに、基本的な部分はそうかもしれないけれど、私の印象では、ラオスの女性は「強い」です。

本当に穏やかで柔らかい人もいるけれど、例えるならば、大阪のおかあちゃん的な人がすごく多い気がする(笑)若い子でも。

あっけらかんとした明るさというか、どっしりとしているというか。下ネタもばんばん言うし。やりたいことをやりたいって言うし、やりたくないことはやりたくないって言うし。なんか、力強さを感じます。  

 

女性の日 遠足@バンビエン

 そんなラオスの女性たちを、祝うために所属先の労働組合の女性たちが勢ぞろいし、バンビエンというビエンチャンからバスで4時間ほどの場所へ遠足にいって来ました。

https://www.instagram.com/p/BCsLCGRtHQ7/

 女性の日は、思っていた以上にラオスで浸透していて、仕事が休みなのはもちろん、会社からお金やプレゼントが女性たちに配られたり、遠足にみんなで出かけるところが多いそう。

 ちなみにラオスでは、女性の日=母の日でもあるらしく(この辺よくわからない)お母さんに感謝を伝えたり、食事に行っている人も多かったです。

 さて、50名位のスタッフが大集合。私はマラソンがあったので遅れていったので、夜の宴会からの参加。夜遅くまで、飲んで、歌って、踊って。男性陣がほぼいないので、いつも以上に皆のびのびしてる?

夜の宴会。これだけ女性が集まると迫力あるなぁ

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次の日は、郊外の学校へ行き、子供たちと少し遊び、本や服、お菓子などを贈呈。

郊外の学校にて。いえーい!

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待機中。みんなでおそろいのシャツ。

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そのあと、お昼を食べて、川辺で遊んで帰ってきました。

バナナボート。最初の1分は楽しかったけれど、あとは本気で振り落とされそうで、(半分落ちた)恐怖でしかなかった。

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 と、思ったら、そのあとのバスがすごかった。

 「寝る?なにそれ?」のテンションで、女番長(ほんと番長)が、ダンボールにビール代を集め始め、ビールを2ケース買い込み、帰路へ。

 その後、途中で何度も止まって、ビール・氷・おつまみを買い足し続ける。飲むは歌うはのどんちゃん騒ぎ。山道を行くバスの中だろうがおかまいたしに、皆立って真ん中に集まって飲む飲む。よう笑う笑う。皆のあの元気は一体どこからくるんだー!

 いやー今までで一番のカルチャーショックだったかもしれない。すごいよ、ほんと。そんなこんなな、女性の日でした。ラオスの女性は、今日も元気です。